Microstoria “Reprovisers”

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Microstoriaと聞いて、直ぐ反応するのは、スノッブなリスナーではないかな? Microstoriaは、Mouse On MarsのJan St. WernerとOvalのMarkus Poppによるシャレ乙なアンビエント・テクノを演るデュオのことです。そして、本作品も含まれる12㌅EP3部作として”Reprovisers”と言う同じタイトルで米国Thrill Jockeyが連続でリリースした企画ものなんです。しかもこの3部作は、それぞれの各面は他のアーティストによるリミックスを収めていると言う仕様なんです。私が持っているのは、Stereo LabとOval(セルフ・リミックスですね)がリミキサーになっています。オリジナル曲はMicrostoriaが1996年にリリースした”The Savvy Reprovisers League”から取られています。因みにこれらは一部の音源で、1997年にはMicrostoriaとしてリミックス曲だけを集めたLPを出しています。全容を知りたい方はそちらの方を探してみて下さい(因みに私は未聴)。ここで、少しだけ、Mouse On MarsとOvalについて紹介しておきます。Mouse On Marsは、Jan St. WernerとAndo Tomaによる独逸のIDM (Intelligent Dance Music), ダブ、クラウトロック、ブレイクビーツ、アンビエントの文脈で語られる電子音楽デュオです。アナログ・シンセやクロス・フリクエンシー・モデユレーションを用いた有機的な音作りをやっていますが、ストリングスやホーン、ドラム、ギターなどを用いたライブも演るそうです。一方、Ovalは、元々はMarkus Poppのソロユニットとして1991年に活動を開始していますが、1995年にはSebastian Oschatz, Frank Metzger, Holger Lindmüllerが加わります。Ovalは、CDのエラー音を用いたグリッチ音楽を割と最初から作っています。と言うとノイズ的なものを想像するかもしれませんが、基本的にはリズミックな音楽に落とし込んでいます。
と言う訳で、本作品についてですが、Stereo Labサイドは生ドラムのサンプリングを使った、ゆったりとした曲”Endless Summet”で、ストリングスのような音とベースが効いていますね。あと、女性Voのサンプリングもいい感じです。一方、Ovalサイドは、”Runtime Engine”と言うタイトルで、ビートレスでゆっくりと時間が進むアンビエント・ミュージックとなっていますが、Ovalらしさとして、所々にギターらしき音が切り込んでくるのがキモでしょうか。
と言う訳ですが、当然、当時はピーンと来なかったので、他2作は入手していませんが、まあ、余裕があったら、ちょっと探してみようかな?たまにはこんな音楽も良いですね。

Oval “Runtime Engine”
https://youtu.be/lH6OSakkzq0

Stereo Lab “Endless Summer”
https://youtu.be/Q7WLPKjMbyA

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