AMK “Needle Hit the Groove”

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アメリカ西海岸で80年代中頃から活動を始めたAMKは、1987-2016年の間年からBanned Productionsを運営し、以後、現在までマイペースに音楽活動を続けているノイズ・ミュージシャンです。彼は謎の多い人で、いつの間にかThe HatersことG.Xe.Jupitter-Larsenから紹介されて、それ以後も付き合いを続けている人物なのですが、実際に会うと偏屈と言うかオタクっぽい感じの人でした。彼はかなりのヴィニール・フェチで、自らはアナログ・モンタージュを使っていると称しています。アナログ・モンタージュとは、複数のソノシートをカットアップして切り貼りし、再生するターンテーブル奏法のことです。当然ながら針飛びは起こすし、時にはループにもなってしまうし、また再生不能の場合もあります。そんな彼の初LPは、盟友のErik Hoffmanがやっていた西海岸Pinch A Loaf Productionsから、1989年にリリースされました。無数の針飛び音とループ音から成る音源を元に少しだけエフェクトをかけたりしているようですが、基本、そのままの音をヴァイナルに刻み混んでいます。また片面LPで、もう片面には実際に切り貼りされたソノシートが貼り付けられています。そして、それとは別にアナログ・モンタージュされた音源を忠実に再生したソノシート(これはちゃんと再生できます)もオマケとして付いています。正に、AMKこそアナログ・モンタージュ使いであり、彼の面目躍如ですね。今でも、G.XeやDamion Romeoらと無数のアナログ・モンタージュを数台のターンテーブルで再生すると言うライブをやっているようです。ヴァイナル・マニアの皆さんも必聴ですよ!

これは本作の後に出たアルバムですが、基本的には大差ないので。すんません!
https://youtu.be/QjdwUOrJ0V0

#AMK #NeedleHitTheGloove #Noise #AnalogMontage #PinchALoafProductions

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