Holger Czukay “On The Way To The Peak Of Normal”

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たまーに聴きたくなるHolger Czukayの作品。Czukayのソロアルバムとしては2枚目になります。レーベルのWelt-RekordはFehlfarbenのPeter Heinのレーベルです。Czukayのバイオグラフィーは前回、書きましたので、そちらを参考にして下さい。まあ簡単に言うと、Karlheinz Stockhausen先生の元でガチガチの現代音楽を習い、その後、Irmin SchmitらとジャーマンロックバンドCanを結成、このバンドのベーシストとして参加、ソロアルバムもリリースしていると言う才人ミュージシャンです。後期Canではベースを弾かずに、短波ラジオなどを演奏していたみたいで、メンバーには良く思われていませんでした。それの延長で、ソロアルバムやコラボアルバムを作製していきます。
それで、本作品ですが、A面全部を使った曲”Ode To Perfume”ではドラム以外はCzukayが全てやっています。時々出てくるラジオの音がまた良いんですよ。またB1 “On The Way To The Peak Of Normal”は独の後輩バンドS.Y.P.H.のメンバーが全員参加して、Czukayの2台のラジオとセッションしていますし、B2 “Witches' Multiplication Table”ではConny Plankがシンセで参加、気持ち悪い(褒め言葉です)曲を演奏、B3 “Two Bass Shuffle”ではCzukayが2本のベースとドラムも演奏している変態的曲。またB4”Hiss 'n' Listen”ではJah Wobbleがベースで参加。B3以外ではJaki Liebezeitが全面的にドラムで参加・サポートをしています。とにかく、A面は圧巻ですね。ドラム以外、ギター、オルガン、 Vocoderなども使い、それらを弾きまくっており、曲のアレンジ/ミックス/エディットは勿論、逆回転を入れたりしてて、全然飽きさせません。しかし、ソロアルバムで、自分達の後輩バンドをそのままバックにつけるなんて、誰もやらないでしょう。そこがまたCzukayらしいと言えばらしいですね。またこのように各曲でプロダクションが違うのにも関わらず、一つの纏まったアルバムになっているのは流石、Holger Czukay❗️と膝を打ってしまいました。因みに裏ジャケに写っているCzukayの写真、「ちょいワルオヤジ(死語?!)」みたいでカッコいいですね。そんな意欲的な作品、聴いてみませんか? カッコいいですヨォー!しかし、A面は何度聴いても新しい発見があるなあ!

A “Ode To Perfume” (18:00)
B1 “On The Way To The Peak Of Normal” (7:32); Ulli Putsch (B), Uwe Jahnke (G), Jürgen Wolter (Organ, Radio), Harry Rag (Vo)
B2 “Witches' Multiplication Table” (4:52); Conny Plank (Cemetry Synthesizer Violin)
B3 “Two Bass Shuffle” (2:15); Holger Czukay (2:15)
B4 “Hiss 'n' Listen” (4:50); Jah Wobble (B)

https://youtu.be/a8fVOoGnQnk?si=8lF9xO-gvhLrgUvu

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