Human Switchboard “Who’s Landing In My Hanger?”

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Human Switchboardと聞いて反応する人、何人いますか?多分少ないでしょう。私も高校生時にロックマガジンの増刊号Modern Musicにちょっとだけ書いてあったのを読んで、どんな音楽だろうと長年、妄想していたバンドなんですよ。当時はDiscogsもYouTubeも無かったですし、こちらもスマホもPCも無かったですからね。偶々、ヤフオクでHuman Switchboardの名前を見た時、狂喜乱舞しましたね。それで、やっと手に入れた訳です。まあ、このバンドは知る人ぞ知るバンドだったので、ちょっとバイオグラフィーを調べてみました。Human Switchboardのメンバーは、Bob Pfeifer (G.Vo), Myrna Marcarian. (Vo, Farfisa Organ)と Ron Metz (Dr, Perc)のトリオで、Steve Calabaria, Doug MorganやPaul HamannらがヘルプでBで参加していました。結成は1977年、オハイオ州のCrevelandで。元々はSyracuse大学で、BobがMyrnaと会ったことから、始まり、Clevelandに戻った時に、ドラムのRonを誘ってできたのが、Human Switchboardです。その時に4曲EPを録音し、David Thomas (Pere Ubu)がテープをミックスしています。このEPは1977年秋に自分達でリリースしています。バンドは次のシングル”I Gotta Know”を1978年にAkron‘s Clone Recordsの為に録音しています。また、ライブも始めており、最初のライブはColumbusのHigh Streetのレコード屋Magnolia Thunderpussyの地下でした。その後も近い州でのライブも行っており、1979年には、Kentの有名なバンド(15-60-75)のヘルプで、次のシングル”Prime of My Life”/“In My Room”を録音し、バンド自身のレーベルSquare Recordsからリリースしています。バンドは、段々と知名度が上がってきて、現Yo La TengoのDave SchrammをヘルプのBとして、NYやWashington, Boston, NJなどで定期的にライブをやっています。ただ、アルバムがまだ大手から出すことが出来ていませんでした。1980年にRough Tradeが、3曲入り12㌅シングルを出さないかと興味を示し、Doug Morgan (B)のヘルプで、'Who's Landing in My Hangar?'と”I Can Walk Alone”に”In My Room”の再録を加えて3曲を録音しましたが、レーベル側の突然の契約却下で、このシングルは流れてしまいます。しかし、バンドは、米国レーベルIRSの英国部門であるFaulty Productsと契約し、彼等の最初にして最後のスタジオ・アルバム”Who’s Landing In My Hangar?”を1981年にリリースします。これが本アルバムをなります。その後、Human Switchboardは、Polydorからも声をかけられたりしますが、1985年に解散してしまいます。大体のバイオグラフィーはこんな感じです。どうもCleveland辺りではちょっと有名だったみたいですね。
それで本作品ですが、このバンドを一言で言うと、編成から分かるように、チープなオルガンがフィーチャーされたニューウェーブですね。本アルバムへはバンド・メンバーとしてRobert Pfeifer (G, Vo), Myrna Marcarian (Farfisa Organ, Piano, Vo), Ron Metz (Drs, Perc)で、ヘルプとして、Doug Morgan (B [A2, B1]), Paul Hamann (B [A1, A3, A4, B3, B4]), Steve Calabria (B [A5, B2, B5])が参加しています。私は、こう言う音楽は、個人的には大好きですので、存分に楽しめました。まあ当時のRolling Stone誌では「全くのクラシック!このバンドはVelvet Undergroundのギターと60年代のガレージのオルガン、Pere Ubuのようなベースライン、がなりたてるようなSax、がむしゃらに叩いてるドラム。まるで、Robert PfeiferはLou Reedの大ファンで、Myrna MarcarianはPatti Smithのように歌っているようなもんだ」と評されていました。でも、私はそんなことは余り感じなかったですね。寧ろ、あまりにニューウェーブっぽかったので、びっくりした位です(特にベースラインがPere Ubuっぽいとは思えませんが、、。)。元々は阿木譲さんが紹介していたバンドですが、私は最初、「インダストリアル・ミュージック」を想像していたので、思いっきり期待を裏切られました(勿論、良い意味です)。ある意味、理想的なパワーポップ・バンドと言っても良いでしょう。皆さんも是非是非、Cleveland産の良質のニューウェーブを聴いてみてください‼️

A1 “(Say No To) Saturday's Girl” (3:10)
A2 “Who's Landing In My Hangar?” (2:35)
A3 “In This Town” (3:10)
A4 “No Heart” (3:09)
A5 “Refrigerator Door” (7:30)
B1 “I Can Walk Alone” (2:59)
B2 “(I Used To) Believe In You” (3:55)
B3 “Don't Follow Me Home” (4:33)
B4 “Book On Looks” (2:34)
B5 “Where The Light Breaks” (3:50)

[demo: A2 “Who's Landing In My Hangar?”〜B1 “I Can Walk Alone”]
https://youtu.be/eEYdRG4aWNg?si=J1FaDh1iPNnxDYxj

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_miP2d7unGYMPSYTOywJGCH2qUZDfBqE64&si=fS1PCeKSHRjD9Ris

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