V.A. “東京ロッカーズ”

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 日本の所謂「パンク/ニューウェーブ」の中で.ライブ録音ながら、メジャーレーベルから発売されたレコードとしては最初のアルバムです。1979年3月11日に新宿ロフトでのライブ音源からのオムニバスで、参加グループはFriction, Mr.Kite, Lizard, Mirrors, S-Kenの5組です。
 先ずは「Hello, Tokyo junkies」の挨拶で始まるFrictionは他のどんなバンドにも似ていなかった。「背中のコード」って何?と思ったりしたけれども、今から考えるとReck氏とチコ・ヒゲ氏はNo New Yorkを経験しているので、その文脈であったのだろうと。A面B面に1曲ずつ提供しているMr.Kiteは当時の私にはちょっと古くさい感じもしたのですが、それは日本のサイケの文脈で考えれば、「あり」だなと後になって気付きました。A面トリの2曲はLizard。私には、モモヨ氏の気合いの入ったVoよりも、私にはゴリゴリ弾きまくるWaka氏のBとメロディアスなKoh氏のシンセが良かった。一番「人気がありそう」なバンドと思いました。
B面最初の2曲は今でも現役で音楽活動を続けているヒゴ・ヒロシ氏がVo/DrのMirrors。シンプルな構築の曲ながら何故か惹かれる引力があったと思います。正直、カッコいいです。B面トリの3曲は田中唯士氏率いるS-Ken(その後、バンド名ではなく、田中氏自身のニックネームになる)。これも古臭い歌謡曲的な曲だなあと言うのが正直な感想です。ギターのノイジーな音色は気に入ってましたが、長髪だったのでイマイチだと思ってました。所謂、業界バンドではなかったのかな。
とまあ、色々書いてきましたが、この企画自体が、良くも悪くも日本の音楽業界によるものなんだろうなと思うのですが、これが国内盤として流通したこと自体が重要だったのでは?と思いつつ、田舎の高校生だった頃を懐かしんで聴いてます。

A1 Friction “せなかのコード” (3:03)
A2 Friction “Cool Fool” (3:24)
A3 Mr. Kite “Exit B-9” (4:23)
A4 Lizard! “Robot Love” (2:09)
A5 Lizard! “Requiem” (3:43)
B1 Mirrors “Situation” (4:34)
B2 Mirrors “Tokyoネットワーク” (4:45)
B3 Mr. Kite “Innocent” (4:52)
B4 S-Ken “Black Machine” (3:23)
B5 S-Ken “ああ恋人 “~”おお揺れ! 東京” (3:46)

https://youtu.be/YRtlQF7b0J0?si=dAlFxfYScbSYUAmk

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