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The Stranglers “X CERTS”
もう何にも言いません、The Stranglersの初のライブアルバムです。どうも”X Certs”と言うタイトルの意味は「成人向け」らしいので、彼等らしいなあと思います。まだ田舎の高校生だった私は、以前に紹介したアルバム”Black And White”でヤラれていたので、このライブ・アルバムは凄く有り難かったし、これも擦り切れる程、聴いてましたね。曲もそれまでの3枚のアルバムから選出されていたので、馴染み易かったですね。それから国内盤だけだったのかもしれませんが、アルバム未収録曲の7㌅シングルが付いていたのも嬉しかったですね。JJ Burnelのゴリゴリのベースは相変わらずで、Hugh Cornwellの字余りな歌詞とちょっとハスキーながら知性と野生を感じさせるヴォーカルも最高です。それを支えるJet Blackのドラムと曲により適切なオルガンとシンセやワウを掛けたエレピを軽々と弾きこなすDave Greenfield。全て最高です。私にとってのStranglersはここまでですね。確かに”The Raven”も好きですし、最近のアルバム”Suite XVI”も好きなんですが、ここまででバンドとして一旦完成した感じがします。今、気付いたんですが、Daveがメインヴォーカルを取る”Dead Ringer”と”Do You Wanna?”の2曲も入っているんですね。あとオマケに付いてた7㌅シングルの2曲”Mean To Me”と”Choosey Susie”もカッコよかったです。ここら辺のレコードはヘビロテしてました。あと国内盤とオリジナル盤ではジャケが違うみたいですね。そんな青臭い青春の一枚です。機会があつたら、聴いてみて下さい。 [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_ntppctccD0FqM9yjNlgtjlh6w7mJXu6sc #TheStranglers #XCerts #LiveAlbum #UA #MeanToMe #ChooseySusie”
Punk/New Wave UNITED ARTISTS Records 2000円位?Dr K2
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The Stranglers “Black And White”
私に、パンクと言うか、何か新しいロックを強烈に教えてくれたレコードが、このThe Stranglersの”Black And White”です。高校生の頃は毎日毎日、歌詞カードみたり、ライナー読んだり、擦り切れるように聴いてました。もう大学生位からレコードでは聴いてなかったんですが、久々にレコードで聴いてみて、ブチ上がりました❗️これがロックだと❗️未だにライブをやっているのが、何故か嬉しい。まあ、KbdのDave Greenfieldはコロナで逝去してしまったし、DrのJet Blackも名誉メンバーで、もうライブには出てこないし、Vo/GのHugh Cornwellも脱退してしまっているし、ホントのオリジナル・メンバーはB/VoのJJ Burnelのみですが,やっぱりこの頃のThe Stranglersが一番なんですよ。この4人でなきゃ出来なかったアルバムだと思います。嗚呼、もう堪んないっす!そして、あんまり指摘されないことなんですが、プロデューサーのMartin RushentとエンジニアのAlan Winstanleyの音作りが完璧な仕事だったんです。JJのゴリゴリしたBは初め聴いてみて、おったまげましたね。また控えめながら、時にリズムギターに時にメロディを弾くHughのG、シンセを大胆に導入した、特徴の強いDaveのKbdプレイ、そして変拍子も叩くタイトなJetのDr、どれをとってもバランスが良いと言うか堪んないです。また”Hey (Rise of the Robots)”でのゲストLaura LogicのSaxも決まってます。もう手放しの作品なので、私情だらけになってしまいますね。もう辞めておきます。でもこのアルバムに会えたことが,その後のロック・リスナーとしての人生を変えられてしまいました。完成度の高いアルバムなので、未聴の方は正座して聴いて下さい。 https://youtu.be/1OiiMNPcARY #TheStranglers #BlackAndWhite #UnitedArtists #Punk #NewWave #Rock
Punk/New Wave UNITED ARTISTS Records 2500円位?Dr K2
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Tom Robinson Band “Power In The Darkness”
もう皆んな、忘れちゃったかな?一世を風靡したTRBことTom Robinson Bandのファーストアルバムの登場です。パンク勃興の時期に出てきたことと初期からLGBTQの権利を守るアティテュードを示していたことから、パンクの仲間と思われていますが、寧ろ正当なブリティッシュ・ロックのバンドであり、パンクとは言えないですね。バイオグラフィーを少し。元々は13歳で自分がゲイであることに気づいたTom Robinsonが自殺未遂や専門の学校に移らされたりしたのですが(当時、英国ではゲイは罪であり、投獄されていた)、1973年にアコースティック・トリオCafé Societyをで活動を開始していますが、ファーストアルバム600枚を売って、直ぐに脱退し、自身のバンドTom Robinson Bandを作ります。時代的にSex Pistolsに影響を受けた彼はすぐに,ゲイ・シーンと繋がり、ゲイやレズビアンの権利を得るための音楽をやるバンドとして、先ず旧知のDanny Kustow (G)を誘い、Brian "Dolphin" Taylorを連れてきます。それでオーディションでベーシストとしてMark Amblerを採用しますが,実はMarkは鍵盤楽器が出来ることを知り,MarkをKbd担当にして、Tom自身はBとVoになります。そうして1978年にTRBは結成されます。ライブハウスで、パンクバンドと一緒に出演していきますが、その噂を聞き付けたEMIと契約します。その後もゲイやレズビアンについてのリーフレットやチラシを配布しています。また、The ClashやX-Ray Spexと共にRock Against Racismにも出演しています。彼等のファーストシングル"2-4-6-8 Motorway"が1977年後半にリリースされ、UKチャートで5位まで上がります。その後、1977年11月のライブトラックからの4曲入りEP”Rising Free”をリリースしますが、このEPには彼等のプロテストソング”(Sing If You’re) Glad To Be Gay”が収録されています。それで1978年にファーストアルバムである本作品がリリースされます。このアルバムはUKチャートの4位まで上がり、ベストUKバンドとも言われました。その直後、KbdのiMarkが脱退したので、ヘルプでNick Plytasが加入、セカンドアルバムの作製にかかりますが、この頃にパーマネントのKbd担当に Ian Parkerが加入。しかし、DolphinがプロデューサーをTodd Rundgrenに代えるべきだと進言しましたが、実際にはDolphinは気に入らず、ゴタゴタが起きます。結果、ドラマーはCharlie Morganになります。それでツアーに出たのですが、今度はギターのDannyが1979年に脱退し、バンドは消滅してしまいます。ザックリとこんな数奇な運命のバンドでした。 それで、彼等のファーストアルバムの本作品”Power In The Darkness”ですが、兎に角、演奏がタイトで、カッコいいいです。それとTomの作曲能力やメンバーのアレンジ力も凄いです。当時出てきたパンクバンドとは一線を画すテクニックを全員が持ったロックバンドですね。彼等のプロテストソング”(Sing If You’re) Glad To Be Gay”が入っていないのが、ちょっと残念ですが、どんなパンクバンドにも負けない演奏テクとソングライティング、辛辣な歌詞を持ったバンドであり、聴いていて飽きませんね。シングルカットされた”2-4-6-8 Motorway”もキャッチーです。昨今のLGBTQの権利を声高々に歌い上げたTRBの辛辣なロック・アルバムを聴いてみてください。 [full album] https://youtube.com/playlist?list=PLKdCN0xE8luR1HF9q9O7vlY5gCzS-MXkX #TomRobinsonBand #PowerInTheDarkness #LGBTQ #EMI #ProtestSong
Punk/New Wave EMI 2000円位?Dr K2
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V.A. “東京ロッカーズ”
日本の所謂「パンク/ニューウェーブ」の中で.ライブ録音ながら、メジャーレーベルから発売されたレコードとしては最初のアルバムです。1979年3月11日に新宿ロフトでのライブ音源からのオムニバスで、参加グループはFriction, Mr.Kite, Lizard, Mirrors, S-Kenの5組です。 先ずは「Hello, Tokyo junkies」の挨拶で始まるFrictionは他のどんなバンドにも似ていなかった。「背中のコード」って何?と思ったりしたけれども、今から考えるとReck氏とチコ・ヒゲ氏はNo New Yorkを経験しているので、その文脈であったのだろうと。A面B面に1曲ずつ提供しているMr.Kiteは当時の私にはちょっと古くさい感じもしたのですが、それは日本のサイケの文脈で考えれば、「あり」だなと後になって気付きました。A面トリの2曲はLizard。私には、モモヨ氏の気合いの入ったVoよりも、私にはゴリゴリ弾きまくるWaka氏のBとメロディアスなKoh氏のシンセが良かった。一番「人気がありそう」なバンドと思いました。 B面最初の2曲は今でも現役で音楽活動を続けているヒゴ・ヒロシ氏がVo/DrのMirrors。シンプルな構築の曲ながら何故か惹かれる引力があったと思います。正直、カッコいいです。B面トリの3曲は田中唯士氏率いるS-Ken(その後、バンド名ではなく、田中氏自身のニックネームになる)。これも古臭い歌謡曲的な曲だなあと言うのが正直な感想です。ギターのノイジーな音色は気に入ってましたが、長髪だったのでイマイチだと思ってました。所謂、業界バンドではなかったのかな。 とまあ、色々書いてきましたが、この企画自体が、良くも悪くも日本の音楽業界によるものなんだろうなと思うのですが、これが国内盤として流通したこと自体が重要だったのでは?と思いつつ、田舎の高校生だった頃を懐かしんで聴いてます。 A1 Friction “せなかのコード” (3:03) A2 Friction “Cool Fool” (3:24) A3 Mr. Kite “Exit B-9” (4:23) A4 Lizard! “Robot Love” (2:09) A5 Lizard! “Requiem” (3:43) B1 Mirrors “Situation” (4:34) B2 Mirrors “Tokyoネットワーク” (4:45) B3 Mr. Kite “Innocent” (4:52) B4 S-Ken “Black Machine” (3:23) B5 S-Ken “ああ恋人 “~”おお揺れ! 東京” (3:46) https://youtu.be/YRtlQF7b0J0?si=dAlFxfYScbSYUAmk #VariousArtists #東京ロッカーズ #Friction #Mr.Kite #Lizard #Mirrors #S-Ken #Punk #NewWave #NoWave #歌謡曲 #CompilationAlbum #LiveRecording #ShinjukuLoft
Punk/New Wave CBS SONY 2500円?Dr K2