Robert Fripp “God Save The Queen / Under Heavy Manners

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希代の音楽家にして、プログレ・バンドKing Crimsonのリーダー兼ギターリスト、それがRobert Fripp翁であります。最近では、妻Toyaとの夫婦漫才でコミカルなところも見せています。まあこの人のバイオグラフィーは書き始めたら止まらなくなるので、ほんの少しだけにしておきます。また小さい頃からクラシックギター教室に通っていたのですが、この時にKing Crimsonを一緒に結成することになるGreg Lakeもいたみたいです。18歳の時に、Bournemouthのホテルのジャズクラブの専属Majestic Dance Orchestraでギタリストになって3年間働いてしました、因みにその後任者はAndy Summersでした。それで、1967年に、Michael GilesとPeter GilesのGiles兄弟と共にGiles, Giles & Frippを結成し、アルバムを一枚リリースした後に、Ian McDonald (G)とGreg Lake (B, Vo)と共にKing Crimsonへと向かい、1969年にKing Crimsonを結成します。その時から、RobertはKing Crimsonにおいて主導権を握っており、しばしば、強権的態度を取ることがあり、バンド内はギスギスしてきます。彼自身はそのことを認めてはいません。例えばそれは作詞担当のPete SinfieldやVlnのDavid Crossの解雇とも繋がると言われています。そのリーダーシップと厳格な音楽への取り組みによって1960年代から1970年代のプログレッシブ・ロック・ムーブメントを支え、その語義どおりの音楽スタイルから多くのアーティストに影響を与えてきました。特に、インプロヴィゼーションを主体とした演奏方法で人気を博しています。1969年作よデビュー・アルバム”In The Court Of The Crimson King”や1974年作”Red”における彼のギター・プレイは非常に高く評価されています。また、Robertはプログレと評されるのを嫌い、常に様々なアーティストとコラボしたりしています。例えばDavid Bowie, Brain Eno, Peter Gabriel, David Byrne, Andy SummersやDavid Sylvianとも交流したりしてます。1974年にKing Crimsonを一度解散しており、その時に「もうギターは弾かない」と言いましたが、David BowieとBrian Enoの呼び掛けで、音楽活動に復帰したらしいです。まあバイオグラフィーはここまでにして、漸く本題である本作品について紹介したいと思います。この頃、Robertは2台のオープンリールを駆使して、ギターの音を豊かにしようとしています。このシステムのことを彼は”Frippertronics”と呼んでいます。また彼はギターのチューニングは変則的で、”New Standard Tuning”或いは”Guitar Kraft Tuning”と呼んでいました。また、横道にズレそうなので、元に戻しますが、本アルバムではこの”Frippertronics”によるギターソロ作品かA面にとそれにドラムやベース、ヴォーカル(多分、David Byrne)を加えた作品がB面に収められています。A面はシャープでクリーンなトーンのギターがレイヤーを成して重なっていく、ややアンビエントな曲が、B面にはそのFlippertronicsの演奏とファンクのグルーブを持ったベースやドラム及びヴォーカルとのセッションのような生き生きした曲から成ります。Frippertronicsは今で言うところのLooperみたいものだと思います。なので、Robertのようなロング・トーンとは合わないようで、意外とこれが合うんです。また、バックのギターも彼ではないでしょうか? しかしながらこの時代に”God Save The Queen”と言うタイトルの付け方も狙ったんではないでしょうか。と言うようなA面とB面では異なる雰囲気の楽曲を聴くことができる、このアルバムはどうでしょうか?聴いてみます?

https://youtu.be/IXMxcZyyKWo

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