Art of Noise “Close Up (Hop)”

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The Art of Noise、この名前を聞いて直ぐに頭に浮かんだのは、Jean TinguelyとLuigi Russoloでした。まあ、強ち間違ってはいませんが、特に後者は「騒音芸術(Art of Noise)」を提唱した芸術家なのて、直感は当たってましたね。それで、これからバンド名を取ったThe Art of Noise(TAONと略します)は、1983年初期に英国Londonで結成されたAvant-Synth Popバンドで、そのメンバーは、エンジニア/プロデューサーGary Langanとプログラマー J. J. Jeczalikを中心にKbd兼アレンジャーAnne DudleyとプロデューサーTrevor Horn及び音楽ライターPaul Morleyからなっています。それで、彼等が如何に先進的であったかの一つの理由として、当時、まだ普及していなかったフェアライトのサンプラーを分断に使って曲を作っていたからとも言われています。ちょっとだけ、そのバンドの成り立ちを紹介しめす。元々、The Bugglesとして活動してたTrevor Hornはその後プログレバンドYesに加入しましたが、旧来のファンからは不評で、それに耐え切れなくなって、パンド活動を辞め、1983年にZTT Recordsを設立し、本人はプロデューサーとして活動していきます。その前に、TrevorはTAONにも通ずるMalcolm McLarenのアルバム”Duck Rock”でプロデュースをしており
、その時にAnne DudleyとGary Langanが全曲の作曲・演奏・ミキシング・プログラミングをやっており、それで知り合いになったこと、そして、1983年に、Trevor自身もYesに参加して作成されたアルバム”90125「ロンリーハート」”でも、Trevor自身もプロデュースしたおり、J.J.JeczalikとGary Langanの2人が、エンジニアリング及びプログラミングをJ. J. JeczalikとGary Langanをやってのけたことから、TAONのメンバーに誘ったみたいです。そんな訳でTrevorを中心にメンバー、しかも先端的メンバーが集まってきて、1983年にミニ・アルバム”Into Battle With The Art Of Noise”を出します。翌年1984年にはファースト・フル・アルバム”Who's Afraid Of The Art Of Noise”をリリース。ここからシングルカットされた”Beat Box”は映画”Break Dance”でも使われ、セカンドシングル”Close”はUKチャート8位を記録、またサードシングル”Moments In Live”は歌手マドンナの結婚式でも流されています。その後1986年にChina Recordsに移籍し、セカンドアルバム”In Visible Silence”をリリース。ギタリストDuane Eddyをフィーチャーした“Peter Gunn”は、UKチャート8位を記録し、1987年にグラミー賞で、Best Rock Instrumental賞を受賞しています。まあこの後も、ヒット曲を出したりしていますが、1990年に解散。その後1998年〜2000年に第二期を迎え、2017年に再度、リユニオンし、現在も活動中です。後半は端折りましたが、ザックリとはこんな感じです。
それで、本作EPなのですが、クラブ仕様なのか、やたら低音が効かせてあります。時期的にはファーストとセカンドアルバムの間にリリースされています。なので、デジタル・サンプラーとPCによるコラージュで作られていますが、かなり上手く使い込んでます。流石に玄人集団だけのことはあります。そんなメンバーの顔は余り面に出ない「フェイスレス」バンドなんですが、ここら辺はThe Residentsを意識したのでしようか? まあどちらかと言えば、メジャー寄りなんでしょうが、偶には、サンプリングによるポップ・ミュージックもいいもんです。

https://youtu.be/R8ol1xVsqac

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