Amon Düül II “Carnival In Babylon”

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ここんところ、独逸と英国のグループを行ったり来たりですが、また我慢してつかわさい。と言う訳で独逸篇で、Amon Düül IIの4枚目のスタジオ・アルバムを紹介です。1960年代後半に、西独逸では大学生などによるコミューンが各地で形成されていましたが、その中でもBaader–Meinhof Groupとも言われたRed Army Factionの創設者もいました。それで、バンドの創設者として、Chris Karrer (G, Vo, etc), Dieter Serfas (Dr), Falk Rogner (Kbd), John Weinzierl (G), Renate Knaup-Krötenschwanz (Vo)がいましたが、彼等以外にも元Amon DüülのDrのPeter Leopoldがいました。そうして、John Wernzierlを中心に作られたのが、ミュンヘンのコミューンのAmon Düülで、そこでは何か楽器が出来るとか上手いとかは関係なく、演りたい人が演っていると言う緩い関係で、成り立っていました。それて、自分達の音楽を録音する機会に恵まれた時に、賛成派と反対派に分裂、後者はより音楽的素養のあるメンバーから成り、それが、Amon Düül IIになっていきます(なお、賛成派の録音はペナペナなものになってしまいましたが、それがAmon Düülの元になっています)。Amon Düül IIはメンバー・チェンジをして音楽的にも成功していきます。そして、1969年にAmon Düül IIは待望のファースト・アルバム”Phallus Dei”をリリースし、同時にライブ用の準備もしています。この時のコア・メンバーは Chris Karrer (主にviolinとG), John Weinzierl (G, B, Piano), Falk Rogner (Kbd), Dave Anderson (B), ベルリンから参加したPeter Leopold (Dr)及びDieter Serfas (Dr)で、Renate Knaup-Krötenschwanzはまだこの時点では最低限のVoでしか参加していませんでした。しかし、このアルバムをリリースしたことで、彼等は独逸国内のコミューンで寝泊まりして廻ることができたそうてす。そして1970年に”Yeti”をリリース、よりプルージーなVlnとGのジャムセッションに合わせての作曲・アレンジとなっています。翌年にはサード・アルバム”Tanz der Lemminge”をリリースしますが、Dave Andersonが英国に帰ってHawkwindに加入する為、代わりにLothar Meid (B)が加入します。また、Karl-Heinz Hausmann (Synth)の参加で、バンドとしても大きく成長します(因みに、1966年に、Chris Karrerは、後にEmbryoを決済する Lothar Meidとドラマーの Christian Burchardと共にAmon Düül Oと言うバンドも作っていますが、これは短命に終わります)。この頃からハードなツアーが増えていきますので、1972年にはライブアルバム”Live in London”をリリースしています。また、彼等は映画音楽にも手をつけていて、映画”San Domingo”に付与した音楽で、独逸映画賞も受賞したとか。その後、2006年11月8日に、Peter Leopoldが他界してします。代わりに、長年Popol VuhでGとDrを担当してきたマルチ奏者Daniel Fichelscherがドラムとして正式に加入します。実際Amon Düül IIで長年やっていくことになりますが、元々は1972年のアルバム”Carnival in Babylon”からの付き合いになっています。今回は、このアルバムを紹介します。
本作品ですが、Amon Düül IIはそれまではジャムセッションを中心にした演奏を繰り広げていたのですが、この作品からは、寧ろ、キチンとした作曲をやっていることが大きな違いですね。この時の録音メンバーは、John Weinzierl (G, A-12弦G, Vo), Chris Karrer (G), A-G, Vln, Soprano Sax, Vo), Lothar Meid (B, Vo), Renate Knaup-Krötenschwanz (Vo), Daniel Fichelscher (Dr, Congo), Peter Leopold (Dr, Tambourin), Karl-Heinz Hausmann (Kbd, Electronics, Organ)で、ゲストとしてJoy Aloskar (B-Vo)とF.U. Rogner (Organ)及びOlaf Kübler (soprano Sax)も参加しています。Ratena嬢のVoが力強くも、伸びやかで、聴きごたえがありますね。ちょっとダグマー・クラウゼを思い起こしました。演奏の方も嘘のようにジャミングせずにキチンと演奏しており、また同時にヴォーカルを活かすように緻密な譜割りになっています。想像していたのと随分違うなあと言うのが本心ですが、まあそこは歌物アルバムということで。寧ろ、これを聴いてダラダラするのが、本来の楽しい聴き方ではないかのかな? まあ、それは兎も角、そんな歌心、満載のアルバムですが、良かったら、聴いてみてください!! しかし、ダブル・ドラムは羨ましい。

A1 “C.I.D. In Uruk“ (5:30)
A2 “All The Years 'Round” (7:20)
A3 “Shimmering Sand” (6:33)
B1 “Kronwinkl 12” (3:52)
B2 “Tables Are Turned” (3:34)
B3 “Hawknose Harlequin” (9:48)

B1 “Kronwinkl 12” (3:52)
https://youtu.be/-jWNyO28kBc?si=SipE0SbP1XHb1auU

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=PLvoWwqyj4sKTNCSF9GShyX0PbRpOp-9yT&si=ta0P_CbEGQZEdker

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