X Mal Deutschland “Viva”

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皆んな,覚えてたかな?X Mal Deutschland (XMD)のことを! 1980年にハンブルクで結成されたジャーマン・ニューウェーブ・バンドで、最初は女性のみから成るバンドでした。その時のメンバーは、Anja Huwe (Vo), Manuela Rickers (G), Fiona Sangster (Kbd), Rita Simon (B) 及びCaro May (Dr) の五人組でした。結成して1年後には、Neue Deutsche Welleの有名レーベルZickZackよりシングル"Großstadtindianer”をリリースしています。その後、Rita (B)が脱退し、代わりにWolfgang Ellerbrockが加入、1982年に名盤とされている"Incubus Succubus"を同レーベルからリリースしましたが、今度はCaro (Dr)が脱退。代わりにManuela Zwingmannが加入しました。独逸国内での人気がイマイチになってきましたので、Cocteau Twinsの前座の為にUKツアーを敢行、1983年にデビューアルバム”Fetisch”とシングル”Qual”及び”Incubus Succubus II”をイギリスの4ADよりリリース。独逸語の歌詞にも関わらず、UKインディー・チャートにインします。しかし、一年後、Manuelaが脱退し、Peter Bellendirが加入しました。このメンバー編成が一番長く続きました。1984年にセカンドアルバム”Tocsin”をリリースして、翌年,ワールドツアーを敢行。そして、1986年には、Hugh Cornwell (The Stranglers)のプロデュースで、サードアルバム"Matador"をリリースし、1987年には先行シングル"Sickle Moon"と4枚目のアルバムである本作品”Viva”を地元ハンブルクで録音してリリースしています。その後,Manuela Rickers, Fiona SangsterとPeter Bellendirが脱退しますが、Anja Huwe and Wolfgang Ellerbrockは,AbwärtsのギタリストFrank Z及びプロデューサーでもあるHenry Starosteをキーボードに、そしてスタジオミュージシャンのCurt Cressをドラムに迎えて、活動を続けます。1989年には先行シングル "Dreamhouse"と"I’ll Be Near You"及び最後になったアルバム”Devils”をリリースしますが、最早,メインストリームなポップスになってしまい、1990年にはバンドは消滅してしまいました。
それで本作”Viva”(勿論、ラ・デュッセルドルフの作品とは無関係)ですが、確かに4ADっぽいややダークでミディアム〜スローなポップ・ソングが詰まっています。独逸と言うよりも英国風ですね。最早、Neue Deutsche Welleとは無関係な路線で、これなら英国では売れるだろうなあと思います。ギターの音色やドラムの音の録り方なんかも、4ADグループ的で、独特なダイナミクスを感じますが、何も独逸出身と言うアドバンテージは無いようにも感じますね。でも、80年代の4ADのゴスな音楽とかが好きな人には堪らないでしょう。どうですか?

https://youtu.be/1C2vdbb48do

#XMalDeutschland #Viva #DarkPop #Xile #Phonogram #4AD

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