German Shepherds “Music For Sick Queers”

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このバンドのことは全然知らなかったんですが、米国西海岸と言うことで購入しました。ResidentsやSuicideなどを彷彿させると謳い文句にはありますが、もっと混沌としています。元々は、1981年にSFで、Stephen ScheatzleとMark Hutchinson (別名Sandy Stark)で結成されたデュオで、オハイオ州出身らしいです。彼等は、全くの宅録バンドで無く、1985年前後に数回ライブもやっていたようです。とは言え、まともな情報が殆どなく、1985年にリリースされた本作が、唯一のアルバムで、他に2枚のシングルを出しているだけですので、正体不明です。ミニマル・ウェーブにも分類されているようですが、私は余りそうは思えないです。バイオグラフィーについては上記以上のことは、全然分からなかったのですが、ちょっとした都市伝説があります。例えば、メンバーの一人が、このファーストアルバムを宣伝するために、女児に痴漢をして逮捕されたとか自殺しただとか(実際には逮捕も自殺もしていませんが)。あと、人民寺院の拷問を録音したテープを使っているとか。まあ都市伝説ですね。それで、内容なんですが、何だかよくわからない、とっちらかした音が雑然と転がっていると言えば良いのでしょうか。余り,統一性のない小曲が片面5曲ずつ収録されています。ギター、シンセ、テープ、ヴォイス、リズムマシンなどが用いられていますが、今一つ耳に残らないと言うか個性に欠けますね。それから、他のミニマル・ウェーブのバンドと違って、繰り返すシーケンスがないことも関係があるのかも知れませんが、あやふやで、そちらのノリも余り感じませんでした。ただ、この2人でできることをやろうと言う意思は伝わってくる程、変態的なアレンジの曲が多く、ミニマル・ウェーブと言うよりもミュータント・ポップと言った方が良いかもと思いました。7inchシングルにも同様の曲が3曲収められていますが、何というかダルいんですよね(因みにこの未発表シングルは再発盤に附属しており、初版には付いていません)。もし、貴方が「ミュータント・ポップって何?」と反応したら、聴いてみても良いかもですね。

https://youtu.be/yLcXoqwBuIs

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