Tangerine Dream “Thief”

またまた登場です！Tangerine Dreamのサントラ盤”Thief (邦題「ザ・クラッカー」)です。バイオグラフィーは前回紹介しましたので，省略します。この時のメンバーは、Johannes Schmölling (Kbd, Electronics), Edgar Froese (Kbd, Electronics, G)及びChristopher Franke (Synth, Electronics, Perc)でした。また、サントラと言うことで、それなりの縛りはあったとは思うのですが、出来た本作品は通常のアルバムと言っても良い位、完成度が高いです。Tangerine Dreamは元々、シンセ・バンドなので、アンビエント調なのが，先に思い浮かびます。しかし、ただそう言う作風だけではなく，パーカッションを入れて，同期させたシーケンスにシンセのメロやハーモニーが絡んでいく構成は、今でこそ当たり前ですが、1981年の段階では珍しかったのではないでしょうか？また、このシーケンスが如何にもと言う程，ツボを突いてきますね。プラスA面では、Edgarの自由奔放なギターも聴けます。それと、最初の米国Elektra盤では、Craig Safan作曲の"Confrontation" が”Beach Scene”に代わって収められていたのですが、その後は削除されていました。この曲は監督がもう一曲欲しいと言ったことで、付け加えられたとのことです。しかし、最近のリイシュー盤ではちゃんと入っているとのことです。それで映画のことをちょっと。原作は元宝石強盗でもあったフランク・ホヒマーの”The Home Invaders”で、監督は米国人のMichael Mannで　主演はJames Caan。話としては、表では中古車販売をしている主人公が、裏ではプロの金庫破りをしているのですが、そんな二重生活に嫌気がさして、ウェートレスの女性と真っ当な人生を歩もうと決意した時に、組織のボスから新たな指令が下ると言うものらしいです(私は観てないです。すまん！)。まあ、映画観ながらでも、音楽は聴けますが、このサントラも完成度が高いので、是非、レコードだけでも聴いてみてちょ！

A1 “Beach Theme” (3:44)
A2 “Dr. Destructo” (3:18)
A3 “Diamond Diary” (10:48)
A4 “Burning Bar” (3:11)
B1 “Beach Scene” (6:48)
B2 “Scrap Yard” (4:40)
B3 “Trap Feeling” (2:57)
B4 “Igneous” (4:45)

A3 “Diamond Daily” (10:48)
https://youtu.be/FqEujUKoi9Q?si=RmGmNZT9AoTRkZiZ

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=PL452MVjkXcL6DidJfGP_laS6yc93_pHh_&si=P47rphjHDUlz99I_

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