四人囃子 “NEO-N”

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意外かと思われますが、今回は日本のプログレ・バンド四人囃子をご紹介します。四人囃子と言えば「一触即発」が有名ですが、(日本の)プログレに余り詳しくない私にとっては、この7枚目のアルバム「NEO-N」がお気に入りです。メンバーチェンジを繰り返していましたが、この時のメンバーは佐久間正英(B, G), 岡井大二 (Dr), 佐藤ミツル (Vo, G)で、ヘルプに茂木由多加 (Kbd)が加わっています。後期の作品なので、あのPlasticsのメンバーでもあった佐久間氏のテクノ/エレクトロニカのテイストが前面に出ています。プログレとしては何か妙に明るく、超絶技巧は余りありませんが、変拍子の多用やシンセのフィーチャーがやはり、プログレっぽいかな?と思います。それでバンドの変遷なのですが、元々、1969年、森園勝敏と岡井大二が高校在学時に出会い、彼らと中村真一を加えた「ザ・サンニン」として活動を開始。その後、坂下秀実が加入し「四人囃子」となりました。1973年に邦画のサウンド・トラック「ある青春/二十歳の原点」を発売し、プレ・デビューし、1974年に東宝レコードから『一触即発』を発売して本格的にメジャー・デビューを果たしました。ファーストアルバムの発売後、茂木由多加氏 (Kbd)が参加。1975年、脱退した中村氏(B)に代わって、のちに名プロデューサーとして名を馳せることになる佐久間正英 (B)が加入し、5人体制となりますが、茂木氏が脱退した後、1976年にセカンド・アルバム「ゴールデン・ピクニックス」を発売します。しかし、この後にフロントマンだった森園氏が脱退してしまいます。1977年に佐藤ミツル氏がVo/Gとして加入し、新体制で活動継続しますが、段々とポップス/New Wave志向になり、脱退した坂下氏の代わりに茂木氏が再加入して、1979年に
本作品”NEO-N”を発表します。その後は余り詳しくは書きませんが、再結成やメンバーチェンジを繰り返し、一時期の活動停止などを挟んで活動を継続していきます。そして、2003年に茂木由多加が逝去、2011年に中村真一が逝去、そして2014年には佐久間正英も逝去してしまいます。今、現在は活動しているかどうかは不明です。
それで本作品”NEO-N”についてですが、前述のようにプログレと言うよりも技巧派ニューウェーブと言いたくなる音楽性で、曲調、特にシンセの多用と音色が、キッチュな感じを出しています。ヴォコーダーの使用もあり。歌詞やタイトル或いはジャケ写もニューウェーブっぽいですね。これも当時、プロデューサー業もやっていた佐久間氏の影響なのでしょう。それでも変拍子は上手く使われており、それ程、違和感はないです。しかも初期のプログレ感満載からここまで音が変わるのかとビックリしましたね。もう少しニューウェーブ寄りなら、Mandrake〜P-Modelになれたかも?そんなプログレとニューウェーブとミッシング・リンクである四人囃子の、このアルバムを聴いてみてください。

https://youtu.be/5NycQJMK9HY

#YoninBayashi #四人囃子 #Neo-N #ProgressiveRock #NewWave

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    45rpm

    2021/12/27

    リアルタイムで聴きました。
    テクノになったなと感じました。
    当時は右をみても左を見ても、テクノだったので、特別な違和感はありませんでした。佐久間氏の影響は大きいかと?

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