La Maison “Collected Tape Experiments 1980-1984 vol.2”

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これまた、イタリアのミラノの謎デュオLa Maison(イタリア語で「家」の意)の未発表音源集第二弾です。今回は更にプリミティブで実験的な内容になっています。バイオグラフィーとして書けることは前回と同様で、殆どの情報がありません。ただ、デュオの片割れでSynth担当のLuigi Mussiが2020年に亡くなったとのことで、本作のリリースに至ったらしいです。ライブ写真で見る限り、彼は主にKORGのMS-20(かMS-10)を主に使っていたみたいですね。あと、宣伝文によれば,彼等は、Throbbing GristleとResidents及びKraftwerkに直接的に影響を受け、更には”No New York”の極端さにも影響を受けてトラックを録音していたみたいです。また、彼等はそれぞれのソロでも多少の音源を残しているみたいです。それで、本作品ですが、前作よりややプリミティブで実験的な要素が強い印象です。確かにシンセ・ウェーブでポップではあるのですが、テープ・ループを用いたり、シンセによる電子音も効果音的に使われていたりと,ちょいと工夫が為されています。初期Cabsやポップな面のT.G.にも少し共通するかも?と思いますね。まあ、80年代前半は、この手のシンセ(安価なシンセが出てきたのもありますね)を使った宅録バンドやアーティストが出てきた時期なので、それに沿った流れなんでしょうね。あとミラノと言えば、M.B.なんですが、彼との繋がりは無いようですね(当たり前か?)。そんな彼等のアウト・テイクス集も聴いてみて下さい。

[“Jet Two” 前作に収録。ヴァージョン違い]
https://youtu.be/VE2CeR6EOk4

[“Igloo”前作に収録。ヴァージョン違い]
https://youtu.be/Ffc6xZjT1Kc

#LaMaison #CollectedTapeExperiment1980-1984 #SynthWave #NewWave #Italy

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