Din A Testbild “Programm 3”

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またまた、Din A Testbildです。今回も、彼等の”Programm”シリーズから、第3弾”Programm 3”を紹介します。今までのは、12インチ45回転と言うミニ・アルバムでしたが、これは紛れもないフル・アルバムとなっています。バイオグラフィーについては、以前の記事をご参照下さい。今回の参加者は、Mark Eins (Vo, Kbd, Sequence)の他に、Ziggy Schöning (Kbd, Sequence)とGina Faust (Vo [A3])が参加しています。内容的には、両面とも4曲ずつ収録されています。それでは、各曲をご紹介ししていきます。

★A1 “The Person (Part 1)” (2:42)は、軽めのドラムマシンに、不明瞭なノイズやテープ音と共に、呪文のようなEinsの不明瞭なVoが被さる曲で、これまでとは違うテイストの曲です。
★A2 “No Satisfaction” (6:48)は、やや性急なドラムマシンにテープ音やランダムなシーケンスも挿入される曲で、時に地鳴りのようなシンセや唐突なVoも聴取されます。
★A3 “The Call Of Lust” (5:06)は、ややテンポダウンしたドラムマシンに、Gina Faustの語りかけるようなVoとEinsの歌わないVoも絡み合う曲で、バックには薄らとシンセの持続音が流れています。
★A4 “Incorporeal” (2:56)は、フィードバックしたディレイで始まり、軽めのドラムマシンにシンセによる不明瞭なメロディ?とテープ音、それにEinsのVoから成る曲で、怪しく雰囲気満点です。
★B1 “Naked Beach” (4:17)も、ランダムなシーケンスに、フェイドインしてきたドラムマシンとテープループらしき女性Voと、Einsのディレイの掛かったVoが聴こえる曲で、やがてバックで正体不明なノイズも入り込んできます。最後は明瞭なシーケンスに置き換わります。
★B2 “The Person (Part 2)” (5:44)は、ミドルテンポのドラムマシンに、呟くようなVoとランダムで伸び切ったシーケンスから成る曲で、やがて同期した逆回転のドラムマシンとシンセ音、更にロングトーンのシンセも入ってきて、盛り上がります。
★B3 “Going Tutu” (5:17)は、軽妙なドラムマシンに、テープらしき音とEinsのハキハキしたVoが挿入されてくる曲で、知らぬ間にシーケンサー?手弾き?のリフも聴こえてきます。
★B4 “No Commentary” (0:43)は、不明瞭でディレイの掛かったシンセから成るインストの小曲です。

 本作品では、余り明瞭な音が少なく、主にドラムマシンのリズムを中心に曲が構成されており、時にシーケンスがハッキリ聴こえたり、或いは正体不明のテープ音らしき音が聴こえてきたりして、かなりアブストラクトな印象です。このような曲/作品が、Einsの本質なのか?はたまた、今までのKlaus Schulzeのプロデュースに対する反発なのか?はよく分かりませんが、簡素ながらも面白い出来になっています。なので、順繰りに聴いていくとそこら辺の変遷も分かって興味深いです!

https://youtu.be/LPJep8BwDDo?si=8wu9UC9qwCwgi4hx

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