Din A Testbild “Programm 2”

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またまた、Din A Testbildの登場です。今回は、彼等の”Programm”シリーズの第2弾”Programm 2”をご紹介します。バイオグラフィーは、前回買いてありますので、そちらをご参照下さい。今回の参加者は、Mark Einsの他、Andy (Organ [B3]), Funky Götzner (Drs), K.S.ことKlaus Schulze (Sequencer)で、プロデュースはSchulzeがやっています。内容的には、A面2曲/B面3曲が収録されています。それでは、各曲をご紹介していきましょう。

★A1 “Satisfactory” (11:47)は、ホワイトノイズで始まり、ドラムマシンがフェードインして、一緒にシーケンスやVoが奔走する展開は、やはりTangerine Dream辺りに近いのかなぁ(Tangerine Dreamにはインストですが) ? 執拗な反復が、彼等の立ち位置や機材を表しているようです。
★A2 “Tight Pants” (5:20)は、一転、エレピの優雅な演奏で始まり、やがてそれにダブルBやブラシでのドラミングが加わり、(似非)ジャズのような演奏へと進んでいきます。
★B1 “Lasst Uns Singen” (4:58)は、エレクトロニカ風の伴奏に、女性の呟きとEinsの力強いVoが絡み合いながら挿入されていく曲で、SE的シンセが入ってくると、何だかゾワゾワします。
★B2 “Logischer Gefrierpunkt” (6:43)も、女性のエコーVoから急転、また強力なリズムで始まり、ディレイをかけたVoがパンしながら、またシーケンスも加わって、テンションも高くなっていきます。転調もクラウトロックっぽいです。
★B3 “Harrakiry Mon Amour” (4:00)も、非常にゆったりしたオルガンに女性Voで始まり、 ”Hiroshima”と歌っているようです。バックには簡素なドラムマシンがひっそりと鳴っています。

 今回は、色んな音楽パターンを自分達なりにアレンジして録音しているような感じがします。それでも、やはり電子音楽系クラウトロックっぽいところは、隠し味的に感じられて、それがまた良いスパイスになつているようです。また、A2のようなジャズっぽい曲やB1のような今で言うところのエレクトロニカっぽい曲も収録されていて、彼等(Eins)の先見性が感じられ、思わず唸ってしまいました。ひょっとすると、Klaus Schulzeのプロデュースの影響かもしれませんね。あと、この時期のNDWでは、「日本」とか「広島」とかを曲名にしたり、歌ったりする音楽を良く散見するのですが、その理由は今ひとつ良く分からないですねぇ。それはともかく、この作品も色んな音楽が電子音楽を通して、聴けますので、是非とも聴いて欲しいですね!

https://youtu.be/Ujda23hLFS4?si=Hvk-ffYVD_gtHaik

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