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- Public Image Limited “Flowers of Romance”
Public Image Limited “Flowers of Romance”
Public Image Limited (PIL)のスタジオアルバム(これの前にパリでのライブアルバムが1枚出ています)としてはサードにあたるのが、この問題作”Flowers of Romance” です。この時の正式なメンバーはVoのJohn LydonとGのKieth Levineのみで、それまでダビーでファットなBを弾いて、PILの音楽的中心でもあったJan Wobbleは既に脱退しており、Drも最初のJim Walkerから、一時期メンバーでもあったMartin Atkinsがこの時にヘルプで入っていると言った状態でした。前作の”Metal Box”が大々的にダブを取り入れたポストパンクの傑作であったので、期待半分・心配半分で、このアルバムを聴いた時、凄い衝撃を受けましたねえ。雑誌のレビューでも賛否両論でありましたが、兎に角、前面に出たDrのリズムが凄かった❗️その為か、永らく全曲ベースレスと思い込んでいましたが、よく聴くと、Kiethが弾く硬い音で何のグルーヴもないBが入っている曲がありますね。また、Gもそれまでのキンキンした無調な演奏が大々的に入ると言うよりも、SynthとかGが「刺身のつま」のようにうすーく入る程度で、一説ではPere UbuのキーボーディストAllen Ravenstineを意識したとか。また、ジャケの女性(Jeanette Leeと言うらしい)はメンバーとしてNYで加入したらしいですが、結局は何も楽器を担当しなかったとか。兎に角、ドラムのビートが凄いです❗️(何度も言うようですが。) そう言うミックスなんでしょうが、ビートが非西洋的であるのもこのアルバムのキモの一つですね(今で言うとゴルい音ですね)。また、このアルバムでは、楽器の演奏以外にミュージック・コンクレートやテープループも使われているとか。私は初めはその事はよく分からなかったですが、今回聴き直してみて、逆回転音や民族楽器調の音の挿入とか不鮮明なテープ音の挿入がそれに相当するのでは?と思いました。兎にも角にも、自分達が切り開いたポスト・パンクを更に越えた「新しい」ポスト・パンクを作ってしまったのは驚き以外にはないです。しかしながら、この後は、PILは「普通」のロックバンドになってしまい、私も本作以降は聴いていません。でも、この作品は是非とも聴いて欲しいですね。
A1 “Four Enclosed Walls” (4:40)
A2 “Track 8” (3:07)
A3 “Phenagen” (2:34)
A4 “Flowers Of Romance” (2:46)
A5 “Under The House” (4:22)
B1 “Hymie's Him” (3:13)
B2 “Banging The Door” (4:42)
B3 “Go Back” (3:42)
B4 “Francis Massacre” (3:28)
B3 “Go Back” (3:42)
https://youtu.be/QEIWVh2TFtY?si=-2tSliPwl5020wYf
[full album + other songs]
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_lj_9UYobMYUMEXrnD-Ldh-a7OPDY9Xe9M&si=mQkwR2WkZkbVq_og
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