V. A. “Live At Target”

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このコンピはすっごく欲しかったんだよね。と言うのも、大好きなFlipperが入っているのとUNSが納められているから。しかもレーベルは、当時、もの凄く気に入っていたSubterranean Recordsだったから(この頃、私はこのレーベルから出ていると言うだけでレコードを買ってましたw) 。このTargetって、よく考えたら,あのTarget Videoのことですよね? 日時は1980年2月4日。それで、収録されているグループは4組。A面にはFactrixとNervous Gender、B面にUNSとFlipper。堪らんですよ。
Factorixはこの前に紹介した通り、1978年結成のアメリカ西海岸初のインダストリアル・トリオ。ここでのライブ・トラック2曲はリズムボックスをバックに、G, B, Synthやテープ操作がいい具合に絡み合っており、Voも良く聴こえて、スタジオ・トラックよりカッコいいです。Nervous Genderも1978年結成の電子パンクバンドで、見方を変えると、インダストリアルと言うかおバカな実験音楽と言うか、ドラムが当時10歳位の男の子なんですよ(今はどう言う大人になったんだろう?)。それに不安定なベースがリフを刻み、更にそこにシンセが絡む感じで、ヴォーカルもダルな感じで、実に下らないスカミィーな演奏を披露しています。B面はUNS‼️ 知ってる人は知っていると思いますが、これはZ’evことStefan Weisserの変名です。ここでは、オルガンのノイズに、拡声器を通した詩を朗読(?)しています。よって、彼が「音響的」詩の朗読(ダダの音響詩ではない)を主たる表現手段にした場合の名称がUNSではないのでしようか?これを聴く事が出来て満足です。各グループのポスターが付いてるのですが、UNSのそれはめちゃカッコいいです。そして、残りには、皆んな大好き(私だけか?)、Flipperが3曲。”Falling”, ”Lowrider” と”End The Game”。Vo, G, B, Drの4ピースのバンドなのですが、全くサマにならないクズの様な演奏。これがまた痺れるねぇ。パンクだねぇ。しかも3曲とも正式なスタジオ・アルバムには未収録曲ばかり。嗚呼、買って良かった。
当時、Subterranean Recordsは8トラックのオープンリールを持っていたので、それを使っての録音だったらしいです。そして、ライブ・ヴィデオはやはりTarget Videoから出ているそうです。そんな1980年の西海岸の心意気を感じてください。

A1 Factrix “A Night To Forget” (4:35)
A2 Factrix “Subterfuge” (5:30)
A3 Nervous Gender “Miscarriage” (1:46)
A4 Nervous Gender “Scandinavian Dilemma” (3:00)
A5 Nervous Gender “Poet” (2:37)
A6 Nervous Gender “Confession” (2:47)
B1 Uns “Part 1” (5:06)
B2 Uns “Part 2” (2:35)
B3 Flipper “Falling” (5:27)
B4 Flipper “Lowrider” (3:18)
B5 Flipper “End The Game” (2:30)

https://youtu.be/g_XiR9JkRZw?si=25tZYBJATRE3lYH7

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