Suicide “Suicide”

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これも名盤の一つでしようか?米国NYCに現れたSuicideのファーストアルバム(セカンドも表記はない) “Suicide”❗️ Alan VegaとMartin Revからな成るデュオが結成されたのは1970年。以来、彼等は多少の休止期もあったものの、2016年までその名の下に活動を続けてきました。噂では極々初期にはギターもいたらしいのですが、すぐに脱退したとか。エルビス・プレスリー直系のヴォーカルのAlan Vegaと楽器(キーボードとリズムボックス)担当のMartin Rev。この二人が織りなす音楽は、紛う事なき「ロックン・ロール」なのですが、ギターもドラムもいないで、キーボードとリズムボックスの簡素でミニマルなバックに、呻くような、囁くような、それでいて時に咆哮するようなヴォーカルが乗ってくるので、単なるSynth Popとかとは全く違う、所謂、「変異したロックンロール」になってしまっています。この2人でなければ、出来なかったことをずっとやり続けていたんだと思います。なお、残念ながら、2016年6月16 日にAlan Vega は78歳で他界しています。それで今回、紹介するファーストもその萌芽が随所に見られる訳ですが、A面1曲目の人気曲の”Ghost Rider”から始まって、B面2曲目の通好みの狂気の曲”Frankie Teardrop” (10分もある!)も含めて、よく出来たアルバムだと思います。リリースは、1977年、プロデュースはポップ・ミュージックの名プロデューサーCraig LeonとMarty Thauで、Ultima Sound Studioで、たった4日で終わったとされてます。バンド名も救いようがないですが、演奏もこれ以上どうすることもなかったのではと想像します。それで、本作には、NYCのCBGBでの1978年5月25日のライブトラックがC面に収められており、これはMarty Thauがカセット録音したものをマスタリングした音源です。日本のミュージシャンであるReck氏の体験では、彼等のライブは実は、凄い轟音で、テーブルの上のグラスが勝手に動いていく程であったとか。また,D面には”23 Minutes Over Brussels”と題されたライブ音源が丸ごと収められているのですが、これは、1978年6月16日にベルギーのブリュッセルのAncienne Beigiqueでのライブ音源で、Howard Thompsonによってカセットレコーダーで録音されだものです。この時は、Elvis Costelloの前座として出演していましたが、何か暴動直前まで行ってしまったかのような観客の反応で,中々、楽しめます。そう言えば、The Clashのアメリカツアーの時の前座でも観客が暴動を起こしたとか。まあ、普通のパンクやニューウェーブのライブに行って、Suicideみたいなミュータントが出てきたら、そりゃ怒るわなと想像しますよ。そんな初期のレアなライブ音源もカップリングされた本作を楽しんでみて下さい。

[A/B面]
https://youtu.be/Juk8vezpqHo

[D面: 23 Minutes of Brussels]
https://youtu.be/0rXJCl876Lk

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