John Cage with David Tudor “Variations IV”

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これまた、選んでしまいました。米国屈指の現代音楽家にして米国菌類学会創設者John Cageの「変奏曲第四番」です。相棒はCage氏の愛弟子にして最も過激な現音演奏者でもあるDavid Tudorです。John Cageについては、前回、書きましたので、ここでは省略させた頂きます。この「変奏曲第四番」は初演のレコードは1965年ですが、それを編集した再発レコードなんですが、何と!クリア盤です。まず、最初に、この変奏曲についての説明が録音されています。これは、元々、収録されていたものなのか?は1965年の初盤を聴いてないので不明ですが、Cage氏の一連の「変奏曲」のシリーズと冒頭の説明から、所謂、非楽器(テープやラジオ、環境音など)や色んなマイクロフォンを用いてグラスやドアなどの音を取り込んで、一度、電子回路を通して増幅し、それらを即興的にミックスしていくと言う ”Chance Operation”の方法を使った曲ということになります。今回の演奏は、Cage氏とTudor氏によって、1965年に米国LAのFeigen-Palmer Galleryにて行われたものです。Cage氏は、一連の「変奏曲」で、“Chance”と ”Happening”を重要視しており、また、それと共に非楽器を用いるという点も重要かと思います。この演奏では、1970年後半に出てくるノイズアーティストNurse With Woundを彷彿させる具体音のコラージュであるかのようです。しかしながら、出来上がった曲はアメリカン・ジョークで、どうも少し笑えるような諧謔性をも備えており、何だか以前に観たCage氏のTVでのライブ演奏(当然、観客は大笑い)が吉本ぽかったのを思い出してしまいます。そんな可愛い感じの音楽を是非とも堪能してください。

https://youtu.be/7H6nSjBLbMU

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