Siouxsie and the Banshees “Through The Looking Glass”

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久々に出ましたねぇ、Siouxsie and the Banshees (以下Bansheesと表記)の8枚目のスタジオ・アルバム”Through The Looking Glass”を紹介します。私は、デビュー当初、このバンドに関しては、余り興味が無かったのですが、その内に「少し聴いてみよう」と思って、気が向いたら、買っていたことがあった程度なので、多分、私よりも詳しく方はいらっしゃるとは思いますが、まあ勘弁して呼んで下さい。Bansheesのバイオグラフィーは以前にも書いてありますが、4枚目のアルバムまででしたので、その後の活動について加筆しておきます。1982年に、Bansheessは、サイケなアルバム”A Kiss In The Dreamhouse”をリリース。ストリングスをふんだんに使ったアルバムで、後にメンバーは「セクシーなアルバムだった」とも。その時期、ギターのJohn McGeochはお酒の話題を抱いており、ツアーから帰国して、すぐに入院しています。それで、Steven Severin (B)は、ギター担当としてThe CureのRobert Smithだをリクルートし、Robertは、承諾して、同年11月に正式に加入します。1983年には、メンバーはサイドプロジェクト(The CreaturesやGlove)の活動を活発に行うようになります。また、Smithの都合で、Bansheesは、1983年9月に、The Beatlesのカバー”Dear Prudence”をリリース、これが英国で大ヒットになります。その後、彼等はライブ・アルバム”Nocturne”をリリース、続けて1985年5月に、6枚目のスタジオ・アルバム”Hyæna”もリリースします。しかし、このリリースの直前に、Smithは2つのバンドをやっていく上で健康上の問題が生じた為、脱退します。代わって、元Clock DVAのギタリストJohn Valentine Carruthersが加入します。それで、Bansheesはこのラインナップで、1985年の殆どをかけて、7枚目のスタジオ・アルバム”Tinderbox”を作製、長い英国ツアーの前にシングル”Cities In Dust”をリリースしています。アルバムは、1986年4月にリリースされ、ライターからも高評価を受けています。その後、彼等はカバーソングのアルバム”Through The Looking Glass”を作製し、1987年にリリースしています。このアルバムのリリース後、Carruthersは最早、バンドには合わないと宣言し、以降、Bansheesはトリオとして活動していくことになります。本作品は正にそのキッカケとなったアルバムですが、バイオグラフィーの方は一旦またここまでとしておきます。
このアルバムなのですが、先ず、ジャケにちょっとした工夫が為されています。写真でも分かるかもしれませんが、真ん中に小窓が空いており、中ジャケが見えています。この作品には、バンドメンバーとして、Siouxsie Sioux (Vo), Steven Severin (B), Budgie (Drs, Perc), John Valentine Carruthers (G)が参加しており、ゲストとして、Julie Aliss (Herp), Martin McCarrick (Kbd), Martin Dobson (Sax), Peter Thoms (Trombone). Luke Tunney (Trumpet), Jocelyn Pook (Viola), Gini Ball (Vln)も参加しています。内容的には、A1 Sparks “This Town Ain't Big Enough For The Both Of Us”, A2 Kraftwert “Hall Of Mirrors”, A3 Disney “Trust In Me”, A4 The Band “This Wheel's On Fire”, A5 Billie Holiday “Strange Fruit”, B1 The Doors “You're Lost Little Girl”, B2 Iggy Pop “The Passenger”, B3 John Cale “Gun”, B4 Roxy Music “Sea Breezes”, B5 Television “Little Johnny Jewel”と、まあと幅広く曲を取り上げていますし、取り上げている曲と中々マニアックですね。ここら辺が彼等のルーツ或いは好みなのかも知れません。知ってる曲は勿論、知らない曲も大いに楽しめました。しかし、何故、彼等がカバーアルバムを作ろうかと思ったのは、ちょっと不思議ですが、これの前のアルバムがかなり難航していたようで、そう言う理由かもしれませんが、ただでは起きないところがBansheesの凄いところだとも思えます。と言うのも、これらの曲をBansheesの曲のようにアレンジしているからです。そんなBansheesのカバーアルバムを一度は聴いてみても良いのではないでしようか❗️

B2 “The Passenger”
https://youtu.be/4nAON-MwUPY

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_l7190_geXxsZhFZiiIz5DXXpWWvtxEjMI

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