『テオレマ』 ピエル・パオロ・パゾリーニ テレンス・スタンプ テッド・カースン サウンド・トラック盤+

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イタリアの寺山修司、鬼才・ピエル・パオロ・パゾリーニ監督の映画『テオレマ』(1968)に関する物品です。アナログ・シングル、LP、CD、レーザー・ディスク、欧州版巨大ポスター、DVD、ブルーレイ、原作本など。自由な解釈が可能な不可解なこの映画の持つ寓話性は有名ですが、私見ですが、信仰心や聖性と無縁になった人間たちがいかに悲惨な奈落へ堕ちていくかを描いた傑作だと思っています。ブルジョア一家の辿った末路とは、そのまま戦後日本人の空漠そのもののような気がしてなりません。そしてパゾリーニはこれを『テオレマ』=『定理』と呼ぶ。まさにラジカリストです。サウンド・トラックはエンニオ・モリコーネがメインで担当、シングル、LP、CDにはしかし、荒涼とした火山地帯をバックに流れる冒頭の音楽が一切収録されていません。このあたりの事情はよくわからないのですが。突き止めるまでかなりの時間を要した、あのクールかつ静謐な、まるで葬送曲か鎮魂歌のようなジャズはデッド・カースンによる『ドルフィーに捧げる涙』でした。個人的には、この一曲だけがこの映画に最もふさわしいと確信しています。どういう経緯でこの曲がこの映画の冒頭に流れるのか。使われていないヴァージョンも存在しています。御存知の方がいらっしゃれば是非ご教示いただきたく思います。なお、日本での公開当時のチラシには「高校生必見」「これは成人映画ではありません」との文言。隔世の感が。

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