文藝春秋 七人のトーゴー

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昭和五十七年九月一日 第一刷
発行所 株式会社文藝春秋

昭和57年(1982年)に文藝春秋より刊行された「七人のトーゴー」です。
反日感情残る第二次世界大戦後のアメリカマット界において、真珠湾攻撃にイメージされる“卑怯なジャップ”像を演じることでアメリカ人観客たちの憎悪を一身に浴び、悪役として大活躍したグレート東郷、トシ東郷(ハロルド坂田)ら七人の日系人レスラーの軌跡を追った表題作「七人のトーゴー」を始め、プロレスと人生は合わせ鏡のような関係にある、と説く著者の、プロレスを題材にした短編小説を収録した本です。個人的には、当時まだ前座レスラーのポジションに甘んじていた“テロリスト”以前の藤原喜明の試合をモチーフに書かれた「セメントの世界」が興味深かったです。

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