宝島社 別冊宝島274 プロレス謎読本 リングのタブーを解き明かせ!

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一九九六年九月三日発行
発行所―株式会社宝島社

平成9年(1997年)に宝島社より刊行された「別冊宝島302 プロレス世紀末読本 決定版!因縁の系譜」です。
かつてプロレスはプロ野球・大相撲と並ぶ“大衆娯楽”の一角にいながらも、その独特な“虚実皮膜”の世界観ゆえに徐々に見る者を選ぶようになり、私がプロレスを見始めた1970年代後半は既に特殊なジャンルと化していました。この本は、そんな“世間”とは大きな隔たりがある他に比類なきジャンル、プロレスの“謎”について各ライターが綴った本です...なんて書くとちょっと面白そうな本ですが、「リングのタブーを解き明かせ!」という割には肩透かしの記事ばかりで正直、あんまり面白くないです。以前の「別冊宝島」のプロレス本なら、岡村正史氏あたりの“シュート”で、それでいて知的興奮に溢れる“活字プロレス”な記事が掲載されたと思うのですが...
とはいえ、この本が刊行された平成8年は新日本プロレスによる週刊プロレス取材拒否事件があり、純然たるプロレス・ジャーナリズムではない「別冊宝島」といえど、思い切ったことが書けなかったのかも知れませんね。

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