グッド・モーニング・スターシャイン/ザ・ストロベリー・アラーム・クロック

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1969年の四作目にしてラスト・アルバム。大幅なメンバー・チェンジ後の唯一作。SACといえばなんといっても「インセンス・アンド・ペパーミンツ」でいきなり初期から成功したサイケデリック・バンドと認識されています。が、セカンド、サードと厳しい内容の作を重ねました。とはいえそれはあくまで私見、個人の好みの問題であり、コーラスハーモニーポップの、いわゆるソフト・サイケの文脈ではそれなりの評価は下されているのかもしれません。しかし、それにしてものオーバー・プロデュース、あんたらはすぎやまこういち先生についぞ頭が上がらなかったザ・タイガースか、とつっこんでもこの際差支えはないでしょう。それくらい柔らかい作風でした。もっとも、SACもタイガース同様、ステージではワイルドなパフォーマンスを披露、ドアーズぱりのインタープレイや、「ソウル・キッチン」でステージを終えるといったこともしていたそうです。一転してこのアルバム、音に黒っぽさは伴ったものの、力強い男性的なボーカルが響きわたりこれがあのストロベリーズかと驚かされます。ラストにして、強烈な個性こそないもののアメリカン・ロック然とした骨のある音を獲得したとでもいいますか。同じメンバー・チェンジ後のラスト・アルバム「ロックンロールがなつかしい」で終わったプルーンズ(完全に別のバンドが
プルーンズを名乗っていた笑)よりははるかにましな幕引きでした。

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