帰り道は遠かった/サブ・アンド・ビート  自主製作GS

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秋田のとあるスナックのトイレで、作家の藤本義一がトイレット・ペーパーに書いた歌詞を、作曲家でジャズ・ギタリストの奥村英夫が作曲して生まれた一曲。二人はかつて大阪でのイレブンピーエムの出演者で、ロケで訪れた秋田での逸話だそうです。当然この曲は「チコとビーグルス」で大ヒットして世に知られ、東京を追われた(笑)ザ・ジェノバもカバーしてシングルをリリースしています。が、このレコードはそれら以前に製作されたオリジネイターの奇盤とでもいいましょうか。1966年に結成された大学生によるセミプロのトリオで、67年の夏に奥村氏と知り合い、68年の夏にはこの盤を製作したということのようです。ジャケット裏のライナーには、この曲を名付けて「民謡ロック」と書かれておる。笑い。確かに民謡そのものの合いの手が。セーノで一発で録ったのでしょうが、演奏は遠く、ボーカルとハーモニーだけ近く、そのアンバランスさも最高です。楽曲そのものは知名度の高いポップ・チューンなので、その事実と録音状態のあまりのギャップが味わい深いですね。ちなみに、この曲と同名の奥村氏の自伝では、いきなりチコとビーグルスに歌わせたことになっている。絶対に、先にこちらで録音したはずですが、無視黙殺の憂き目だ。可哀想・・

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    kyusha_fan

    2024/04/20 - 編集済み

    私が幼い頃に聴いてました。忘れてましたがYouTubeを観て思い出しました。私が聴いてたのはチコとビーグルの方ですね。メロディはよく覚えてます。いい歌ですねー。今でも全然いけてます。何か当時のレナウンのCMを思い出してしまいました。歌ってる女性はとてもお上手ですね。いい声をしてます。この女性はその後もレコードを出し続けてたのでしょうか。

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      揖斐是方

      2024/04/20

      コメントありがとうございます。そうですね、チコとビーグルスはこの曲のあとも、近年特に再評価されている新宿マドモアゼルなんていう曲もありました。

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