麻雀。というよりマジューンかマージュンか、フレンチ・サイケデリアの傑作ファースト。

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古くはアーバン・サックスのマネージャー、その前がラード・フリーのスタッフかなんか、そしてまだ大学生の頃には、パリのクラブで泥酔する晩年のモリスンを発見、面倒をみてやったことでお馴染みの友人、ギーユ・肉をくれっ・イェプリミアンとは、2000年ごろからか、このアルバムのCD化を巡っていろいろと情報を交換するも、しかしどこからもまったくリリースの気配なしと半ば諦めていたところに2022年、ソフルコンテニュー・レーベルからチェコ盤としてようやく登場しました。バンドのライセンス下に正式リイシューされたもののようです。スペシャル・サンクスのクレジットには彼の名前が筆頭に。さて71年といえば日本ではただひたすらポルナレフ旋風が吹き荒れる時勢、こうしたサイケ・プログレものは細々と国内盤が出ていたり出ていなかったり。演奏ではフルートやサックスをフィーチャーしたり、オリエンタリズムを感じさせる楽曲など、粗削りながらなかなかの意欲作として面白い作品に仕上がっています。バンドはこの後、1974年までに5枚ほどアルバムを発表しましたが、完成度が高まり洗練されていく以前の録音の方が往々にしてスリリングな愉しさがありますねロックでは。多くのバンドのアルバムにおいて。

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