QUEEN / SHEER HEART ATTACK

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1974年リリース
邦題:シアー・ハート・アタック
「世界に捧ぐ」の”シアー・ハート・アタック”はこのアルバムのアウトテイクです。
何やらお祭りの雑踏の中のようなSEによる導入。と、それに合わせてヘヴィなギターがリフを刻み始め曲が始まります。歌は出だしからファルセット。そして地声と行ったり来たりしてサビへ突入、そのままギターソロへ。1曲目の"Brighton Rock"は、スピーディかつドラマティックな構成でアルバムのオープニングをキメてきます。
続いて"Killer Queen"。"スタンド"ではありません。フィンガースナップで始まるこの曲はクイーン好きでなくても耳にされたことがあるのではないでしょうか。
つづくロジャー作の" Tenement Funster"〜フレディの"Flick of the Wrist"〜同じくフレディの"Lily of the Valley"。この3曲は組曲のようになっています。
そしてA面ラストのメイ作の"Now I'm Here"へ。弾力感のある5度コードで入るイントロが印象的な曲。この流れは盛り上がります!そして「I'm just a !」からの爆発。ドライブ感を残したまま、フェイドアウトしてB面へ。
フレディの"In the Lap of the Gods"でスタート。出だしのロジャーのファルセットからスピードを変化させたフレディのメインボーカル、重なる重厚なコーラスとメロトロンのようなメイのギター。そこからスラッシャーな"Stone Cold Crazy "へ繋がります。
"Dear Friends"〜"Misfire"〜"Bring Back That Leroy Brown"〜"She Makes Me"の4曲も組曲っぽくまとまってます。
そして"In the Lap of the Gods Revisited"に戻ってきてエンディングです。初めての時の印象は、クラシックのアルバムを聴いている感覚に近いなと思いました。B面はもう丸々1曲聴いてる感じで、それがこのアルバムの醍醐味だと思います。
このアルバム作りのコンセプトは、1stから引き続いています。2ndはA面とB面でそれぞれにストーリーを持たせた構成、そしてこの3rdでその"アルバム劇場"の形態を完成させています。そしてこれが、この後の作品につながっていきます。
"Now I'm Here"
https://www.youtube.com/watch?v=74UF5cGca90

SIDE A
ブライトン・ロック - Brighton Rock (May) - 5:08
キラー・クイーン - Killer Queen (Mercury) - 2:57
テニメント・ファンスター - Tenement Funster (Taylor) - 2:48
フリック・オブ・ザ・リスト - Flick of the Wrist (Mercury) - 3:46
谷間のゆり - Lily of the Valley (Mercury) - 1:43
ナウ・アイム・ヒア - Now I'm Here (May) - 4:10
SIDE B
神々の業 - In the Lap of the Gods (Mercury) - 3:20
ストーン・コールド・クレイジー - Stone Cold Crazy (Deacon/May/Mercury/Taylor) - 2:12
ディア・フレンズ - Dear Friends (May) - 1:07
ミスファイアー - Misfire (Deacon) - 1:50
リロイ・ブラウン - Bring Back That Leroy Brown (Mercury) - 2:13
シー・メイクス・ミー - She Makes Me (Stormtrooper in Stilettoes) (May) - 4:08
神々の業 - In the Lap of the Gods Revisited (Mercury) - 3:42

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