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EAST ↔︎ WEST / the BUTTERFIELD BLUES BAND
1966年リリース サイケデリックな空気が混ざってくる2nd。 マイク・ブルームフィールドに喧嘩を売るエルビン・ビショップ、そこに混ざって暴れるポール・バターフィールド。黒くないブルーズの疾走。 1. "Walkin' Blues" Robert Johnson 3:15 2. "Get Out of My Life, Woman" Allen Toussaint 3:13 3. "I Got A Mind to Give Up Living" traditional 4:57 4. "All These Blues" traditional 2:18 5. "Work Song" (instrumental) Nat Adderley 7:53 6. "Mary, Mary" Michael Nesmith 2:48 7. "Two Trains Running" Muddy Waters 3:50 8. "Never Say No" traditional 2:57 9. "East-West" (instrumental) セッションというよりバトロワ https://www.youtube.com/watch?v=xO2JAA47Mgk
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THE GREAT AMERICAN EAGLE TRAGEDY / EARTH OPERA
1969年リリースの2nd。 素晴らしい完成度❗️バンド名を体現するかのような空間の創造。解散後、ローワンとグリスマンはシスコに引っ越してジェリーと出会うのでした。 1. "Home to You" –4:27 2. "Mad Lydia's Waltz" –3:47 3. "Alfie Finney" (Dillon) –2:35 4. "Sanctuary From the Law" – 2:54 5. "All Winter Long" – 5:56 6. "The American Eagle Tragedy" – 10:36 7. "Roast Beef Love" – 3:16 8. "It's Love" – 4:05 strangeさん、ありがとう✨ 詳細はこちら↓ https://muuseo.com/strange1972/items/923
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EARTH OPERA
1968年リリース ピーター・ローワンとデビッド・グリスマンが参加したバンド。しかし感じるのはアシッド・ジャズのような肌触り。 1. "The Red Sox are Winning" – 3:34 2. "As It Is Before" – 7:25 3. "Dreamless" – 2:52 4. "To Care at All" – 3:35 5. "Home of the Brave" – 4:51 6. "The Child Bride" – 4:43 7. "Close Your Eyes and Shut the Door" – 2:46 8. "Time and Again" (Grisman, Rowan) – 5:47 9. "When You Were Full of Wonder" – 4:00 10. "Death by Fire" – 6:08 strangeさん、ありがとう✨ 詳細はこちら↓ https://muuseo.com/strange1972/items/247
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QUEEN GREATEST HITS
1981年リリース 購入は86〜87年くらいです。こちらはアメリカ版選曲です。日本版選曲とイギリス版選曲は異なります。現在はイギリス版に統一されています。 地獄へ道づれ - Another One Bites The Dust ボヘミアン・ラプソディ - Bohemian Rhapsody 愛という名の欲望 - Crazy Little Thing Called Love キラー・クイーン - Killer Queen ファット・ボトムド・ガールズ - Fat Bottomed Girls バイシクル・レース - Bicycle Race アンダー・プレッシャー - Under Pressure ウィ・ウィル・ロック・ユー - We Will Rock You 伝説のチャンピオン - We Are The Champions フラッシュのテーマ - Flash's Theme 愛にすべてを - Somebody To Love マイ・ベスト・フレンド - You're My Best Friend 炎のロックンロール - Keep Yourself Alive プレイ・ザ・ゲーム - Play The Game ツノ付き帽子が可愛いです https://m.youtube.com/watch?v=rY0WxgSXdEE
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QUEEN / QUEEN LIVE
1985年リリース 「ザ・ワークス」リリース後のジャパンツアーに際しての来日記念盤です(帯がなくてごめんなさい!)。 今更ですが、これだけ「クィーン、クィーン」と騒いでいるaceでございますが、初めて聴いたクィーンは「ザ・ワークス」です。同級生にレコードを借りてダビングして聴いてました。で、初めて買ったアルバムがコレでした。「ボヘミアン・ラプソディ」を泣きながら聴いてるところを母に見られてたのはイイ思い出です。そして、遡って聴いていったのでした。"We will rock you"はFASTバージョンを先に聴いていたので、オリジナルを初めて聴いたときの衝撃は今でも忘れません。 FASTバージョン https://m.youtube.com/watch?time_continue=54&v=i5PXYAtgvc0
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QUEEN / LIVE KILLERS
1979年リリース 「ジャズ」リリース後のヨーロッパツアーのライブ盤です。勢いのあるライブが楽しめます。中ジャケは当時のステージ写真が散りばめられています。 https://m.youtube.com/watch?v=3D_oMpWY21k DISC 1 SIDE ONE 1. ウィ・ウィル・ロック・ユー - We Will Rock You (Fast Version) 2. レット・ミー・エンターテイン・ユー - Let Me Entertain You 3. デス・オン・トゥ・レッグス - Death on Two Legs 4. キラー・クイーン - Killer Queen 5. バイシクル・レース - Bicycle Race 6. アイム・イン・ラヴ・ウィズ・マイ・カー - I'm in Love With My Car 7. ゲット・ダウン・メイク・ラヴ - Get Down, Make Love 8. マイ・ベスト・フレンド - You're My Best Friend SIDE TWO 1. ナウ・アイム・ヒア - Now I'm Here 2. ドリーマーズ・ボール - Dreamer's Ball 3. ラヴ・オブ・マイ・ライフ - Love of My Life 4. ’39 - '39 5. 炎のロックンロール - Keep Yourself Alive DISC 2 SIDE THREE 1. ドント・ストップ・ミー・ナウ - Don't Stop Me Now 2. 永遠の翼 - Spread Your Wings 3. ブライトン・ロック - Brighton Rock Side FOUR 1. ボヘミアン・ラプソディ - Bohemian Rhapsody 2. タイ・ユア・マザー・ダウン - Tie Your Mother Down 3. シアー・ハート・アタック - Sheer Heart Attack 4. ウィ・ウィル・ロック・ユー - We Will Rock You 5. 伝説のチャンピオン - We are the Champions 6. ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン - God Save the Queen
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QUEEN / THE GAME
1980年リリース 「オペラ座の夜」についで売れたアルバム。ブラコンを大胆に取り入れた曲が目を引きます。「愛という名の欲望」と「地獄へ道づれ」は全米で一位を獲得しました。セルフプロデュースとのことですが、マック(ラインホルト・マック)が参加しています。 "Play The Game"はシンセから始まります。PVが強烈で、前髪ぱっつんで口髭を蓄えたフレディさんが登場します。曲は美しいメロディとコンパクトなギターソロが印象的。続く"Dragon Attack"はファンクロック。"Another One Bites The Dust"へのつなぎはカッコイイ!ポップで明るい"Need Your Loving Tonight"を挟んでロカビリー調の"Crazy Little Thing Called Love"へ。曲同士のバランスを取りながら個々の完成度を上げていってると思います。 "Rock It (prime jive)"と"Don't Try Suicide"。かなりアメリカン・ポップスを意識してるように感じます。"Sail Away Sweet Sister"はブライアンらしい美しい曲。"Coming Soon"はポップなロジャーの曲。そしてラストの"Save me"。これが最もクィーンらしく感じる曲です。 SIDE A 1. プレイ・ザ・ゲーム - Play The Game(Mercury) 2. ドラゴン・アタック - Dragon Attack (May) 3. 地獄へ道づれ - Another One Bites The Dust (Deacon) 4. 夜の天使 - Need Your Loving Tonight (Deacon) 5. 愛という名の欲望 - Crazy Little Thing Called Love (Mercury) SIDE B 1. ロック・イット - Rock It (prime jive) (Taylor) 2. 自殺志願 - Don't Try Suicide(Mercury) 3. スウィート・シスター - Sail Away Sweet Sister (May) 4. カミング・スーン - Coming Soon (Taylor) 5. セイヴ・ミー - Save Me (May) フレディさん絶好調の"Dragon Attack" https://www.youtube.com/watch?v=_gAhvNCGK0s
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QUEEN / A DAY AT THE RACE
1976年リリース 「オペラ座の夜」と組みになる感じですが、プロデュースはロイ・トーマス・ベイカーを離れ自分たちによるもの。個々の曲の完成度はこちらの方が上に思います。「QUEEN II」に次いで初期の名盤です。 では一曲目。元気なギターリフで始まる"Tie Your Mother Down "はブライアンの作品。"You Take My Breath Away"はドラマチックなフレディの曲、"Long Away"はブライアンによる爽やかなロックナンバー、再びドラマチックな"The Millionaire Waltz"はフレディの曲、そしてラストはジョンのポップな"You and I"。メンバー全員の曲作りがレベルアップしています。多彩かつ洗練されていて、まとめ方が巧いので大変聴きやすいA面です。 で、B面へ ゴスペル風の"Somebody to Love"は傑作シングル。歌詞も素晴らしく、聴くと涙が込み上げてくるカラダになってしまいました。ブライアンのヘヴィな"White Man"からフレディの"Good Old Fashioned Lover Boy"、ロジャーの"Drowse"へ繋がる曲作りが素晴らしい。テーマを揃えてたりシームレスにせずにこの繋がりを作り出した手腕には脱帽です。そしてエンディングの"Teo Torriatte (Let Us Cling Together)"へ。サビに日本語歌詞があり、ハンド・イン・ハンド大合唱です。 ブライアンの"long away" https://m.youtube.com/watch?v=2CeO8I0cwQo SIDE A 1. タイ・ユア・マザー・ダウン - Tie Your Mother Down (May) 2. テイク・マイ・ブレス・アウェイ -You Take My Breath Away (Mercury) 3. ロング・アウェイ - Long Away (May) 4. ミリオネア・ワルツ - The Millionaire Waltz (Mercury) 5. ユー・アンド・アイ - You and I (Deacon) SIDE B 1. 愛にすべてを - Somebody to Love (Mercury) 2. ホワイト・マン - White Man (May) 3. 懐かしのラヴァー・ボーイ - Good Old Fashioned Lover Boy (Mercury) 4. さまよい - Drowse (Taylor) 5. 手をとりあって- Teo Torriatte (Let Us Cling Together) (May) <クィーン、aceの分類> 初期 "其の一" 「戦慄の王女」 「クィーン II」 「シアー・ハート・アタック」 「オペラ座の夜」 「華麗なるレース」 初期 "其の二" 「世界に捧ぐ」 「ジャズ」 中期 「ザ・ゲーム」 「フラッシュ・ゴードン」 「ホット・スペース」 「ザ・ワークス」 後期 「カインド・オブ・マジック」 「ザ・ミラクル」 「イニュエンドウ」
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QUEEN / A NIGHT AT THE OPERA
1975年リリース ファンでなくともご存知の方が多い作品。「ボヘミアン・ラプソディ」は名曲であることには変わりありませんが、広く世代を超えて認知されている理由の一つに、映画「ウェインズ・ワールド」の影響(公開は1992年)があると思います。 "Death on Two Legs (Dedicated To...)"は畝るピアノで始まるヘヴィナンバー。アイキャッチのような"Lazing on a Sunday Afternoon"からロジャーの“I'm in Love With My Car"、ジョンの"You're My Best Friend"、ブライアンの" '39"と"Sweet Lady"からフレディの"Seaside Rendezvous"へと小曲を多彩に連ねていきます。 これが伏線になってB面へ。 ドラマチックな展開の"The Prophet's Song"は意外にブライアンの作品。続く"Love of My Life"で緩急をつけてきます。再びブライアンの"Good Company"によって聴き手は少し迷います。A面のような小曲集の展開の可能性がよぎります。そこで"Bohemian Rhapsody"が始まるのです。この聴かせ方は、1〜3枚目の経験(ロイ・トーマス・ベイカーの手腕もあります)が生きているのではないかと思ってます。 SIDE A 1. デス・オン・トゥ・レッグス - Death on Two Legs (Dedicated To...) (Mercury) 2. うつろな日曜日 - Lazing on a Sunday Afternoon (Mercury) 3. アイム・イン・ラヴ・ウィズ・マイ・カー - I'm in Love With My Car (Taylor) 4. マイ・ベスト・フレンド - You're My Best Friend (Deacon) 5. ’39 - ’39 (May) 6. スウィート・レディ - Sweet Lady (May) 7. シーサイド・ランデヴー - Seaside Rendezvous (Mercury) SIDE B 1. 預言者の唄 - The Prophet's Song (May) 2. ラヴ・オブ・マイ・ライフ - Love of My Life (Mercury) 3. グッド・カンパニー - Good Company (May) 4. ボヘミアン・ラプソディ - Bohemian Rhapsody (Mercury) 5. ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン - God Save the Queen (Arr. May) 初期のクィーンのアルバムは両サイドを通して聴くのが(CDなら1〜7で一回止めて8〜12をあらためて)正解です。 "Sweet Lady" https://www.youtube.com/watch?v=hdCICEB-_fk
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QUEEN II
1974年リリース 初期の傑作アルバム。A面をホワイトサイド、B面をブラックサイドとして構成されたコンセプトアルバムです。説明無しでもそのファンタジックな世界に入っていけます。デジタル媒体の残念なところは、両サイドが繋がってしまうところですね。 ホワイト・サイドのオープニングは"Procession"。タイトルどおりの曲で、ギターがパイプオルガンのように響きます。そしてストリングスのように変化し"Father to Son"へ。"White Queen (As It Began)"は見事なコーラスワークとヘヴィなギターが構築するドラマチックな大作。"Some Day One Day"はブライアンのメロディラインの巧さが感じられます。ロジャーの"Loser in the End"はビートルズやツェッペリンが覗く曲。ブラック・サイドへの切り返しのアクセントになってますね。 ブラック・サイドはフレディの作り出した世界に引きずり込まれます。5曲がシームレスでファンタジックに展開します。もう、先ずは、騙されたと思って、何も言わずに、聴いて下さい! WHITE SIDE Procession (May) Father to Son (May) White Queen (As It Began) (May) Some Day One Day (May) Loser in the End (Taylor) BLACK SIDE Ogre Battle (Mercury) The Fairy Feller's Master-Stroke (Mercury) Nevermore (Mercury) March of the Black Queen (Mercury) Funny How Love is (Mercury) Seven Seas of Rhye (Mercury) 本当は「Ogre Battle」から「Funny How Love is」までは切れ目なしなので、ホワイト・ブラックそれぞれを通して聴くのが正解です。 "Nevermore" https://www.youtube.com/watch?v=1lXwT7mxmf8
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L.A.WOMAN / DOORS
オリジナルは1971年リリース 紙ジャケ輸入盤。シュリンク付きですが、雰囲気だけで意味はありません。 このアルバムの後、ジムはパリで亡くなりました。 1. The Changeling 2. Love Her Madly 3. Been Down So Long 4. Cars Hiss by My Window 5. L.A. Woman 6. L'America 7. Hyacinth House 8. Crawling King Snake 9. The WASP (Texas Radio and the Big Beat) 10. Riders on the Storm "L.A. Woman" https://www.youtube.com/watch?v=TMiAQPABgHA
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QUEEN
邦題:戦慄の王女 1973年リリースのデビュー・アルバム。本国では酷評だったといわれています。 それでは一曲目の"炎のロックン・ロール"から。ギターとコーラスを豪快に重ねています。ただ重ねるだけではなく、左右に振りまくって立体感と厚みをつくろうとしているようです(左右を別々に聴いてみると面白いです)。つづく"ドゥーイング・オール・ライト"は「スマイル」(クイーンの全身のバンド)の曲です。ZEPやFREEっぽい感じがします。"グレイト・キング・ラット"は少しクイーンっぽさが見え始めてきてます。前半はリズム重視で進み、中盤ヘヴィなギターでハードロック展開、ブレイクのあとスパニッシュっぽいギターから新たなリズムで展開し中盤のハード展開で突然のフェイドアウト。 "マイ・フェアリー・キング"は次作「QUEEN II」を予感させる曲。こちらも中盤から複雑な展開を試みているようです。 今ひとつ盛り上がりに欠けつつB面へ。 ハードロックナンバーの"Liar"で始まります。これも複雑な展開を試しているように感じられます。"ザ・ナイト・カムズ・ダウン"はイギリスっぽいですね。つづく"モダン・タイムス・ロックン・ロール"はロジャーの曲で、これはちょっとアメリカっぽいかなぁ。"サン・アンド・ドーター"はサバスです。そしてフレディの"ジーザス"から同じくフレディの"輝ける7つの海"でエンディング。 うーん...やっぱり中途半端な印象は拭えないですね。ブライアンやロジャーには、まだまだブリティッシュ・ハードロック・テイストが残っている感がありますね。それでもブルース感が全く感じられないのが面白いですね。 フレディには、セカンド以降のアルバム世界観がイメージ出来ていたんだろうなぁと思います。 "My Fairy King" https://m.youtube.com/watch?v=VeVjEg4znQk "Son And Daughter' https://m.youtube.com/watch?v=StXGu0KXpA8 SIDE A 1. 炎のロックン・ロール - Keep Yourself Alive (May) 2. ドゥーイング・オール・ライト - Doing All Right (May, Tim Staffell) 3. グレイト・キング・ラット - Great King Rat (Mercury) 4. マイ・フェアリー・キング - My Fairy King (Mercury) SIDE B 1. ライアー - Liar (Mercury) 2. ザ・ナイト・カムズ・ダウン - The Night Comes Down (May) 3. モダン・タイムス・ロックン・ロール - Modern Times Rock'n'Roll (Taylor) 4. サン・アンド・ドーター - Son and Daughter (May) 5. ジーザス - Jesus (Mercury) 6. 輝ける7つの海(インストゥルメンタル)- Seven Seas of Rhye...(Mercury)
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QUEEN / JAZZ
1978年リリースの7枚目。 邦題 : ジャス 前作に引き続き、A面に針を落としたら驚かされるオープニング。「イィ〜〜〜ブラヒィイ〜〜〜ム」で始まる"Mustapha"は歌詞がヘブライ語と英語が混ざってます。つづく"Fat Bottomed Girls"はアメリカンなナンバーで、そのギャップに再び驚かせられます。美麗なメロディの"Jealousy"はフレディの作品で、ワールド全開のバラードです。"Bicycle Race"もフレディの作品。社会風刺な印象を受けるこの曲は、"ファット・ボトムド・ガールズ"が全裸で"バイシクル・レース"に興じ、最早"ドント・ストップ・ミー・ナウ"な状態は「like a lady godiva」と、なんとなく繋がる面白さがあります。軽快な" If You Can't Beat Them"はジョンの作品。音楽業界の消費主義の皮肉にも取れる内容とその鬱を吹き飛ばすかのようなブライアンの伸びと広がりのあるギターが印象的。続くフレディの"Let Me Entertain You"のその延長にあるような内容の歌詞。ワールドツアーを行うクラスのバンドの悲哀としがらみなのでしょうか。複雑な気分でB面へつづきます。 雷鳴のようなギターとフレディのシャウトでスタートする"Dead on Time"は、そのギターとシャウトをドライブ感全開のリズム隊にのせてフラストレーションを爆破します。エンディングで雷鳴が轟き、それが雨音につながって始まる"In Only Seven Days"はジョンの作品。出会いと別れの一週間をロマンティックに描く彼の曲作りは侮れません。"Dreamers Ball"はブライアンが77年に逝去したエルビス・プレスリーに捧げた一曲。"Fun It"はロジャーのディスコナンバーでエレドラがちょっと浮いて聞こえます。"Leaving Home Ain’t Easy"は再びビッグ・ネームの悲哀を語る作品。静かなピアノで始まる"Don't Stop Me Now "は、エンディングへ向けてあらためてモヤモヤを払拭するかのように疾走していきます。エンディングを飾るのはロジャーの作品"More of That Jazz"。曲の後半で、ラジオのチューニングを合わせてる時のようにそれまでの他の曲の一節がランダムに入ってきます。そんな、売れることとそれに伴い生活が崩れることに疲れた彼らが放った一枚は、アメリカでプラチナ・ディスクを獲得し、より「モア・オブ・ザット・ジャズ」になってしまうのでした。 「バイシクル・レース」のPVで使用された自転車は撮影用にレンタルされたもので、撮影終了後サドルは全て買い取りになったそうです。 中ジャケのスタジオはモントルーのマウンテン・スタジオです。モントルーをとても気に入っていたフレディは、レマン湖畔にお家も持っていました。そして1996年、湖岸の遊歩道に彼の銅像が建てられました。 SIDE A ムスターファ - Mustapha (Freddie Mercury) 3:01 ファット・ボトムド・ガールズ- Fat Bottomed Girls (Brian May) 4:16 ジェラシー - Jealousy (Mercury) 3:13 バイシクル・レース - Bicycle Race (Mercury) 3:01 うちひしがれて - If You Can't Beat Them (John Deacon) 4:15 レット・ミー・エンターテイン・ユー - Let Me Entertain You (Mercury) 3:01 SIDE B デッド・オン・タイム - Dead on Time (May) 3:23 セヴン・デイズ - In Only Seven Days (Deacon) 2:30 ドリーマーズ・ボール - Dreamer's Ball (May) 3:30 ファン・イット - Fun It (Roger Taylor) 3:29 去りがたき家 - Leaving Home Ain't Easy (May) 3:15 ドント・ストップ・ミー・ナウ - Don't Stop Me Now (Mercury) 3:29 モア・オブ・ザット・ジャズ - More of That Jazz (Taylor) 4:16 Gotta leave on time! leave on time! Dead on time! You're dead‼︎ "Dead On Time" https://www.youtube.com/watch?v=uKoivlPUg_Y
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QUEEN / HOT SPACE
1982年リリースの10作目 邦題:ホット・スペース 前々作「ザ・ゲーム」から"Another One Bites the Dust"のヒットをうけて、より大胆にブラコンを取り入れた作品。そのサウンドも、前作の「フラッシュ・ゴードン」からのシンセ導入(実際にはそれ以前にちょっと使ってますが)で大きく変わってきました。この変化は賛否を生み、当然"否"が上回ったのでした。 ではその内容へ 一曲目から驚かされるのには慣れているとはいえ、やっぱりこのシンセブリブリの"Staying Power"は衝撃です。すでにオープニングでちょっと引き気味のところに追い打ちをかけてくる、シンセベースが印象的な"Dancer"はブライアンの作品。続くジョン作の"Back Chat"も強烈です。再びシンセベースで導入してくる"Body Language"は安定のフレディワールドで、これが意外に違和感がなく不思議な気分。"Action This Day"はロジャーの作品。超絶ダッサダササウンドにノックアウトされてB面へ。 B面にきて初めてロックバンドらしいギターサウンドが登場。"Put Out the Fire"は唐突に銃の取り扱いについての歌詞が展開します。その答えは次の"Life Is Real (Song For Lennon)"。80年に射殺されたジョン・レノンに向けたフレディの作品です。続く"Calling All Girls"はロジャーの作品でこれまたダッサいです。ブライアンの"Las Palabras De Amor (The Words of Love) "は90年代のクイーンサウンドを予感させる作品。"Cool Cat"はジョンとフレディの共作です。これもう完全にソウルナンバーで、フレディのファルセットがメチャクチャ綺麗です。ただソウルすぎて、ブライアンのカッティングがちょっとついてきてない感ありです。ラストはデビッド・ボウイとの" Under Pressure"。クール・キャットの出来がいいので、ここに入れると蛇足感が半端ないですね。B面1曲目のほうが良かった気がします。 全体にまとまりが悪く中途半端なところに加えて、曲調のかたよりがアルバムにかえってぼやけた印象を与えています。しかしそのアプローチ自体は悪くないと思いますし、後のポップさにつながっていると思うので決して駄作ではありません。 SIDE A ステイング・パワー - Staying Power (Mercury) 4:10 ダンサー - Dancer (May) 3:46 バック・チャット - Back Chat (Deacon) 4:31 ボディ・ランゲージ - Body Language (Mercury) 4:29 アクション・ディス・デイ - Action This Day (Taylor) 3:32 SIDE B プット・アウト・ザ・ファイア - Put Out the Fire (May) 3:18 ライフ・イズ・リアル(レノンに捧ぐ) - Life Is Real (Song For Lennon) (Mercury) 3:28 コーリング・オール・ガールズ - Calling All Girls (Taylor) 3:50 ラス・パラブラス・デ・アモール (愛の言葉) - Las Palabras De Amor (The Words of Love) (May) 4:26 クール・キャット - Cool Cat (Deacon & Mercury) 3:26 アンダー・プレッシャー - Under Pressure [with David Bowie] (Queen & Bowie) 4:02 "Cool Cat" https://www.youtube.com/watch?v=HBfuBRYpwsc
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QUEEN / SHEER HEART ATTACK
1974年リリース 邦題:シアー・ハート・アタック 「世界に捧ぐ」の”シアー・ハート・アタック”はこのアルバムのアウトテイクです。 何やらお祭りの雑踏の中のようなSEによる導入。と、それに合わせてヘヴィなギターがリフを刻み始め曲が始まります。歌は出だしからファルセット。そして地声と行ったり来たりしてサビへ突入、そのままギターソロへ。1曲目の"Brighton Rock"は、スピーディかつドラマティックな構成でアルバムのオープニングをキメてきます。 続いて"Killer Queen"。"スタンド"ではありません。フィンガースナップで始まるこの曲はクイーン好きでなくても耳にされたことがあるのではないでしょうか。 つづくロジャー作の" Tenement Funster"〜フレディの"Flick of the Wrist"〜同じくフレディの"Lily of the Valley"。この3曲は組曲のようになっています。 そしてA面ラストのメイ作の"Now I'm Here"へ。弾力感のある5度コードで入るイントロが印象的な曲。この流れは盛り上がります!そして「I'm just a !」からの爆発。ドライブ感を残したまま、フェイドアウトしてB面へ。 フレディの"In the Lap of the Gods"でスタート。出だしのロジャーのファルセットからスピードを変化させたフレディのメインボーカル、重なる重厚なコーラスとメロトロンのようなメイのギター。そこからスラッシャーな"Stone Cold Crazy "へ繋がります。 "Dear Friends"〜"Misfire"〜"Bring Back That Leroy Brown"〜"She Makes Me"の4曲も組曲っぽくまとまってます。 そして"In the Lap of the Gods Revisited"に戻ってきてエンディングです。初めての時の印象は、クラシックのアルバムを聴いている感覚に近いなと思いました。B面はもう丸々1曲聴いてる感じで、それがこのアルバムの醍醐味だと思います。 このアルバム作りのコンセプトは、1stから引き続いています。2ndはA面とB面でそれぞれにストーリーを持たせた構成、そしてこの3rdでその"アルバム劇場"の形態を完成させています。そしてこれが、この後の作品につながっていきます。 "Now I'm Here" https://www.youtube.com/watch?v=74UF5cGca90 SIDE A ブライトン・ロック - Brighton Rock (May) - 5:08 キラー・クイーン - Killer Queen (Mercury) - 2:57 テニメント・ファンスター - Tenement Funster (Taylor) - 2:48 フリック・オブ・ザ・リスト - Flick of the Wrist (Mercury) - 3:46 谷間のゆり - Lily of the Valley (Mercury) - 1:43 ナウ・アイム・ヒア - Now I'm Here (May) - 4:10 SIDE B 神々の業 - In the Lap of the Gods (Mercury) - 3:20 ストーン・コールド・クレイジー - Stone Cold Crazy (Deacon/May/Mercury/Taylor) - 2:12 ディア・フレンズ - Dear Friends (May) - 1:07 ミスファイアー - Misfire (Deacon) - 1:50 リロイ・ブラウン - Bring Back That Leroy Brown (Mercury) - 2:13 シー・メイクス・ミー - She Makes Me (Stormtrooper in Stilettoes) (May) - 4:08 神々の業 - In the Lap of the Gods Revisited (Mercury) - 3:42
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