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- 10F 音楽系雑誌:ミュージック・ライフ
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ミュージック・ライフ誌 1947年6月号
「ミュージック・ライフ」1947年6月号です。
表記は「ミュジック・ライフ」ですね。
1951年9月復刊の筈なのに、こんなものが存在するのです。
全部モノクロ印刷で、紙質はわら半紙に近い感じです。
(全32ページ)
画像1 表紙
写真はハーモニカのミヤタ・バンドだと思います。
画像2が奥付ですが、
発行日:1947年5月20日
発行人:草野貞二
発行所:新興音楽出版社
となっていますので、間違いないでしょう。
編集後記にも「第8号まで漕ぎつけました」とありますので、
1946年には復刊していたのではないでしょうか。
画像3 夜霧のブルース(ディック・ミネ)
ご覧の通り、中身は歌本です。
ディック・ミネさん、若いですね。
こういうイラストを見ると、義務教育時代のバス旅行、
バス・ガイドさんの手作り歌集を思い出します。
歌詞の上に書かれているのは、ハーモニカの数字譜です。
歌の出だしが「671(ラシド)」となっているということは、
KEY がCm(♭3つ)であることを前提として、
C D E♭と吹きなさいということなのでしょう。
(いわゆる「移動ド読み」)
画像4 かへり船(田端義夫)
ちょっと写真が古すぎるような…… 戦前のものでしょうか…
画像5 夜霧のブルース(ギター譜)
画像6 さくらスヰング(ピアノ譜)
画像7 さくらスヰング(ハーモニカ譜)
冒頭にKEY(F=Dm)と記されているので、やはり「移動ド」ですね。
ハーモニカは、当時の人々にとって、
比較的手に入れ易い楽器だったのかもしれません。
(どれだけ流通していたのかは判りませんが)
もう15年以上前になりますが、この1947年発行の雑誌について、
シンコー・ミュージックに(サイトを通じて)
問い合わせをしたことがあります。
結果は完全にスルーでした……
ウィキでは、出典が示されていませんが、
1946年 『ミュージック・ライフ』として復刊するが、後に休刊。
と書かれています。
こうして現物が存在しているということは、
恐らくそういった歴史があったのだろうと思います。
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