国鉄62系

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1974年に、身延線の体質改善として製造した車両。
一見、首都圏を走る近郊型電車にも見えるが、
それは世を忍ぶ仮の姿。
足回りは旧型国電で、車体のみ新造というトンデモ車両。

当時、国鉄は深刻な財政難に陥っており、
新型車両の製造に苦労していた背景があり、
苦肉の策として旧型国電72系の台枠、台車、床下機器を再利用。
しかし、115系300番台の車体は裾絞り対して、
旧型国電72系の台枠が大きく、
そのままでは取り付け出来なかった為、
車体下部の裾部分を直線に折り曲げて合体させる
力技とも言える強引な改造となった。

しかし、いくら見た目こそは新型でも足回りは旧型国電。
旧型国電72系の部品を流用した為に故障が頻発。
改造費もそこまで安くならなかった為、4両×3編成の
合計12両のみの改造となった。

115系2000番台登場後、しばらくは走行していたが
1984年に老朽化の為運用離脱、1986年に廃車となった。

その後、先頭車両のカットモデルを利用した
運転シミュレータの筐体として、
佐久間レールパークに設置されて第2の車生を送っていたが、
2009年11月1日に閉館となってしまった。

この情報を知った頃には、既に閉館していた為、
実車に会えず終いとなってしまったのが無念でならない。

入線当初から、既にN動力化、KATOカプラー換装が
施工されていたが、墨入れ加工を実施してディティールアップ。
いずれは、列車番号の表記追加と、
イズムワークス製の点灯化ユニットを組み込みたい。

備考:N動力化、KATOカプラー換装、墨入れ加工

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