- Beer Wagons and Miniature Models Museum
- 1F 【ビール貨車】 HOゲージ コレクション(Beer / Bier wagon, Beer Car)HO gauge
- DINKELACKER #4 ( TRIX / HO )
DINKELACKER #4 ( TRIX / HO )
ドイツの老舗鉄道模型メーカー、トリックス社のビール貨車です。
同社は業績悪化により1997年にメルクリンの傘下に入り、いまではメルクリングループでDC2線式を担当していますが、この貨車はそのトリックス社製のHOゲージ。
カチッとした作りがドイツらしい精巧な模型でヨイ感じで、文字やロゴの印刷も高品質ですが、全体の黄色がややぼやけた感じなのは色褪せでしょうか?
さて、この貨車のビールブランドは、ドイツ、シュトゥットガルトの醸造所、「ディンケルアッカー」(Dinkelacker)です。
創業は1888年、カール・ディンケルアッカー氏により設立されました。
当時はすでにシュトゥットガルトには多くの醸造会社が乱立状態でしたが、その後順調に経営を拡大し19世紀末には同地域で最大の醸造所となります。
1900年に「C.D.Pils」というピルスナーの生産を開始、その名前に創業者のイニシャルである「C.D.」を冠しています。
2度の大戦にも生き残って現在でも大手醸造会社として存続していますが(現在の経営者もディンケルアッカー氏だそうで、創業一族がいまだに経営に関わっています。)、戦後は次々に周辺の醸造所を合併し、1971年にはウーレ(Wulle)醸造所を、1977年にはサンウァルド(Sanwald)醸造所を、1982年にはクラス(CLUSS)醸造所を傘下に引き入れていきました。
1996年にはシュワーベンブロイ(SchwabenBräu)社と合併して「Dinkelacker und Schwaben Bräu」としてさらに会社規模を拡大、2000年代の初頭の一時期、ベルギーの世界的ビール会社インベブ(InBev)社の傘下に入った時期もありましたが、2007年以降は再び独立して家族経営に戻り、現在に至ります。