Feldschlösschen Greiz ( BAUR / HO )

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砦印ビールの3軒目、まだ知らないフェルドシュロッシェンがありました。

ドイツ東部のチューリンゲン州グライツ市にあった「グライツのフェルドシュロッシェン」醸造所(Brauerei Feldschlösschen Greiz)の麦酒貨車です。

1875年設立、デカデカと描かれた「URBRÄU」のロゴ、最初はこれが名前かと思い調べたりしたんですが、これはどうやら「偉大なる醸造」というこの醸造所のキャッチコピーみたいですね。

その後の歴史が珍しいことに全然出てきません。
地図では発見できましたが、「閉業」という記載が。
2019年、新しいオーナーが購入し、レストラン併設の醸造所の再開を目指しているという情報はありましたが、現在は醸造所としては操業していないようです。

500m南の通りまではストリートビューの範囲でしたが、残念ながら目の前までは未だ撮影がなされていません。日本だけなんですかね?津々浦々までストリートビューがあるのは…。

さて模型はと言うと、「ビール貨車専門」という日本では考えられない奇特な鉄道模型メーカー、ドイツのバウアー社(BAUR)製のHOゲージ模型です。

メルクリン風の外箱ですが、車体はちょっとずんぐり作られているメルクリンの冷蔵貨車よりリアルにスマートに作られていますが、細部の表現は少しチャチイ感じもあり、でも何となく味のある独自の模型表現に好感持てます。

バウアー社の貨車は、西ドイツ時代の古いものはシャーシ部分をオーストリアのロコ社が製造、どうもバウアー社はカラフルなビールデザインのボデー部分を作ってロコ製の車台部と合体、製品化していたようです。
この個体も西ドイツ時代のものなので、裏を見ると「ROCO AUSTRIA」という刻印が見られます。

その後、東西ドイツ統一後の時代になるとシャーシを自社で製造するようになり、裏の刻印は「BAUR」と自社のものになり、造形も微妙に変わります。

8枚目の写真、左がこの車でロコ、右が新しいバウアー社製のシャーシの比較です。

このモデルはというと、最近ハマっているメルカリにて大変安く購入できました✌️

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