Spark 1/43 ダラーラ P217 (M191) #29

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ダラーラ P217 No.29

フリッツ・バン・イヤード / ギド・バン・デル・ガルデ / ニック・デ・フリーズ

2019年のル・マン、スーパーシーズンとしては2回目のル・マン24時間レースに参戦したレーシングチームネダーランドのダラーラP217、2018年仕様と同じマシンではあるが、カラーリングが過去にF1に参戦していたミナルディM191のカラーリングを落とし込んだレトロリバリーとなっている。
これまで黄色が主体だったネダーランドのチームカラーに黒が多めとなり、全体的にマットカラーとなりグッと引き締まった印象となっている、もちろんタイトルスポンサーのJUMBOのデカールもM191のカラーリングを損なわない用に配置されていて整っていて非常に渋い仕上がりとなっている。
2018年のル・マン24時間レース以降、長年フリッツ・バン・イヤード氏と組んできたヤン・ラマースがレギュラードライバーから退き、新しくFIA-F2等で大活躍するオランダ人の若手ニック・デ・フリーズがレギュラードライバーとしてラインナップされている、これによって前年と比べプラチナ、ゴールドとドライバーの布陣が整いニック・デ・フリーズの加入はチームとしての大きな戦力底上げとなった。
予選では3分27秒107の平均タイムにより総合16位、クラス8位のポジションを手に入れた、ちなみに公式予選でネダーランドがマークしたタイムは前年の記録された平均タイムより1秒近く短縮されるものとなり、チームとしての戦闘力が確実に向上している事を示していた、周りはTDSやGドライブやユナイテッドオートスポーツなどの強豪チームが肩を揃えており、上位陣からのスタートは今年度のル・マンにおける期待を集めていた。
決勝ではスタートダッシュに非常に強いギド・バン・デル・ガルデが担当し、スタートして早々に前方のマシンを次々とオーバーテイクしレースが1時間と経過する頃には3位に浮上し激しくバトルするTDSとGドライブに割って入り驚異的な追い上げとバトルを展開、「ダラーラであることはハンデだ」そんな事を日本の実況・解説陣に言われていたネダーランドですがその後も一線級の力を持つドラゴンスピード等のオレカを使用する強豪チームと互角かそれ以上のバトルを繰り広げていたが、3時間が経過し天候が晴れ始めた頃に右のリアがバースト、軽度ではあるものの損傷を負いポジションを落としてしまう事となった。
レースに復帰したネダーランドはクラス15位までポジションを落としてしまったものの順調にルーティンをこなして行きラップを重ねて行くがレースが21時間を経過した頃に高速で進入する右コーナーのアルナージュコーナーにて姿勢を乱し激しくタイヤバリアに突っ込む大クラッシュを起こしてしまい、一時はドライバーが降りる等のシーンがありあわやリタイアかと思われたが、驚くことにダラーラは自走可能でありグシャグシャに大破した痛々しいフロントパーツを引きずりながらピットを目指した。
フロントセクションは大破しフェンダーは見る影もなく吹き飛びタイヤはあさっての方向を向いてしまっていたが、それにも関わらずダラーラP217は潰れたパーツを切除する程度の応急処置によりピットへ帰還を果たしピットクルーの懸命な修復作業によって作業開始から1時間が経過する頃には元通りになっており、完走に向けて残りの2時間を走る為にレースに復帰し無事に総合26位にて完走を遂げた。

上でも紹介した通りスーパーシーズン1回目のル・マンの時に比べカラー調がマットになり、ミナルディM191を模したカラーリングの為パッと見でフォーミュラマシンのようなシルエットになっていて引き締まった雰囲気が非常に格好良い、特徴でもあるJUMBOのマークも黒の影が入りよりハイビジリティな感じとなっている。
こちらは元ネタの為かF1の1/43系をメインに集めている方でも買っている方が多く見受けられ、モデル化されたダラーラP217の中では一番人気が出ていたのではないかと思われる、スパークからのリリースが非常に速かったのも有難かった。
個人的なお話ではあるが、私がプロトタイプカーの中で最もお気に入りでもありプロトタイプカーのフロアのサムネイルに採用させて貰っている。

#ダラーラ
#1/43
#spark
#ミニカー

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