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Spark 1/43 メルセデス AMG GT3 #888
メルセデス AMG GT3 No.888 マロ・エンゲル 2019年に開催された第66回マカオGP GTワールドカップに参戦したグループMレーシングのAMG GT3、アジア圏で戦う如何にもなカラーリングが特徴的。 市街地で行われるレースはアメリカを始め珍しくは無いがギア・サーキットはその中でも特にハードなコースレイアウトをしており数々の魔のコーナーを持ちこれまで大量のマシンをジャンクに変えてきた。 グループMレーシングは今年こそこの伝統のレースに勝利する為に888号車にはメルセデスで長きに渡りファクトリードライバーを務めたマロ・エンゲルがドライブし相方となる999号車には同じくファクトリードライバーのラファエル・マルチェロがステアリングを握った。 決勝前日に行われる予選レースでは序盤からマンダリン・ベンドや魔の右コーナーとして知られるリスボア・ベンドでクラッシュが発生する荒れ模様となった、セーフティーカーが導入され4位争いに付けていた888号車はセーフティーカー明けにマロ・エンゲルは5番手を走行中のケルビン・ファン・デル・リンデを追い越そうとしヒット、リスボア入口でアンコントロールに陥り4番手を走行するクラフトバンブーレーシングのAMG GT3に直撃するAMG同士の大クラッシュをしてしまう。 マシンは決勝までには間に合ったもののスタート位置は後方となったが、決勝では4位のBMWを先頭としたセカンドグループにて激しいバトルを展開、9位にて完走した。 モデルはスパーク製、何よりも目を引く派手な雷模様はデカールで再現されており、質感は他の物と比べると若干光沢が乗ってしまっているがスパークの質の高いデカールで総じてレベルの高い仕上がりになっている、ドライバーは良いしマシンもカッコイイし何よりマカオモデルは競争率がGT3の中では低いので良いな・・・と思ったら手を出してみてもいいと思う。 #1/43 #ミニカー
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Spark 1/43 ポルシェ 911 RSR #911 (test)
ポルシェ 911 RSR No.911 test 2019年7月、WECとIMSAにGTEマシンを送り込むポルシェ陣営はグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにて前年型のマシンを発展させた新型のポルシェ 911 RSRを公開、全体的なルックスはほぼ同じではあるがフロントバンパーには補助灯が備えられ特徴的なリア周りはリファインされスッキリとした印象となった。 ドライブトレインはポルシェらしい水平対向エンジンはそのままに排気量が4リッターから4.2リッターに拡大されパワーアップしパワーバンドにも自由度が出たという、更にこれまでリアに通されていたエキゾーストはリヤのホイールハウス前方に移され、コンパクトに且つ軽量化を実現しディフューザーに干渉するパーツが無くなった事によりリアの空力開発の自由度が増した。 また、耐久レースを戦う為にキャビンの居住性やインパネの配置など24時間レースを始め長時間のレースを走り抜く為にサバイバリティも向上させる工夫が凝らされ外装とは裏腹に内部面はフルモデルチェンジとも言える進化を果たしている。 ポルシェ 911 RSRの新型はシーズン開始前にポールリカールへと持ち込まれテスト走行に励んだ、そこにはIMSAで活躍する北米方面のチームも合流していたという。 モデルはスパークのポルシェ特注品、日本にも少々入荷はしたが主に海外で販売されたモデルだが国内のコレクターが海外より個人輸入をしておりネットオークションを始め見かける機会はかなり多い、値段は特注品なりに少々高め。 更に、このモデルはスパークではあるもののいつものレジン製品ではなくダイキャストで制作されている為手に取ってみるとズッシリと重量感がある、2020年のル・マンでは917を模したレトロリバリーでの参戦となった為、このワークスカラーは現状ではこの特注品だけである。 #1/43 #spark #ポルシェ
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Spark 1/43 ポルシェ 911 RSR #91
ポルシェ 911 RSR No.91 リカルド・リエツ / ジアンマリア・ブルーニ / フレデリック・マコウィッキ 2018年のWECスーパーシーズン第2戦ル・マンに投入されたポルシェ GTチームのポルシェ 911 RSR、ポルシェがスポーツカー誕生70周年を迎えるこの大会ではライバルが多い中、気合の入れようが人一倍凄かったワークスチーム。 前述の通り、ポルシェが70周年を迎えるメモリアルレースとなった第86回ル・マン24時間レースではWECに参戦する欧州方面軍の91、92号車にそれぞれポルシェのマシンが過去のレースで纏ったレトロリバリーを施され、91号車にはグループCの世界選手権やラリーで栄冠を意のままにした武勲を象徴するロスマンズをモチーフとしたカラーリングが与えられ、直接の僚機となる92号車は人気の高いピンクピッグが与えられ前年、リアエンジンからミッドシップへと変化を遂げ苦戦が多かった17年からより信頼性と戦闘力の高い18年仕様へと進化し、WECで最も激戦区とも言えるGTEクラスへとエントリーした。 ポルシェ陣営は直接のライバルとなっていたフォードに対抗するべくIMSAにて活動中の北米方面軍をル・マンでのみ合流させフォードと同数の4台を投入するというまさに必勝態勢でレースに望んだ、予選では91号車が3分47秒という他のGTEマシンを圧倒する平均タイムをマークし文句無しのポールポジションを獲得し92号車が49秒でそれに続いて2番グリッドを獲得、決戦の前からドイツ機甲部隊は磐石な攻撃体制を構築しつつあった。 しかしフォード陣営も黙ってはおらず、49秒台の中に3台も食い込ませポルシェへの対抗意識が露となる結果で予選が終了、決勝がスタートすると91、92号車がフロントローを独占したままクラスを牽引、2018年パッケージの戦闘力の高さを序盤から見せ付けレースから3時間が経とうとしたところでコース上のトラブルによってセーフティーカーが導入され、激戦が続くGTEクラスの順位はシャッフルされ混乱に陥ったがポルシェ陣営はこの難題を見事にクリア、91号車はフォードとの壮絶なドッグファイトを制し1-2体制でゴールを目指した、このフォードとの戦いはスタートから21時間経過辺りまで続いていた。 ル・マンの魔の手を分厚い装甲により弾き返したポルシェ陣営は91、92号車と1-2体制を維持したままル・マンを制覇しスポーツカー誕生70周年という大きなメモリアルウィンを獲得、ポルシェの歴史的なレーシングカーの1台として仲間入りを果たした。 モデルは最近一番勢いがあると言っても過言では無いスパークモデル、レジンの精密性や質の高いデカールで仕上げられたロスマンズ風のポルシェは素晴らしいの一言に尽きる・・・しかし、いつもであれば嵐の様に売れるワークスポルシェなのだが、この91号車は某家電量販店や大手ミニカーショップでも長いこと残ってしまうという珍事が発生し、場所によっては特価品入りする所もあったとかいう謎が深いモデルである。 19年のWEC富士の公式練習日ではポルシェのパドック裏でこのモデルを手にドライバーを待つサインマニアが多く見られたので売れてないって事は無いみたいだ。 売れると踏んだスパークがモリモリ作りすぎたって事なのでしょうか、ともあれ非常にカッコイイモデルなので是非とも手に入れてもらいたい1台だ、ロスマンズのデカールを貼ってカスタムしてみても面白いだろう。 #1/43 #spark
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hpi-racing 1/43 トヨタ TS020 #1
トヨタ TS020 No.1 マーティン・ブランドル / エマニュエル・コラール / ヴィンセンツォ・ソスピリ 1999年ル・マンに参戦したトヨタモータースポーツのTS020、99年は前年に続きワークスの世界大戦となり覇権を握るべく投入された最強のマシン。 1号車は3台投入されたTS020の中でのエースカーに当たり予選ではエントリーした全車の中で唯一3分29秒をマークしポールポジションを獲得、その圧倒的強さからル・マンで話題持ち切りの地元紙などでは『トヨタvs他全車』『赤き艦隊』などと大々的に注目された。 決勝では安定的な速さを見せるものの夜間走行中にリアタイヤがバーストしユーノ・ディエールにて停止、そのまま帰らぬマシンとなってしまった。 ダイキャストとは思えない精密さは流石hpiと言ったところ、後出しジャンケンではあるがこれまでリリースしていたオニキスやミニチャンプスを凌ぐキラーアイテムと言っても過言では無くダイキャスト故に生産数も多い為、現在でもセカンドハンズで頻繁に出回っていて入手が楽というコレクターに優しいモデルである。 #1/43 #hpi-racing
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Spark 1/43 ポルシェ 911 RSR #92
ポルシェ 911 RSR No.92 ミカエル・クリステンセン / ケビン・エストレ / ローレンス・ヴァントール 2018年のWECスーパーシーズン第2戦ル・マンに投入されたポルシェ GTチームのポルシェ 911 RSR、ポルシェがスポーツカー誕生70周年を迎えるこの大会ではライバルが多い中、気合の入れようが人一倍凄かったワークスチーム。 前述の通り、ポルシェが70周年を迎えるメモリアルレースとなった第86回ル・マン24時間レースではWECに参戦する欧州方面軍の91、92号車にそれぞれポルシェのマシンが過去のレースで纏ったレトロリバリーを施され、91号車の直接的な僚機の92号車にはポルシェファンやモータースポーツファンから非常に人気の高いピンク・ピッグカラーが与えられ、ご先祖となる917/20と同じくマシンの各所には豚肉の部位を表すドイツ語表記が散りばめられた、91号車は代々数多くの武勲を立ててきたロスマンズ風のカラーを与えられ、対照的にこちらはピンク一色で可愛らしいマシンに仕上がっている、余談ではあるが同時に現地で販売されたピンクピッグのTシャツはめちゃくちゃ売れたらしい。 可愛らしいエクステリアとは裏腹に中身は最新型となった2018年型のパッケージ、ドライバーもポルシェが誇る最高クラスのワークストリオで予選では3分49秒097をマークし迫るフォード軍団から僚機のバックをガッチリと守りフロントロー独占の立役者となった、しかしフォード軍団も49秒台に3台を割り込ませそのタイムの中には北米方面より合流した93号車も入っており、決勝前からフォードとポルシェの戦いは熾烈さを見せていた、まさにヨーロッパ戦線の再来と言ったところ。 決勝の幕が上がるとポルシェ陣営は91と92がGTEクラスのレースを引っ張る形を作り2台は安定的に差を拡大させ貯金を作っていくが、レースから3時間が経とうとしたところでコース上のトラブルによってセーフティーカーが導入され、激戦が続くGTEクラスの順位はシャッフルされ混乱に陥ったがポルシェ陣営はこの難題を見事にクリア、一方91号車はフォードの追撃に合い2位を賭けた熾烈なドッグファイトに突入するが92号車は追撃から逃れ独走モードへ移行、磐石にして確実なドライバーとチームのレース運びによって92号車はクラス優勝を勝ち取るのであった、何よりスポーツカー誕生70周年というポルシェにとってのメモリアルレースで91と92が1-2でチェッカーを受けた功績は非常に大きいものであろう。 モデルは「ル・マンに出たマシンならばぜんぶ出す!」と豪語しているスパークモデルからのリリース、ル・マンはスパークが現状独占状態なので18年型の911RSRは現状ではスパークからしか出てませんね、こちらも91号車に劣らず非常にカッコイイモデルです、実車より少し赤みが強いかなって感じの色合いですかね、ピンク色のボディを黒いホイールでキュッと引き締めていて非常にスマートな印象である。 さて、こちらも91号車と同じくなかなか売れなかった子・・・いや、なかなか売り切れにならなかったモデルと表現したほうが正解か、やはり生産数が異様に多かったのかな、さすがに今では品切れ状態ではあるもののヤフオク等でも手軽な値段で落札できたりするので917/20を持ってる方、ポルシェが好きな方は是非とも手に取ってもらいたい。 #1/43 #spark
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Spark 1/43 ポルシェ 919 HY #14
ポルシェ 919 HY No.14 ニール・ジャニ / ロマン・デュマ / マルク・リーブ 2014年のル・マン24時間レースに投入された新規格のポルシェのハイブリッドプロトタイプカー、ハイブリッドのプロトタイプカーというメーカーとしては全く新しいチャレンジをする為、このマシンは「走る研究室」と呼ばれた雛鳥。 2011年、ポルシェは新開発のマシンをもって2014年のWECに参戦表明を発表し2013年のル・マンにてポルシェのエンブレムと共に「我々は戻ってくる」と英語で書かれた看板がテルトル・ルージュに建てられていて話題となっており、そのマシンは2013年にジュネーブ・モーターショーにてその姿を公開され、シャーシやボディの開発にはダラーラが関わっており、後に登場するダラーラ P217やキャデラックDPiと似通った特徴を持っている。 エンジンは2リッターのV型4気筒シングルターボを搭載し500馬力を発揮、ハイブリッド車として重要な回生システムはブレーキ時の運動エネルギー回生、エンジン排気の熱エネルギーを利用した回生、更に市販車で実用化されているタービン排熱によって回生され電力は搭載されるリチウムイオン電池に蓄電される、アウディはフライホイール、トヨタはスーパーキャパシタに蓄電し加速時にエネルギーを使用するタイプであり全く新しいタイプとなり、リチウムイオン電池であればドライバーの任意のタイミングでエネルギーを使用する事が出来、ポルシェの3重に備えられた回生システムと非常に相性が良く、エネルギー放電量は6MJとされた。 14号車は初陣となったシルバーストン6時間ではエンジントラブルによってリタイア、スパ6時間ではシルバーストンに続き悪天候に見舞われるも4位にて完走、熟成不足感を見せてしまう場面もあったがライバルの2メーカーと対等に渡り合う戦闘力を見せつける場面もあった。 いよいよル・マン24時間を迎え、予選では3分22秒を叩き出し14号車は予選2番のグリッドを獲得し最強のスピードを見せていたトヨタのフロントロー独占を阻止する事に成功、決勝が始まるとレースをリードしたのはやはりトヨタの投入するTS040であり、ポルシェ14号車はエンジンの燃圧低下という大きなトラブルに見舞われたものの総合51位にて復帰、一方最大のライバルトヨタは8号車が悪天候により多重クラッシュにより優勝戦線から脱落、7号車もマシントラブルにより夜を越える事は出来なかった、これによりアウディが1-2体制となるものの復帰し順調に快走をみせる14号車は総合6位にまで順位を上げておりタービントラブルに悩まされたアウディとの差を詰めていった、僚友の20号車はアウディのトラブルによって早朝には首位に立っていた。 しかしゴールからあと2時間というところで20号車がスローダウンしピットに戻るもののそのままリタイアとなってしまう、14号車はアウディ追撃中に2度目のエンジントラブルによりスローダウン、電力のみでの走行となりなんとかピットに戻りレースに復帰するものの総合11位完走という結果であった。 モデルはスパーク製、というか14年以降はスパーク以外ル・マンのモデルを出してないか。 個人的に2014年のLMP1のマシンでは一番完成度が高いんじゃないかな?・・・と、思う・・・実車の写真と比べて形が一番整ってて本気度を感じるね、いかにも見た目がポルシェって感じのフロントカウル、複雑なエラとかが一切無く整ったデザインのサイドポンツーン、綺麗な箱型をしたリアフェンダーとあまり冒険してないデザインが受け入れ安くてとても好感が持てる。 耳なし芳一よろしくボディ上面にビッシリと書かれた文字もデカールでしっかりと再現されているので眺めてて楽しい1台だ。 #1/43 #spark
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hpi-racing 1/43 トヨタ TS020 #2
トヨタ TS020 No.2 ティエリー・ブーツェン / アラン・マクニッシュ / ラルフ・ケレナーズ 1999年ル・マンに参戦したトヨタモータースポーツのTS020、99年は前年に続きワークスの世界大戦となり覇権を握るべく投入された最強のマシン。 2号車も1号車と同じくトヨタのエースカーとして投入され、予選タイムは29秒台の1号車に対し30秒台のマークとなり2位からのグリッドを獲得しトヨタがフロントローを独占する布陣を築き上げた、他のライバルが31秒以降なのを見ると1、2号車がどれだけ強かったのかが伺えるだろう。 2号車が印象的なのはメルセデスが投入したCLR-GTRとの激しいドッグファイトで結末はあの有名なメルセデスの離陸で場外コースアウトという幕引きであった、前年に続きベンチャーセーフネット号が敵無しの様相になるかと思われたが、こちらも夜間走行中に1コーナーで追い抜いた下位クラスのマシンに激しく追突され大破、走行不能となった。 ドライブしていたブーツェンはこのクラッシュにより脊髄を傷めるほどの怪我を負いレース人生に別れを告げる事となった。 ル・マンで勝つには3台必要、これは古の時代から言われてる事もありモデル化を担うミニカーメーカーもキッチリと3台リリースしてくれる・・・それは有難いが絶版となってしまうと3台中の間のナンバーのマシンがなかなか見つからないというのはよくある話で、TS020も2号車を入手するのが結構手間が掛かった記憶。 もちろんクオリティは素晴らしいの一言に尽きる、アンドレ・デ・コルタンツが作り上げたスマートなボディはしっかりと再現され、照明を照り返しが美しさを強調してくれている。 #1/43 #hpi-racing
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Spark 1/43 トヨタ TS010 #36
トヨタ TS010 No.36 ジェフ・リース / アンディ・ウォレス TS010と言えば1992・1993年とプジョーと死闘を繰り広げた名車の1台であり、本車の開発の為にトヨタはル・マン他SWCの参戦を1年見送っていた。 91年と言えばグループCの大きな変革期であり、新たな主役となるNAマシンとこれまで時代を築き上げてきたポルシェ962等のターボのマシンが混在するこれまでにないシーズンとなり、中でもNAマシンが振り分けられるカテゴリー1はジャガーXJR-14、メルセデスC291、プジョー905による三国志状態であった。 一方、TS010はトニー・サウスゲート協力の元で開発は順調に進められておりSWC92年シーズンに向けて着々と準備が進められていた、91年シーズンも最終戦を迎え地上の戦闘機達はオートポリスに続々と集まっていた。 ここでTS010にも声が掛かった、オートポリス戦でのたった16台という参戦台数の不足を補う為にテスト段階ではあるがTS010の特例によるスポット参戦が認められ、トヨタの次世代戦闘機は一足早く人目に触れることとなった、トヨタのCカーには今まで無かったNAサウンドを上げながらTS010は予選で5番グリッドを獲得、テスト参戦ながらもカテゴリー1にてしのぎを削る3メーカーの間に割って入ることに成功、決勝スタート後もトヨタは歴戦の新規格マシン達に一歩も遅れを取ることなく食らいついていた。 9周を回る所でメルセデスとドッグファイトを展開していたTS010はジェットコースターストレート手前でスピン、フロントカウルのルーバーが脱落する軽微な損傷を受けるが、緊急ピットインでフロントカウルを交換し再びレースに復帰したもののポジションは16位まで後退したがトップグループに遜色の無いタイムでラップを重ねポジションを取り戻していく。 TS010は周回遅れながらも上位マシン達に果敢にもバトルを仕掛け、ホームストレートではスリップに付いてきたメルセデスをそのまま引き離してしまう高速性能すらも見せ付けた、バトルしていたヴァンドリンガーはコーナーは遅いがストレートはクレイジーとコメントしていた、たらればにはなるがオートポリスに投入されたTS010は予選よりブレーキトラブルを抱えており決勝でも解消される事は無くそのまま出走している、上でも書いた9周でのスピンはブレーキトラブルに起因するロックが原因だったそうな。 TS010は上位陣からは周回遅れとなるものの手負いの初陣にて総合6位を獲得、貴重なデータを持ち帰り来季の本格参戦に向けて期待が寄せられた。 さて、TS010と言えばhpi-racingが沢山リリースしていたがこの91年最終戦仕様をリリースしたのはスパークだけである・・・相変わらず凄い所を突いてくる。 このTS010はテスト参戦仕様、つまりは試作機なので92年SWCに参戦していた頃とは細部が異なっておりフロントカウルのダクト、リアカウルのエアインテーク、2枚羽には変わらないが低めのリアウイングとしっかりと特徴を抑えてくれていて92年仕様と比べてみるのがとても楽しい、レジン製品のためパーツも薄くシャープな造形がマシンのカッコ良さを引き立てているのもお気に入りポイント。 全体的にバランスはhpiのが良いかなって印象もあるけどスパークの方はカッコ良さを際立たせた感じになっていてリアリティと言うかはミニカー映えする仕上がりになってる印象、現状ではあまり人気が無いのかいろんなサイトやショップでも残ってたりするのでお財布に余裕があらば是非とも手に取ってみてほしい1台。 #1/43 #spark
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hpi-racing 1/43 トヨタ TS020 #3
トヨタ TS020 No.3 片山右京 / 土屋圭市 / 鈴木利男 1999年ル・マンに参戦したトヨタモータースポーツのTS020、99年は前年に続きワークスの世界大戦となり覇権を握るべく投入された最強のマシン。 日本人トリオが起用された3号車は絶対的な本命とされた1、2号車の援護を任務として投入され、車両のパッケージも最新の1、2号車とは違い98年の物を与えられていた、3号車は序盤は燃費等のデータを見ながらレースを進めるべく石橋叩いて渡り、着実にラップを伸ばしていった。 魔の手が伸びる夜間に入り、絶対的な強さを誇った1、2号車が舞台から退場してしまい、それまでチームから大きな指示は無く少しずつ歩を進めていた3号車は「攻めて攻めて攻め続けろ!」と遂に下命を受けた。 ラップタイムを数段はね上げたTS020はトップを奪取するべく1-2を走るBMWを猛追、しかしトップのBMW17号車がクラッシュし大破し栄冠を掛けての対戦カードはトヨタの3号車かBMWの15号車の二択となった。 プライベーターBMWの妨害をかわし本命の追撃に移るものの3号車のタイヤはミュルザンヌストレートにてバーストしてしまい、片山右京の懸命なコントロールによってTS020は無事コースに復帰した、バースト時の速度は280km以上であったという。 TS020は緊急ピットインし、コースに復帰するもののトップとは1周差となってしまい勝敗は決した、3号車は無事に完走するものの悔しい総合2位となり、LM-GTPクラスでは優勝というリザルトとなった。 やはりやってくれたhpi、99年に世界を湧かせたTS020を3台ともリリースしその中でも歴史的な追撃を演じた3号車は特に人気が高く今でも高値がついてる所をちらほらと見かける、このhpiのモデルが出るまでは数万も当たり前のようについていたりする程人気であった、その相場もこのキラーモデルがリリースされてから音を立てて崩れ去ったが・・・(笑) 1号車と同じく、人気であるが故に市場では結構広まっており入手にはされほど困らなかった、僚機に比べれば少し値段は張るものの私がプロトタイプカーに魅了されるキッカケとなったマシンであったため見送る理由は無かった、トヨタのコレクションには絶対に欠かせないモデル。 #1/43 #hpi-racing
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Spark 1/43 メルセデス AMG GT3 #999
メルセデス AMG GT3 No.999 ラファエル・マルチェロ 2019年に開催された第66回マカオGP GTワールドカップに参戦したグループMレーシングのAMG GT3、アジア圏で戦う如何にもなカラーリングが特徴的。 市街地で行われるレースはアメリカを始め珍しくは無いがギア・サーキットはその中でも特にハードなコースレイアウトをしており数々の魔のコーナーを持ちこれまで大量のマシンをジャンクに変えてきた。 グループMレーシングは今年こそこの伝統のレースに勝利する為に999号車にはメルセデスで長きに渡りファクトリードライバーを務め、最強のメルセデスドライバーの一人とも言われるラファエル・マルチェロがドライブし相方となる888号車には同じくファクトリードライバーのマロ・エンゲルがステアリングを握った。 決勝日前に12周で行われる予選レースではポールスタートをのAMG999号車が好調なスタート、後続ではマルチェロを後方から追撃していたドリス・ヴァントールのアウディがマンダリンにてガードレールにヒット、そのアクシデントから続々とマカオの魔の手が名手達を襲い始めボリス・ベンドでのアウディのスピンを切欠にセーフティーカーが導入、リスタート後もトラブルは絶えず僚機の888号車がブレーキングでコントロールを失いクラフトバンブーレーシングの77号車に激突、脱落してしまう。 度重なる波乱の中、トップを守り続けていた999号車はリードをキープし続け決勝でのポールスタートを獲得した。 決勝もポールスタートにより飛び出した999号車は快走を始めたがコーナリングスピードで勝るアール・バンバーとローレンス・ヴァントールの2台のポルシェが迫っており非常にタイトなギア・サーキットで超接戦な追撃戦が展開された、コーナリングスピードでは劣るもののAMGはストレートスピードでポルシェよりも優れておりスリップストリームを引き剥がしてしまう程の差があった。 999号車はコーナーの続く山側の区間で巧みなブロッキングにより首位をキープ、海側のストレート区間で差を稼ぐ流れを作り出し順調に周回を重ねゴールを目指すがポルシェも後方にピッタリと張り付いて離れる気配は一切無かった、残り6周でポルシェ陣営の勢いのある走りを見せていたバンバーがヴァントールの前に出てマルチェロ追撃のポジションに付いた、バンバーはサイドミラーをウォールに引っ掛けて飛ばしてしまう程に激しく追撃しすぐにAMGの背後に食らいつく、最終ラップまでバトルはもつれ込みコーナー区間で何度も勝負に出るがメルコ・ヘアピンのブレーキングにてポルシェはAMGのリアにヒット、両者ともバトルは続きマルチェロは直線区間まで逃げ切る事に成功、伝統のマカオGPにてポール・トゥ・ウィンを飾った。 モデルはスパーク製、何よりも目を引く派手な雷模様はデカールで再現されており、質感は他の物と比べると若干光沢が乗ってしまっているがスパークの質の高いデカールで総じてレベルの高い仕上がりになっている、ドライバーは良いしマシンもカッコイイし何よりマカオモデルは競争率がGT3の中では低いので良いな・・・と思ったら手を出してみてもいいと思う、優勝車で人気がでるのかと思ったらそうでもなくネットショップ等でも未だに残っていたりする。 完成度は高いので888号車と999号車で是非とも並べていただきたい。 #1/43 #ミニカー
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Spark 1/43 ポルシェ 919 HY #20
ポルシェ 919 HY No.20 ティモ・ベルンハルド / マーク・ウェバー / ブレンドン・ハートレー 2014年のル・マン24時間レースに投入された新規格のポルシェのハイブリッドプロトタイプカー、ハイブリッドのプロトタイプカーというメーカーとしては全く新しいチャレンジをする為、このマシンは「走る研究室」と呼ばれた雛鳥。 2011年、ポルシェは新開発のマシンをもって2014年のWECに参戦表明を発表し2013年のル・マンにてポルシェのエンブレムと共に「我々は戻ってくる」と英語で書かれた看板がテルトル・ルージュに建てられていて話題となっており、そのマシンは2013年にジュネーブ・モーターショーにてその姿を公開され、シャーシやボディの開発にはダラーラが関わっており、後に登場するダラーラ P217やキャデラックDPiと似通った特徴を持っている。 エンジンは2リッターのV型4気筒シングルターボを搭載し500馬力を発揮、ハイブリッド車として重要な回生システムはブレーキ時の運動エネルギー回生、エンジン排気の熱エネルギーを利用した回生、更に市販車で実用化されているタービン排熱によって回生され電力は搭載されるリチウムイオン電池に蓄電される、アウディはフライホイール、トヨタはスーパーキャパシタに蓄電し加速時にエネルギーを使用するタイプであり全く新しいタイプとなり、リチウムイオン電池であればドライバーの任意のタイミングでエネルギーを使用する事が出来、ポルシェの3重に備えられた回生システムと非常に相性が良く、エネルギー放電量は6MJとされた。 20号車は初陣となったシルバーストン6時間では速さこそトヨタには劣るものの最初のレースにしていきなり3位にて完走、表彰台を獲得したが次のスパ6時間ではライバルとのバトル中に軽い衝撃を受けたのみでコンピューターがセーフモードに入ってしまう等トラブルに見舞われ総合は23位となったがライバルと対等にバトルするシーンも見せ、その完成度は着々と高められていった。 そしてシーズンの大一番とも言えるル・マン24時間では予選で4番手を獲得、トヨタ・ポルシェ・トヨタ・ポルシェという順でグリッドに並ぶ形となり14号車と共にトヨタの3連勝阻止に意欲を見せた、決勝が開幕するとトヨタ7号車がレースをリードしトヨタ8号車を筆頭にポルシェがセカンドグループを形成、更にペースを上げてきた3台のアウディも入り混じっての大混戦となっていた、レースが1時間と経過した頃コース上では雨が降り出し雨量の多い区間にてトヨタ8号車がクラッシュ更に巻き込まれたアウディ3号車はそのままレースを去った。 レースが再開してからも混乱は続き、LMP2マシンやGTマシンのクラッシュにより再びセーフティーカーが導入され20号車はピット出口の赤信号で停止していたトヨタ7号車の前に出て遂にトップとなりレースが再開した後も1時間以上に渡りトップを守り続ける活躍をみせる、トヨタ7号車が前に出てリードをつけるものの7号車はル・マンの魔の手により夜明けを迎えることはできなかった。 これにより20号車は再びトップを走ることになるが残酷なル・マンの神様はそれを許さずイレギュラーのピットインやコースアウトにより生き残っていた2台のアウディに先行を許してしまう、後にピット作業により差で1周分アウディがリードを広げるもタービン関係のトラブルにより交換作業を余儀なくされる、それにより20号車は再び首位に出て優勝へと走り続けるもののゴールまであと2時間という所でスローダウン、ピットへ戻ることはできたがリタイアとなってしまった。 モデルはスパーク製、というか14年以降はスパーク以外ル・マンのモデルを出してないか。 個人的に2014年のLMP1のマシンでは一番完成度が高いんじゃないかな?・・・と、思う・・・実車の写真と比べて形が一番整ってて本気度を感じるね、いかにも見た目がポルシェって感じのフロントカウル、複雑なエラとかが一切無く整ったデザインのサイドポンツーン、綺麗な箱型をしたリアフェンダーとあまり冒険してないデザインが受け入れ安くてとても好感が持てる。 耳なし芳一よろしくボディ上面にビッシリと書かれた文字もデカールでしっかりと再現されているので眺めてて楽しい1台だ。
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Spark 1/43 ダラーラ P217 (LDF) #29
ダラーラ P217 No.29 フリッツ・バン・イヤード / ギド・バン・デル・ガルデ / ヤン・ラマース 2018年ル・マン24時間レースに参戦したレーシングチームネダーランドのダラーラP217、前年に引き続き同じマシンでのエントリーだが前年で使われなかったハイダウンフォース仕様のフロントカウルが装備されていて特徴的な顔つきとなっている。 2017年ではELMSからの遠征組としてル・マンに参戦枠をとっていたが、2018年よりELMSからWECへのフル参戦へと移行し世界戦を渡り歩くことになった、ちなみにLMP2に参戦しているマシンはこのネダーランドのダラーラP217とラルブルコンペティションのリジェ JS P217を除き他は全てオレカ07であった。 18年からはWECに参戦という事でドライバーが一人追加され、新たにF1ドライバーのギド・バン・デル・ガルデが加わり加入直後の開幕戦スパ6時間にて他チームのオレカをバッタバッタと抜き去っていく過激なオーバーテイクショーを演じ一時は独走態勢を見せてしまうほどのF1ドライバーらしい速さと強さを見せ付けた、惜しくもオルタネータートラブルにより下位に沈んでしまったがスーパーシーズンへの期待は高まった。 シーズン最初の山場となるル・マンでは予選にて3分28秒でクラス14位、総合で23位というポジションに付けており22位には同じダラーラを扱うチェティラ・ヴィロルバ・コルサが付きダラーラが2台並んだ、また前年は上位がオレカの独占であったが18年はユナイテッドオートスポーツやパニスバルテズのリジェが上位に割って入ったりと混戦模様となっていた。 決勝では夜間走行中のヤン・ラマースのスティント中にエキゾースト部分から発火し、炎上してしまうのかと思われたがピットまで戻る事ができ事無きことを得た、出火の原因はエキゾースト部分にゴミが付着し熱で燃えたのであった、そのトラブルを除けば大きな事故等は無くネダーランドのダラーラは無事に完走を遂げ、62歳という高齢ながらも過酷な耐久レースにチャレンジしたヤン・ラマースは一線を退いた。 前年のダラーラP217に比べて、ガラッと印象が変わったローダウンフォース仕様のダラーラは少し低くなり前方に大きく伸びたフロントカウルが非常に特徴的であり、当時からトレンドとなっていた空気を左右に分けて処理する船底型のフェンダーが採用され直線スピードの確保とストレートの安定性向上に貢献し、サイドポンツーンやリアセクションもデザインが変更されており、スパークモデルでもそこはしっかりと抑えられている。 #ダラーラ #1/43 #spark #ミニカー
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hpi-MIRAGE 1/43 ニッサン NP35
ニッサン NP35 No.23 鈴木利男 / ジェフ・クロスノフ 1993年のJSPC、SWCで戦うためにニッサンが開発した新規格NAマシンがこのNP35である、ニッサンはグループCレースのNA化には反対の立場であり92年も旧規定で製作されたターボカーのR92CPを投入し戦っており、NP35は遅咲きの登場となった。 1992年のJSPCはニッサンのワークスが投入するR92CPがまさにシーズンを席巻する活躍を見せており、それに対抗するプライベーターのトヨタ軍団は善戦するも苦戦の模様は隠せずトヨタは遂にワークスマシンのTS010を投入する事によってR92CPに初の黒星を叩きつけることができたのである、しかしシーズンは終盤となっておりポイントは取り返し様が無かった。 最終戦の美祢500kmにニッサンが開発を進めてきたNP35が遂にその姿を表し、トヨタの新規格マシンに対しニッサンも新規格マシンをぶつけ打倒TS010を期待されたが熟成不足が露呈、またQタイヤ等に対応する為にP35のものより強化された脚回りのセッティングが思うように煮詰まらず苦労が絶えない展開が続き予選は最下位へと沈んだ。 雨に見舞われた決勝でもこの問題は解決せず、またドライブトレインのトラブルにも見舞われ決勝も最下位という結果に終わった、NP35にとっては完成直後の実戦テストであり標的はあくまでも93年のル・マンとされ、新規格マシンの多くがV8、V10を搭載する事が多い中V12エンジンが搭載された理由も振動が少なくロングランをするのには最適とされ300周以上を走行する事、熟成を進め24時間を走りきる事が主な目的であった。 しかし92年シーズンが終わるとグループC、特にJSPCは急速に衰退を始めシーズンは消滅し1993年は日産自動車も経営不振に陥った為、NP35の開発は打ち切られたがテスト走行のみは続けられていたらしく、現在でも動態保存されているNP35の走っている姿をイベントで見ることができる、V12NAの高音サウンドは絶品だ。 モデルはhpiのMIRAGEモデル、レジンで作られたモデルは厚みを感じさせないスマートで高い完成度で仕上げられホイール等の細かいパーツも高精度で再現されている、流石はhpiだと思う。 成績は不振のまま終わった幻のCカーではあるが、デザインやカラーリングは非常に美しいので個人的には大好きなマシン、このマシンの熟成が進んでJSPC、SWC、IMSAに参戦していたらどのような戦いをしたか想像を膨らませてみても楽しい、新規格マシンではあるが一段ウイングを装備しておりフロントセクション等どことなく進化しきれてない感じがするのも特徴的で面白い、モデル化は知る限りではエブロとhpiのみしか実現してなくどちらも完成度は高いものの人気のあるモデルの為入手難易度はすこし高め。 #1/43 #hpi-racing
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Spark 1/43 ポルシェ 911 GT3 R (Gen.2) #911
ポルシェ 911 GT3 R (Gen.2) No.911 アール・バンバー / ミカエル・クリステンセン / ケビン・エストレ / ローレンス・ヴァントール 2019年ニュルブルクリンク24時間耐久に参戦したポルシェ系最強のチームとも言えるマンタイレーシングの最新型のポルシェ 911 GT3 R、911号車には"Grello"の愛称が付けられている、マシンカラーのイエローとグリーンを合体させた名前。 前年の2018年に緑の地獄と謳われるニュルブルクリンク24時間にてマンタイレーシングは果敢なバトルを展開し終盤にメルセデスよりトップを奪取、そのまま王者に輝いた、ポルシェ陣営は2連勝をモノにするべく18年型のジェネレーション1を発展させたジェネレーション2を投入しワークスチームのマンタイレーシングを始めフリカデリやファルケン等にも供給していた。 911号車は最新のパッケージと共にポルシェの代表的なワークスドライバーが顔を揃えており、前年にも増して最高の状態でワークスチームがひしめくSP-9クラスを圧倒せんとエントリーした、予選ではフロントローをメルセデスに抑えられてしまうものの911号車が3番手に付けており、決勝が始まるとアグレッシブな走りでメルセデスを猛追、2位を奪わんと果敢に追い上げディッティンガーヘーエにてスリップストリームを使いAMGをオープニングラップで料理、更にトップで逃げるAMGの2号車にも喰らいつきこの2台はピットストップやイエローフラッグがでるタイミングなどで順位を入れ替えながらトップを争っており、スタートから7時間を経過してもその差は10秒程度という僅差でレースを争っていた。 夜間走行に入るとトップを守っていたAMGが周回遅れのGT4マシンと接触、脚回りに深刻なダメージを負ってしまい優勝戦線から脱落しこのアクシデントによって911号車がトップに立つ、その後911号車は順調に周回を重ね24時間の長丁場も終わりが見えてきたところでレースは急展開を迎えてしまう。 トップを快走していた911号車はなんと黄旗区間での違反行為があったとして5分間のピットストップを課せられてしまい、後方からひたひたと追撃していたアウディに先を行かれてしまう、ピットストップを消化しアウディ追撃の為にハードにプッシュするも届かず911号車は2位にて完走を遂げている。 しかし、2019年のニュルはここでは終わらなかった・・・なんと、2位で完走ながらも強さを見せていた911号車はレース後の車検にて設定されたBoPよりも馬力が超過していたとされ失格の裁定を受けることとなってしまった。 モデルは毎年ニュルに参戦しているマシンに力を入れているスパークであり、リリースはジェネレーション2の中ではかなり遅い方に入る。 それどころか911号車はサンプルは出てくるもののリリースが非常に遅く年末に来てようやく海外の大手ショップに並ぶというスパークにしては異例の遅さが見られていた、あるところの情報によれば日本に入ってくるのはかなり遅れるそうで当ガレージでは海外からの直輸入によって一足先に手に入れた。 こちらは見慣れてしまったが、ジェネレーション2で当初より間違えられていたリアのホイールリムはそのままで、何故か本戦では黒ホイールだったのがブロンズカラーになっていて少々違和感のあるモデルである、とはいえ明るいカラーリングを施されたボディはジェネレーション2らしいワイド感が際立っておりやはりマンタイのポルシェがすごくカッコイイなっていう感想に落ち着く。 日本でも数ヶ月以内には入荷すると思われるが、人気チームのマンタイなだけに激しい競争が予想される。 #1/43 #spark #ポルシェ
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Minichampus 1/43 オペル マンタ B2 #140
オペル マンタ B2 No.140 オラフ・ベックマン / フォルカー・ストリチェク / ピーター・ハス / ユーゲン・シュルテン ドイツ最大の草レースと言っても過言ではないニュルブルクリンク耐久の2013年度大会に参戦したキスリング モータースポーツのマンタ B2、ワークスチームやプロレーサー、最新のGTマシンがクローズアップされる中、特例によって参戦が認められ緑の地獄を駆け抜ける可愛らしい小さな勇者だ。 一応、ニュルブルクリンク24時間耐久は開催年から10年以降のマシンは参戦不可というレギュレーションがあるのだが、このマンタはあまりの人気の高さから主催者から招待状を送られる主催者推薦枠というシード権を獲て参戦しており、その人気は海外はもちろん日本のモータースポーツ愛好家からも多くのファンが存在しツイッターでは専用のハッシュタグが使われるなどその人気っぷりは別格である、あまり使われないが『マンタ師匠』『妖精』『マンタ先生』等と数多くの呼び名があったりする、本当に愛されている。 キスリングモータースポーツのマンタはそんじょそこらのマンタとは別格のチューニングを施されており、キスリングモータースポーツとオペル・パフォーマンスセンターが協力し、ドア類、ボンネット、フロントマスク等をカーボンファイバー製の特注品に交換、溶接式ロールゲージの導入、ダブルウィッシュボーン式のサスペンションに換装、シーケンシャルシフトの導入、エンジンをカデットGSiで使用されている2リッターNAに換装し電子制御パーツを導入、更にラジエーターはメルセデス、マスターシリンダーをポルシェの物と改造箇所を上げたらキリが無い程のワンオフマシンであり、主催者推薦枠の特別マシンとはいえSP3Tでライバルと戦うれっきとしたレーシングカーなのである。 そしてマンタを語る上で欠かせないのがもふもふのキツネの尻尾である、ルーフアンテナの先に取り付けられたキツネの尻尾はレーシングスピードで煽られもふもふもふと激しくダンスしている光景を度々見ることができるチャームポイントである、このキツネの尻尾は何の意味があるのかは残念ながら知らないが可愛いは正義だし個性があるのはいい事だ。 今回展示する2013年仕様のマンタはクラス14位、総合100位にて無事に完走を遂げておりパッとしない順位に見えるがライバルはスパルが送り出すワークスマシンのWRXやガズーレーシングの86、アウディTTやクリオである為、このような最新マシンとガチバトルをやっている所を見ると非常に健闘しているマシンと言えよう。 こちらはミニチャンプスのレジン製という少数派モデル、パッケージも横幅の大きな物が使用されており特別感のあるモデルに仕上がっている、ディティールもしっかりと捉えられており、何よりも最大の特徴・・・と言うか最大のチャームポイントと言うべきキツネの尻尾がちゃんと再現されているのはマンタのファンとしては嬉しいところ、生産数が少ないのか市場ではあまりお目にかかれず入手する機会に恵まれないのが残念ではあるが、オススメのモデルなので見かけたら手に取ってみてほしい。 私はツイッター経由でフォロワーさんより「こっくりさんキツネが好きならマンタ持ってなきゃダメっしょ!」と、譲っていただいた。 #1/43 #minichampus
ミニカー MINICHAMPS 5000円こっくり