Spark 1/43 メルセデス AMG GT3 #999

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メルセデス AMG GT3 No.999

ラファエル・マルチェロ

2019年に開催された第66回マカオGP GTワールドカップに参戦したグループMレーシングのAMG GT3、アジア圏で戦う如何にもなカラーリングが特徴的。
市街地で行われるレースはアメリカを始め珍しくは無いがギア・サーキットはその中でも特にハードなコースレイアウトをしており数々の魔のコーナーを持ちこれまで大量のマシンをジャンクに変えてきた。
グループMレーシングは今年こそこの伝統のレースに勝利する為に999号車にはメルセデスで長きに渡りファクトリードライバーを務め、最強のメルセデスドライバーの一人とも言われるラファエル・マルチェロがドライブし相方となる888号車には同じくファクトリードライバーのマロ・エンゲルがステアリングを握った。
決勝日前に12周で行われる予選レースではポールスタートをのAMG999号車が好調なスタート、後続ではマルチェロを後方から追撃していたドリス・ヴァントールのアウディがマンダリンにてガードレールにヒット、そのアクシデントから続々とマカオの魔の手が名手達を襲い始めボリス・ベンドでのアウディのスピンを切欠にセーフティーカーが導入、リスタート後もトラブルは絶えず僚機の888号車がブレーキングでコントロールを失いクラフトバンブーレーシングの77号車に激突、脱落してしまう。
度重なる波乱の中、トップを守り続けていた999号車はリードをキープし続け決勝でのポールスタートを獲得した。
決勝もポールスタートにより飛び出した999号車は快走を始めたがコーナリングスピードで勝るアール・バンバーとローレンス・ヴァントールの2台のポルシェが迫っており非常にタイトなギア・サーキットで超接戦な追撃戦が展開された、コーナリングスピードでは劣るもののAMGはストレートスピードでポルシェよりも優れておりスリップストリームを引き剥がしてしまう程の差があった。
999号車はコーナーの続く山側の区間で巧みなブロッキングにより首位をキープ、海側のストレート区間で差を稼ぐ流れを作り出し順調に周回を重ねゴールを目指すがポルシェも後方にピッタリと張り付いて離れる気配は一切無かった、残り6周でポルシェ陣営の勢いのある走りを見せていたバンバーがヴァントールの前に出てマルチェロ追撃のポジションに付いた、バンバーはサイドミラーをウォールに引っ掛けて飛ばしてしまう程に激しく追撃しすぐにAMGの背後に食らいつく、最終ラップまでバトルはもつれ込みコーナー区間で何度も勝負に出るがメルコ・ヘアピンのブレーキングにてポルシェはAMGのリアにヒット、両者ともバトルは続きマルチェロは直線区間まで逃げ切る事に成功、伝統のマカオGPにてポール・トゥ・ウィンを飾った。

モデルはスパーク製、何よりも目を引く派手な雷模様はデカールで再現されており、質感は他の物と比べると若干光沢が乗ってしまっているがスパークの質の高いデカールで総じてレベルの高い仕上がりになっている、ドライバーは良いしマシンもカッコイイし何よりマカオモデルは競争率がGT3の中では低いので良いな・・・と思ったら手を出してみてもいいと思う、優勝車で人気がでるのかと思ったらそうでもなくネットショップ等でも未だに残っていたりする。
完成度は高いので888号車と999号車で是非とも並べていただきたい。

#1/43
#ミニカー

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