Spark 1/43 ダラーラ P217 #29

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ダラーラ P217 No.29

ルーベンス・バリチェロ / ヤン・ラマース / フリッツ・バン・イヤード

2017年ル・マンに投入されたイタリアの名門ダラーラが供給した新規格のLMP2マシン、29号車はオランダ国籍のレーシングチームネダーランドが投入したマシン。
もともとレーシングチームネダーランドは欧州方面のヨーロピアンル・マンシリーズ(ELMS)に参戦しており、2017年に新規格のLMP2マシンのオレカ、ダラーラ、リジェ、ライリーが供給され始めるとネダーランドはダラーラP217を使用し、ELMSで戦うこととなりその遠征チームとして2017年のル・マンの参戦権を手に入れた。
タイトルスポンサーとしてフリッツ・バン・イヤード氏が経営するオランダの大手スーパーマーケットのJUMBOが付いており、社長であるフリッツ・バン・イヤード氏もジェントルマンドライバーとしてレースにチャレンジしている、またオランダ人ドライバーで固めるのがこのチームの特徴でもあったが17年のル・マンではF1ドライバーのルーベンス・バリチェロがゲストとして参加している。
ダラーラP217はフロントカウルとリアセクションにそれぞれ空気抵抗を大きくしコーナリングスピードを稼ぐハイダウンフォース仕様と空気抵抗を限りなく小さくしてストレートスピードを稼ぐローダウンフォース仕様が存在し、テスト日ではローダウンフォース仕様を使用して走行する場面も見られハイレベルなストレートスピードを発揮したものの、あまりのダウンフォース不足にダラーラを使用する全チームは最終的にハイダウンフォース仕様に落ち着いた。
F1ドライバーのルーベンス・バリチェロをエースとしてル・マンでも優勝経験を持つヤン・ラマースとドライバーネームとしては豪華ではあったがバリチェロはまだしもヤン・ラマースは60を越える高齢ドライバーであり既にジェントルマン枠となりドライバーラインナップとしては他チームに見劣りするものとなった。
2017年のLMP2事情と言えば、ELMSではオレカ、リジェ、ダラーラの三つ巴だったがWECではオレカ一色に染まり6時間と言えど凄まじい乱闘が頻発しておりLMP2は激戦模様のクラスとなっていた、ル・マンの予選では大方の予想どおりLMP2の上位はオレカによって独占状態でありネダーランドは総合23位の予選ポジションとなった。
2017年と言えばLMP1の全てのマシンが大きなトラブルに襲われる等、近年では最も荒れたと行ってもいい24時間レースとなっており、ネダーランドはバリチェロがドライブする為、話題性こそはあったものの速さを欠いていたが、そんな混乱を乗り切り総合13位、クラス11位として完走するという健闘を見せた。

こちらは通常品としてリリースされたダラーラP217の本戦仕様、同時期に展示を始めた特注仕様のネダーランドとの違いはホイールの色くらいか。
17年モデルはスパークとしては珍しくリリースまでに1年以上かかったモデルでありマシンとしての知名度が低かったかLMP2の人気が低かったのかネットショップ等で品切れとなるのに長い時間がかかっていた。
ハイダウンフォース仕様のスマートな顔立ち、整ったボディラインなどなど完成度も高く、私の一番好きなマシンであるが故にドンドンオススメしていきたいモデルの1つではあるがヘッドライトのカバーがズレている個体がちらほらある様なので注意が必要。

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