Mr. Partridge “Take Away”

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今回は、Mr. PartridgeことAndy Partridgeのファースト・ソロ・アルバムです。Andy Partridgeと言えば、XTCのリーダーにして、Vo/Gとして有名ですし、また、英国ポップソングの頑固なソングライターでもあります。XTCは、近年はライブを一切やらないバンドになりましたが、デビュー当時は、英国テクノポップ・バンドとして活動していました。元々、洒落好きで、本作品もそうなんですが、XTCの変名サイケバンドThe Dukes of Stratosphearでモロ60年代のサイケなアルバムを作ったり、また、”Go+”と言う実験的な曲(元々はバリー・アンドリュースのアイデアらしい)から成る12㌅EPをXTCのセカンドアルバム”Go 2”の特典につけたりしています。そんなAndyのソロは、XTCのアルバム”Drums and Wires”辺りの作品からの曲を素材にして、原曲がひん曲がるくらいに加工したホワイト・ダブな作品になっています。レゲエのダブが身体的なのに対して、本作品もベースの重たさはダブ的なんですが、よく聴いてみると、極めて断続的かつシャープに音は削られ、ドラムにフランジャーかけたり、ドラムの変則的な演奏を取り出してみたり、再生速度を変えてみたりして、恣意的で、何とも異質で異形な音楽になっています。所謂、レゲエのダブがディレイとかエコー処理を感覚的にやっているのに対して、本作はエコー処理などは控えめで、ベースの重たい音処理位しか共通点が見い出せません。なので、ホワイト・ダブと言っても、原曲を異化させると言う意味で、ダブ的であると言う意味です。そんな歪でファンキーな音楽を一度は試してみませんか?面白いよぉ〜。

フルアルバム。
https://youtube.com/playlist?list=PLsq9i9wjMUCW5I3U0JNPwyUncOUaunL1y

“Cairo”
https://youtu.be/YQnK5mFk4iQ

#AndyPartridge #TakeAway #Dub #WhiteDub #XTC #Experimental #Avant-Pop

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