IMP Electronics For Defence “Derde Mixer”

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さて、次も、Stitching Mixerからのミニアルバム “Derde Mixer”を紹介します。作者はIMP Electronics For DefenceことJan Duivenvoordenの作品です。彼は、蘭クラブ・ミュージッシャンで、この名義以外にもUnit Moebius AnonymousとかMinotaur とかの別名義でも活動していますので、全体像が掴み難いです。正直、調べてみたのですが、このIMP Electronics For Defence名義では、3枚のアルバムと本作のマキシ・シングル1枚しか出していません。どうも、Unit Moebius Anonymousでは、ヨレヨレの古いテープレコーダーだけで録音した音を、コンピュータとしてAmiga 500を使って処理していたようで、その結果出来た曲は、何だか隔離されて、深く有機的なアンビエント・サウンドだったとのこと。調べてみても、寡作家で、有用な情報はこれ以上は得られませんでした。なので、先ずは、IMP Electronics For Defence名義の本作品について紹介したいと思います。A1 “It Sucks”はいきなりレコードの針飛び音から成るので、少しビックリします。A2 “St. Claire”はまたまた、アコギのインストからグニャグニャに捻じ曲がっていく曲で、A3 “Pet Detector”に来て漸くミニマル・テクノ的な曲になりますが、上物が変です。A4 “Walvis”はまたもやテープ速度を落としたり、弄ったAaron Dillowsyのような曲に戻ります。B1 “Ja, Jij Bent”も既成のレコードを弄った小曲で、B2 “Honey I The Outside”もリズムはあるものの、何か雑音塗れの曲になってます(良く言えばCabsの”Three Mantras”のような?)。B3 “Toxic”はスポークンワードを中心にベース音がブンブン言う小曲で、B4 “Kluns”は不明瞭なノイズが吹き荒れる小曲となっており、B5 “Don't Look Back”も矢張り既成の記録のループからなります。とまあ、レーベルのカラーとはかなり違った内容になっていますが、レーベルもよくリリースをOKしたもんだなあと感心してしまいます。かなり、変態的なミックスをしてある為、確かに「実験的」ではありますが、少なくとも余りミニマル・エレクトロニクスではないですね。Wolf Eyesとかに近いかも?ハマる人にはハマると思いますよ❗️

本作品はYouTubeに無かったので、同名義の別作品を貼っておきます。
https://youtu.be/49kdywTT2uc

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