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Lasse Marhaug “Context (Part 1~7)”
付き合いは長いのですが、中々、アナログを入手出来ず、ここまできてしまいました。ノルウェーの実験音楽/ノイズ・ミュージックの重鎮Lasse Marhaugの登場です。彼は1990年から活動を開始し、最初はノイズ・ミュージックのフィールドで活動していましたが、その後、即興音楽、ジャズ、ロック、エクストリーム・メタルなどのフィールドでも活躍しています。多分、皆さんにはJohn HegreとのデュオJazkamer (2004年以前はJazzkammer)が良く知られているかもしれませんね。Marhaugは元々、映像、劇場音楽、ダンス、サウンド・インスタレーションなどでも活動をしていました。来日もしています。彼は積極的にツアーを行い、各地のアーティストと知り合うことで、様々なミュージシャンとコラボなどをしており、一方で、Pica DiscやTWR Tapes或いはSmalltown Supersoundなどのレーベルを複数運営し、また他方でほPersonal Bestと言うファンジン(と言っても、かなり質の高い雑誌ですね)も出版しています。八面六臂の精力的にやっており、未だに現役バリバリのミュージシャンで、そんな彼の演奏はエレクトロニクス、ラップトップ、テープ、ヴォイスからなり、それ故に所謂ラップトップの高速コラージュからドローンまで幅広い音楽性を持っています。また、彼の本職はデザイナーでもあり、そのスタイリッシュなCDジャケなどのデザインはシャープな佇まいをみせています。そんなMarhaugの新作が、本作品である ”Context”です。曲名は全て”Context Part 1”と言うように数字で表され、”Part 1”から”Part 7”までが収録されています(その昔、友人のノイズ・ミュージシャンの1人は曲はできるが、それにタイトルを付けるのが一番難しいと言っていました)。多分、ラップトップを使っていると思われますが、カットアップ・コラージュみたいな使い方はしておらず、割と淡々とした電子音楽/ノイズになっています。曲によってその印象は異なり、割とアンビエントな曲からやや騒がし気な曲まで含まれています。ただ、それでもデジタル独特のややヒンヤリとした音質の音/ノイズ要素がここかしこに感じられます。なので、全体の雰囲気は電子工作音楽のような印象を受けることができますね。そんなに激しくは無く、またハーシュ・ノイズでもないので、デジタル・ネイティブの方はきっと取っ付き易いかもしれませんね。それと.、どうも低音に重きを置いた音作り或いはマスタリングをしているようで、ここら辺も現行のクラブ・カルチャーとリンクするかもしれません。また、幾らデジタルだからと言っても、作られた結果は表情豊かで、有機的ですらあります。正にマジカル‼️とにかく、電子音楽に興味のある方は一度、聴いた方が良いかもしれません。是非是非‼️
B1 “Context Part 4”
https://youtu.be/MjO7c8e17bE
[full album]
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_njN0l8-ghYBr1j6ebdrN-0lMPhWx5FuLQ
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