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Javier Segura “El Ser Y El Tiempo (1976-1978)”
これまた、謎物件です。今回は、Javier Seguraのアルバム“El Ser Y El Tiempo (1976-1978)”です。まあ、タイトルからスパニッシュだとは思いますし、1976-1978と言うことから、発掘過去音源とは分かるのですが、何故、これを購入したのかはサッパリ分かりません。なので、少し調べてみました。このJavier Seguraは、1955年にSanta Cruz de Tenerifeで生まれたスペイン人で、Pedro MartínezとPedro Valverdeと共にサイケ・バンドHuellasを結成して、1973年にセルフ・タイトルのアルバムを1枚出して、それ以外にシングルを4枚出しています。しかし、それも1974年までで、それ以降はどうなったかは不明、恐らく解散しているのでしょう。その後、Seguraは宅録でのソロ活動をしていたようで、その中から、1976年〜1978年までの未発表音源を集めたのが、本作品であります。それは別として、正式には、1983年にセルフ・タイトルのファーストアルバムをJaja Records(このレーベルはスペインのカナリア諸島のロック/ポップスだけをリリースしている)からリリースし、その後も、1986年にセカンド”Nostalgia De Lo Humano”を、1989年にサード”Lamento Bereber”を同レーベルから出しています。そうして、4枚目のアルバム”¡Levantate!”を2006年にDiscos Necesariosからリリースしており、本作品は、2022年に5枚目のアルバムとして、Passat Continuからリリースしています。Seguraはソロとしてはこのような経歴になるのですが、このアルバムを出したPassat Continuと言うレーベルは、Modern Obscure Musicの主宰者Pedro VianとDavid G. Balaschが共同で運営を行なっており、その第1弾が、実はJavier Seguraのアルバム”El Sol Desde Oriente (Selected & Unreleased Recordings 1980-1990)”だったんです。この作品には、ミニマルなリズム・ボックスに、民族音楽的土着的感と先鋭的なシンセが強烈な"Jardín Marroquí”や、トライバルな"El Aborigen Parte 1”, 壮大なネイチャー・アンビエント"La Advertencia”等が収録されています。また、Optimo Musicからリリースされた第四世界のアンビエント・コンピ・アルバム”Miracle Steps: Music From The Fourth World 1983-2017”にも、Seguraの曲が1曲収録されており、彼は、1980年代のスペインの実験音楽/ニューウェーブから成るMadrid Sceneにおける重要人物と認識されています。ソロ活動とは別に、Seguraは、Mandi CapoteとのデュオArte Modernoとしても活動していたようで、1982年にシングルをJaja Recordsより出しており、その後、音沙汰無かったのですが、Minimal Waveなアルバム”Musica Cabeza”をCDフォーマットで2015年にLos '80 Pasan Facturaから出しています(正式にはLPフォーマットで、2018年にDomesticaからリリースされたものらしいです)。 以上が、Javier Seguraの活動遍歴なのですが、寡作の為、今まで余り知られていなかったアーティストで、しかも第四世界での活動の為、漸く、我々の耳にも届いた感があります。本作品は1970年代(1976-1978年)に、彼が宅録した音源をリマスターしてのアルバムですので、貴重な記録だと考えられます。彼の機材は、TASCAMのオープンリール4トラック・レコーダー2台, Flute, Sax, 鉄琴, Piano, Vln, Harp, Sun Raも愛用のヴィンテージ・シンセCrumar DS-2で、それらを駆使して、手作り電子音楽で曲を録音していた模様です。そして両面4曲ずつ収録されています。それでは、各曲についてご紹介していきましょう。 ★A1 “1, 2, 3 Secuencias”は、得体の知れない動物の声とピヨピヨした音や物音系Percから、エコーの効いたヴァイオリン(?)/人声(?)へと移行、更に鳴き声のような音がエコーの中で、舞い上がり、そして消え去ります。 ★A2 “Andrea Ex 1”は、空き缶等の物音系Percによるジャンクなアンサンブルです。時々、シンセらしき低音やアシッドな電子音も聞こえてきます。自発的音楽! ★A3 “Andrea Ex 2”は、オペラ的声音や色んな声/歌声の混合物が生成されていますが、時々、電子音らしき音もエコーに乗って襲来してきます。最後には蠢くシンセ音も聴取出来ます。 ★A4 “Andrea Ex 3”でも、物音系Percと縦笛や変な声そして電子音、これらがどれを貶す訳でもなく、等しく鳴らされます。延長する時間を体感できますね。 ★B1 “El Mencey Loco”は、オペラのテープやSaxと持続電子音等が闇鍋の如くごった煮の曲で、深いエコーが掛けられており、更にゴチャゴチャに! ★B2 “El Ser Y El Tiempo”は、深いエコーの掛かった人声やオペラ音声に、物音系ノイズやガチャガチャした音が乗ってきて、混沌を生成しています。 ★B3 “Meditación. El Sueño Ante El Espejo”では、チャルメラっぽい管楽器と物音系Perc、深いエコー処理の正体不明音が、最終的にはSaxや鉄琴に取って代わられます。Sacher-Perzっぽい? ★B4 “Para Piano”は、突然の爆発音とフリーキーなハープ音で始まり、何だか仰々しい雰囲気が渦を巻き、やがて残響音に収束していきます。劇的/激的! 面白い!まるで、LAFMSを1人でやっているような緩いアヴァンな音楽です。そんなに、シンセとかも前面には出てきていないし、またビートもない。ただただ鳴りたいように鳴らす。弾きたいように弾く。そんな副交感神経系を刺激して、肩の力を抜いて、頭を空っぽにしてくれる音楽です。如何にも宅録だなあと思いますが、もし、LAFMSとかが好きなリスナーさんであれば、この作品は「買い」ですよ❗️個人的には、それ程、アンビエンスは感じませんでした。エコーの掛け方なんかは、寧ろ、初期MBっぽい? B2 “El Ser Y El Tiempo” https://youtu.be/JgjHRqACvMM?si=q7DUALle7ecBloSb [Bamdcampでfull album注文可] https://passatcontinu.bandcamp.com/album/el-ser-y-el-tiempo-1976-1978 #JavierSegura #ElSerYElTiempo(1976-1978) #PassatContinu #5ThAlbum #SoundArtist #SoundEngineer #SpanishUnderground #Experimental #Electro-Acoustic #宅録 #Synthesizers #CrumarDS-2 #Flute #Sax #Vibraphone #Piano #Violin #Harp #ReelToReelRecorder
Experimental / Electro-Acoustic Passat Continu 2420円Dr K2
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Mario Scherrer “Squares And Crossings”
これも謎物件!こう言うのは買ってしまうんですよねー。性ですねー。業ですねー。と言う訳で、このMario Scherrer (マリオ・シェレァー)なるアーティストのことを少し調べてみました。スイスのアーティストで、ソロとしては、1986年にカセット作品を1本出していますが、同じ時期に、Nordland (ノールランド?)と言うバンドに参加して、Discogsでは、1985年〜1993年までリリースはしていたみたいです。それで、Scherrerによる本作品の制作経緯についてライナーノーツに記述がありましたので、それを和訳してみます。元々、Scherrerは、スイスRomanschornで生まれ、大学で音楽科学/音楽史とギターを学んでおり、その後、Der Tages-AnzeigerとBasler Zeitungで、音楽や文学についての記事を書いていたそうです。そんな彼から見たZürichは、次のようなものでした。1980年代に、スイスでは、市が無理矢理執行した文化補助金に対抗して、Züri brännt(ツゥーリ・ブレント)暴動が起こっており、その為、Zürichの若者は文化プログラムを解体されていたのです。そんな中で、特にPlatzspitz公園は、ヘロイン中毒者が集まるようになり、別名”Needle Park”とまで言われるようになります。それに対して、当局は、違法薬物の取引もその公園内であれば見て見ぬ振りをしてやり過ごそうとしますが、逆に欧州中の売人とヤク中が集まってきてしまい、Zürichの街には、犯罪とヤクのやり過ぎ、使用済み注射針と暴力と怒りが蔓延してしまいます。そんな中で、Scherrerは、1986年に本作品”Squares and Crossings (Discogsでは”The Guild”となっています)”をCalypso Now(Hotcha氏が始めたスイスのカセット・レーベルで250本弱カセット作品を出している)からリリースします。これは、スイスの音楽評論家達が執筆していたThe Guildと言う連載雑誌の発案でしたが、この動きに反応したのは、Scherrer 1人であったようで、直ぐにパンク・ムーブメントでかき消されます。ただ、その一方で、ニューウェーブ、ポップ、ミュージック・コンクレート、即興、詩作、アンビエント等もごちゃ混ぜになっていき、これには、ダダの本拠地であったCabaret Voltaireの存在も大きく関わっていたようです。なので、本作品は、正にスイス・サブカル・シーンの歴史の一部を切り取ったもの考えられていたようです。彼自身によると、本作品は「境界無き音楽 (Boundless Music)」と捉えているようです。 それで、先述のNordlandについても、もう少し触れておくと、Nordlandは、1985年にMario ScherrerとPriska Weber (後のScherrerの妻)とAnna Kellenbergerの3人によってZürichにて結成されたシンセウェーブ・バンドで、1986年に4曲入りのセルフタイトルEPを、翌年にはシングル”Just Keep It Away"を、1989年には初のフルレングズ・アルバム”Mistery"をリリースしています。因みに、その時のメンバーは、Mario Scherrer (Vo, B, Kbd, Drum Machine, Sampler), Priska Weber (Vo, G, Kbd, Drum Machine), Hermann Eugster (Drs)でした。何でもMontreux Jazzフェスとかにも出演して、Virgin Franceからも声を掛けられたこともあったようですが、それを蹴っています。因みに、Scherrerは、スイスでは、7年間クラシックギターの先生をしており、その後、1年間、スペインMadridのスイス人学校で音楽教師もやって、更にその後、イタリアに移住して、1993年に、NordlandとしてCD”Three Clouds”を自主リリースしています。現在、Scherrer/Weber夫妻はスイスに戻り、Scherrerは、スイスの片田舎Trogonの高校で、18年間、独逸文学の教師をやっており、時々、Ingalill名義でライブをやっているそうです。 それでは、漸く、本作品について紹介していきます。先述のように、Mario Scherrerにとっては、本作品は個人的にも、スイスのサブカルチャーの歴史的にも重要なものです。そして、ハッキリとクレジットされてはいませんが、どうも彼1人で制作したもののようです。彼の持っていた機材は、Tascam Portastudio 4-Track MTRと2チャンネルの古いオープンリール、HH Electronics社のエコー, Roland TR-808 Drum Machine, Fender Jazz Bass JX3P, Krog Classical Guitar 1978, Microphoneと簡単なテープレコーダーとのことで、これ以外にもシンセも持っていたようですが、詳細なクレジットは不明です。それでは各曲を紹介していきましょう。 ◼️LP1 ★A1 “Some Different Men”は、ミニマルなシーケンスとマシンリズムに乗って、SE的な電子音やシンセと共に、リバーブの効いたVoや口笛が聴取できる良質なシンセウェーブな曲です。 ★A2 “The Came Along”は、シンセによるSE音から徐々にパルス化して始まる曲で、LFOに合わせて、Bとリバーブの効いた語り調のVoが乗ってきます。ちょい実験的? ★A3 “An Old Familiar Cry”では、マシンリズムにBとポリシンセに加えて、バリトンVoで歌ってます。曲自体はしっとり系。ちょっとだけHuman Fleshっぽい? ★A4 “Sin-Claire”は、シーケンスに合わせて、可愛らしいシンセのメロとウニョウニョした電子音が飛び回るインスト小曲です。 ★B1 “Inside Of You”は、電子アンビエントな曲で、やや冷んやりした感触ですが、そこに呪文のような低音Voが忍び込んできます。 ★B2 “Occultus Introitus”は、多層的なシンセ音によるミニマルな低音とメロ的高音とから成る電子室内楽で、インスト曲です。 ★B3 “Is David On The Floor”は、始め多層的シンセから成るアンビエントですが、その内、凝ったマシンリズムと共にダルなVoとシンセ・メロとベースラインに転換する、ゆったりした曲です。 ★B4 “Way Off”は、最初からエコーVoと通奏低音から成る曲で、段々とポリシンセやシンセメロが立ち現れ、ボディブローのように効いてきます。 ◼️LP2 ★C1 “You And I”は、ちょっと凝った打ち込みリズムと持続シンセ音及びBがバックを務め、1人語り風Voが乗ってくる曲です。時に小鳥のようなシンセ音も! ★C2 “Kabbala”では、多層化した声のループと宇宙的シンセ音が混ざり合っていますが、その内、雷のようなシンセ音やLFO音に代わって終わります。 ★C3 “By The Square”も、リズムはあるものの、ポリシンセ音とシンセベース(?B?)に埋れるような呟きVoが密かに入ってきます。曲自体はミニマルですね。 ★D1 “Schürfung”は、暗めのトーンの波状シンセで始まり、そこに宇宙音が絡んでくるインスト曲です。 ★D2 “Crossing”は、またもや声のループが多層化していく実験的な曲で、女性Voや、更に男性Voもどんどん加わってきます。 ★D3 “Fragment III”も、録音速度を弄ったシンセ音(?)やグルグルした電子音が主体を占める実験的な曲で、うっすらとリズムパタンが混じっています。 ★D4 “Liturgica”は、深ーい、本当に深いアンビエントな曲です。思わず、良い心地になってしまいます。 ★D5 “Nothing To Explain”は、軽めのマシンリズムに合わせて、シンセ・ベースとポリシンセをバックに、やはり呟くような不明瞭なVoが乗る曲です。 ★D6 “Fashion Time”も、マシンリズムにポリシンセの持続音とベースラインをバックに、呪文風Voが乗る曲です。 ここまで聴いてきて、バイオグラフィーでのScherrerの当時の証言のようなヤサグレたものは殆ど感じず、寧ろ、アンビエント調の優しい音楽が主体を占めており、そのギャップに驚かされます。同じスイスのGranzoneとはまた違うスイス地下音楽界を垣間見れたのは貴重な体験でした。そんな訳で、暴力とヤク中の中からこんな優しい音楽が生まれたのは何故か?と考えさせられました❗️興味のある方は是非体験してみて下さい! D5 “Nothing To Explain” https://youtu.be/ovpFiyDVzII?si=o8x-aJSy6wRAqqaW [full albums] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_lIRLx9nS80jbRKqQvhk0VUb3Ot3GO4I70&si=3LoRQIOF0iFbDkiG [オマケ: Nordland “Around The Circle's Ground”] https://youtu.be/v5wXeQpo1c8?si=2KG_iAEIbz_59IdL #MarioScherrer #SquaresAndCrossings #DeeDeesPicks #CalypsoNow #SoloAlbum #SelfCompilation #TheGuild #SwissSubcultureScene #DadaMovement #SynthWave #Ambient #Electro #Experimental#NordLand #Synthesizers #DrumMachine #Ingalill #PriskaWeber #ZüriBränntRiot
Electro Pop / Ambient Dee Dee's Picks 3800円Dr K2
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Âmes Sanglantes “Canada 666”
今回は、カナタを代表するノイズ・アーティストとして、Âmes Sanglantesを紹介します。すっかりノイズものを聴かなくなりましたが、まあ、偶には良いかな?と思って購入しました。リリース元は、皆さん、お馴染みのHospital Productions (Prurient名義やVatican Shadow名義でも活躍しているDominick Fernowのレーベル)です。それで、Âmes Sanglantesですが、これは人名ではなく、カナダQuebec州モントリオール在住の本名Pierre-Marc Tremblayのソロ・ノイズ・ユニット名のことです。彼は、1997年頃から多量のカセット作品等を出してきており、中には8本組カセット”Crackdown”などと言う作品までありますし、MSBR, The Rita, Autoerotichrist, Alberich等の世界中のノイズ・ミュージシャン達とスプリット・カセット作品も沢山出しています。そんな彼は、常にextremity を意識しているらしく、それが彼の音にも一貫して反映しているとのことです(この位の情報しか無かった。すまん!)。 今回の作品は、彼のÂmes Sanglantesとしての活動25周年記念として作製されています。両面とも5曲ずつ収録されており、曲自体は短いものが多く、それも一つの特徴ですね。曲名はA1-B4は”Crucifix Noise”のヴァリエーションで、B5だけは、”Psychoelectronic Crucifix”となっています。また、本作品には、盤の色がノーマルの黒以外にスプラッターや白盤、赤黒盤など4種類もありますが、それぞれナンバリングされています。それでは、各曲を紹介していきます。 A1 “Crucifix Noise” (1:09)は、ドロっとしたシンセがのたうち回るようなダークな曲です。 A2 ”Crucifix Noise”(3:17)は、破壊の限りを尽くしたような曲で、米国Macronymphaとの類似性もあるようなノイズです。途中で気の触れたVoも入ってきます。 A3 “Crucifix Noise”(2:34)も、破壊神の怒りのような激しい曲で、またまた気狂いVoも聴かれます。 A4 “Crucifix Noise”(1:23)は、グツグツしたシンセ音で始まり、直ぐに破壊音へとシフトしていきます。 A5 “Crucifix Noise” (4:36)は、フィードバック音こら、コンタクトマイクで金属ジャンク音を拾っての「破壊音」とエフェクトで変調した気狂いVoを組合せた、何とも激しい曲です。 B1 “Crucifix Noise” (2:52)も、揺らぎの中に激しい音=ノイズ)を封じ込めた曲です。怒神音! B2 “Crucifix Noise” (1:52)では、圧迫された金属ジャンク音が歪みまくって、その上で、気狂いVoが虚空へと放射されています。 B3 “Crucifix Noise” (2:13)も、歪みまくった金属ジャンク音と歪んだVoから成る曲で、怒り心頭ですね。 B4 “Crucifix Noise “(2:58)は、ショートディレイの通奏低音に、今までのコンタクトマイクで録った金属ジャンク音が乗る曲です。Voも気合い充分です。 B5 “Psychoelectronic Crucifix” (3:01)は、一転して、フィールド録音を、不気味なノイズが薄ら侵食していくような、やや不気味で静か目の曲ですね。 総じて、先述のように、1990年代の米国Macronymphaとの類似性が聴いて取れるように感じましたが、それは恐らく、コンタクトマイクと金属ジャンクとを使って録音した音を更にエフェクターで歪ませまくっているところなんじゃないかな?と思います。手法としては、余り目新しいものではないですが、効果は抜群です❗️ただ、曲が短めで、もう少し長く聴いていたいとはなりますね。Macronymphaが好きなリスナーさんはきっと気に入るのでは‼️なので、パワ・エレと言うよりもハーシュ・ノイズに分類されそうな音楽です。 [Live at Mayhem in Copenhagen 2018/06/14] https://youtu.be/pgyYL0wnHW8?si=MCZKgsRHyxQjvd3F [BandcampのURLを貼っておきます] https://amessanglantes.bandcamp.com/album/canada-666 #ÂmesSanglantes #Canada666 #HospitalProductions #Canada #HarshNoise #PowerElectronics #25ThAnniversaryAlbum #Pierre-MarcTremblay #SoloNoiseUnit #LimitedEditions #666部 #MetalJunk #ContactMic #DeathVoice #Electronics
Power Electronics Hospital Productions 2640円Dr K2
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Tot Onyx “Senno I”
独で活動していた日本人女性2人によるGroup AのTommi Tokyoのソロ名義が、このTot Onyxと言う訳であります。今回、そのデビュー・アルバム”Senno I”を入手しましたので、紹介してみたいと思います。因みに、リリース元のiDEAL Recordingsは、2000年頃から北欧のアーティスト/グループに関わらず、広く世界中の実験音響派やエレクトロなどをリリースし続けている優良レーベルなので、気になる方は要チェックですよ❗️それで、Group Aとしての活動は、2012年にデビューCDR”A”を出してから、2021年に最後のカセット作品”No Recording III”を出すまででしたので、その後に、Tommi Tokyoはソロとして、Tot Onyxを名乗ってBerlinに残って活動を続けて来たのだろうと思います。あんまり有用な情報は無いので、これ位しか分かりませんでした(すまん!)。因みに、相方のSayaka Botanicは現在、東京に戻ってきて、ソロ活動をしています。 それでは、Tot Onyxとしての初の作品”Senno I”を紹介したいと思います。両面4曲ずつ収録されています。 A1 “Voice Calling”は、彼女のウィスパーヴォイスに導かれて、民族楽器風の打楽器のリズムで始まりますが、声は段々と変調・加工された唸り声のようになっていきます。 A2 “A Leaf Laughs”では、コンタクト・マイクでのフィールド録音した音を左右に振り、そこに重低音が忍び寄ってきます。そうしている間にも、謎の打楽器音も混在してきます。空間の使い方が秀逸です! A3 “Inhabitants Of Brain”では、非常にゆっくりとした脳波のような音が流れる中、会話する声や物音が聴き取りにくい音量で混入してきます。David Rosenboomのようですが、やがてグリッチ音が表に現れてくる、強迫症的な曲です。 A4 “A/H5N1”は、変調した日本語ナレーションとJean Tinguelyの作品のような機械音とが混じり合い、やがて、低音のパルス音が心音のように聞こえてきます。タイトルの抽象性と良くマッチしている。 B1 “Ishi Rhythm”は、ガラクタ打楽器のギクシャクしたリズムと規則的なキックから成る短い曲です。 B2 “Maggots”では、不思議なフィールド録音らしき音と不明瞭な呪詛のようなヴォイスとが絡み合い、時間と共に、周囲にノイズや重低音も忍び寄ってきます。絶妙な構成力で、思わず唸ります。 B3 “Plague”は、一定の強力なリズムを中心に、様々な音(或いはノイズ的な音)が加工されて挿入される曲で、本作品の中では唯一「踊れる」曲かもしれませんね。最後は逆回転します。 B4 “The Me, That Is Not Me, That Is Me”は、テンポダウンなキック音に、得体の知れない音(サンプリング音)が乗っかる、ややダークな曲で、「自己」との対峙を思わせます。 総じて、各曲は一種の抽象性を保持しており、それ故に、緻密なミキシングや加工或いは空間の使い方が秀逸で、Tot Onyxとしての彼女の脳内を覗き見たような印象を受けました。ベースには、やはりクラブ・ミュージック的なものがあるのは、当たり前に現代的で、テクノロジーの使い方には特筆すべきものがあります。なので、現行最新の「音楽」に興味があるリスナーさんは、是非とも本作品を体験してみて下さい‼️中毒性もあり❗️それにしても、アルバム・タイトルは「洗脳」のことだろうか? また、因みに、Tommi Tokyoは、EnxinことHiro Kone(米国人で本名 Nicky Mao)とコラボ・カセットEPを2023年に出しており、それが現時点での最新作です。 A4 “A/H5N1” https://youtu.be/qwzidZAku-8?si=C1MSwCA5O6vCbiGY B4 “The Me, That Is Not Me, That Is Me” https://youtu.be/YIVUqXtCXhg?feature=shared [BandcampのURLを貼っておきます] https://groupa.bandcamp.com/album/tot-onyx-senno-i #TotOnyx #SennoI #iDEALRecordings #GroupA #TommiTokyo #FirstSoloAlbum #Experimental #Electronic #Abstract #Technology #JapaneseFemale #Berlin
Experimental / Electronic iDEAL Recordings 4180円Dr K2
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Christophe Clébard “Il Trionfo Della Morte”
これも謎物件です。もうタイトルとアーティスト名からしてこんがらがっていました。アーティストは”Christophe Clébard”で、ベルギーBrussels在住です。この作品までも、アルバムLPを2枚、カセット・アルバムを2本出しています。簡単に、”Christophe Clébard”についてちょっと調べてみました。2015/2016年頃から作品を出しているので、その前辺りから活動しているとは思います。私は、始め、1人のアーティストだと思っていたのですが、どうもプロジェクト名らしいです。つまり、DUの説明に寄れば、Christophe Clébardは、ベルギーのドゥーム・ディスコ / ダンスパンク・プロジェクトのことで、無機質なヴォーカルに加えて、SuicideやDAFなどのミニマル・シンセやインダストリアル或いはEBMからの影響があるプリミティブな暗黒ダンス・グルーヴを特徴としたプロジェクトらしいですが、その構成員/メンバーなどはちょっと調べても分からなかったですが、David Starrなる人物が深く関わっているらしいです。しかし、調べれば調べる程、良く分からなくなってきましだ。なので、先程はプロジェクト名とは言ったのですが、どうにも確信が持てません。すいませんです! それで、少なくとも、2023年の時点では、本作品はChristophe Clébardの最新作と言うことになります。A面4曲/B面5曲収録されていますので、各曲を紹介していきます。 A1 “Le Paradis C'est Ton Purgatoire”は、念仏のようなボソボソとしたヴォイスと延々と続くミニマルなピアノの単音弾きに段々と不明瞭な低音や叫び声らしき声が加わっていき、まるで何かの儀式のような異様な雰囲気を醸し出しています。そして、後半は接触不良音のループと不気味なシャントへと移行します。 A2 “Microdance à Chier”では、一転、割と明るいミニマルなシーケンスに合わせて、朗々としたヴォーカルで歌っています。ドラムマシンも使っているようですが、殆ど聴こえません。 A3 “Ce Soir, Ce Soir”は、インダストリアルなマシンリズムに合わせて、語りのような色っぽいヴォーカルが絡んでいます。やっぱり仏語(?)はエロい! A4 “La Solitude”でも、やはりインダストリアルなリズムでベースも使っているのですが、ヴォーカルが殆ど素の声で、益々インダストリアル感が強い曲に仕上がっています。 B1 “La Misere”は、A面とは違って、安っぽいリズムマシンと男性合唱と分厚いシンセから成る、割と王道のシンセ・ウェーブな曲です。一番聴きやすいかな? B2 “Petit Bourgeois”は、またまた重々しいリチュアル・インダストリアルなリズムと歪んだヴォーカル、それに分厚いシンセの持続音から成る、正にインダストリアルな曲です。途中で入ってくるピアノがグー。 B3 “Retour Au Vide Mdma”は、直線的なベース・シーケンスに抑制気味のヴォーカルが乗るミニマルな曲ですが、途中で入っている電子ノイズが効果的で飽きさせないですね。 B4 “T'as la Tête D'un Poisson Rouge”では、単調なリズムに女性(?)の語りのようなヴォーカルとそれに被るような男性ヴォーカルが延々と続き、全体の雰囲気はリチュアルな印象です。 B5 “Tes Yeux, la Plage”は、またまた一転して、はっきりしたマシンビートとベースラインと男性合唱から成るミニマル・ウェーブな曲となっています。 個人的には、初めはとっつき難かったですが、中々、面白い立ち位置にいると思い、最終的には気に入りました。多分、曲によってアプローチが変わっているので、焦点が定まらないようにも思いましたが、その分、曲毎に楽しめますし、各曲のクオリティも高いです。まあ、正体はよく分かりませんでしたが、どうも画像とかを見ると、1人の男性が全裸でキーボードを弾いている(?)ようでしたので、恐らくは、このChristophe Clébardはソロアーティスト名ではないかと思いました。あとDAFとかSuicideとの共通点は余りなく、所謂、宅録ダーク・ウェーブ〜リチュアル・インダストリアルな作品と思いますので、欧州のその辺りに興味ある方には是非聴いてもらいたいです‼️ B3 “Retour Au Vide Mdma” https://youtu.be/Cml3EfU5laM?si=s16YM5SUD5dx949O [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_k5GaEq37m9MdMFCCVJPCHNb5tDutd3PpA&si=BKj-8a4QaXfbKI8s [BandcampのURLも貼っておきます] https://christopheclebard.bandcamp.com/album/il-trionfo-della-morte #ChristopheClébard #IlTrionfoDellaMorte #LesAlbumsClaus #4ThAlbum #Belgium #Electronic #DarkWave #MinimalWave #Industrial #Ritual #Synthesizers #DrumMachine #Vocal
Dark Wave / Ritual Industrial Les Albums Claus 不明Dr K2
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Bolshie “1979 Unreleased Studio Tracks + Live”
Bolshie (「ボルシー」と発音)、その名前を聞いたのは、まだ私が田舎の高校生だった時だろうか?まあ、当然、その頃は、「東京ロッカーズ」に注目していた訳 で、その第二弾みたいな感じで、東京のパンクバンドのオムニバス「東京ニュー・ウェーブ’79」も発売されていましたが、その時にBolshieの名前だけは知っていました。まだ高校生なのにパンクバンドを組んで、いち早くレコードにも収録されていたのが、そのBolshieだった訳です。何故か、その時は余り聴く気になれず、そのオムニバス・アルバムを購入したのも、随分後の事だったと思います。なので、リアルタイムではBolshieは聴いていませんでした。それで、最近、Bolshieの5枚組CDが発売されたので、ちょっと気にはなっていた所、本作品“1979 Unreleased Studio Tracks + Live“を知ったと言う訳です。先ず、彼等のバイオグラフィーを簡単に書いておきます。1977年頃、英国パンクの洗礼を受けた横山知幸 (G)は、原宿の洋服屋「赤富士」や「極楽鳥」に入り浸り、結構早くからパンク・フッションをきめていました。更に、彼は、洋服屋「Smash」に出入りするようになり、そこで、メンバー募集を介して、Bolshieのオリジナル・メンバーである石田健司 (Vo, B)、村上”またろう”博 (Drs)、タカオ (Vo)と知り合うことになります。これが1978年5月です。彼等は極初期にはRolling Stonesの曲をパンク風にカバーしたりしていたそうですが、その内、オリジナル曲も増えていきます。丁度、その頃、六本木S-Kenスタジオで東京ロッカーズのムーブメントが注目を浴び始めます。1978年8月に、Bolshieは、S-Kenスタジオで初ライブを迎えますが、その前にタカオ (Vo)が脱退しています。ライブは月1〜2回の割合で行っており、その頃、ドラムは田島一史に代わり、またキーボードに岩井博が加入してきます。そうする中にも、初期ピンク・フロイドの影響を受けたり、3拍子の曲を作ったりと自分達のオリジナリティを追求する為に試行錯誤を繰り返しています。1979年までこの状態は続きますが、やがて岩井博 (Kbd)が脱退し、更にギターも持田幸雄に代わって、トリオで活動を続けていました。そして、1979年5月、江古田キッド・アイラックのライブを最後にBolshieは解散してしまいます(Discogsによると、1979年8月5日の新宿ロフトでのライブで解散となっています)。石田はLondonへ渡り、また横山はその影響で、日本のネオ・モッズ・ムーブメントの火付け役となります。 大体の流れはこんな感じでしょうか。本作品は未発表スタジオ録音曲とライブ音源が収録されています。なお、この時のメンバーは、石田健司/ Kenji Ishida (Vo, B), 横山知幸 / Tomoyuki Yokoyama (G, Vo), 田島一史 / Kazuhito Tajima (Drs), 岩井誠 / Makoto Iwai (Kbd)の4人組の頃です。大部分の曲は1979年春の渋谷YAMAHAエピキュラスでのスタジオ録音で、B6-B9が1979年8月5日新宿ロフトでのライブ音源が収録されています。なお、今回のレコード化に当たってのマスタリングは中村宗一郎がやっています。また、A7とB7 “Part-2”は、Pink Floydの"Take Up The Stethoscope And Walk"のパンク・ヴァージョンです。私的には、Bolshieは3人組だと思っていましたので、ここにキーボードが入っているのは意外でしたね。どの曲も初々しいと言うか若々しい荒削りなパンク・ロック・サウンドで、キーボード(多分シンセとか)の効果音的使い方とかペースを中心とした曲の展開とかが、私的には好みでした。先述の「東京ニュー・ウェーブ’79」に収められていた”Robot In Hospital” (私的には好きな曲)もヴァージョン違いで2曲も収録されており、個人的には嬉しかったです。やっぱり、盛り上がりつつあるシーンで活動していたバンドの迫力みたいなものを感じられて、演奏はまだまだ拙いものの、その一旦を聴くことが出来たのは、嬉しい限りです。そんな貴重な音源をちゃんとリリースしてくれたBaseレーベルに大感謝です‼️YouTubeにも殆ど音源はアップされておらず、Bandcampにも無いので、ほんと、有り難かったです!日本のパンク黎明期に興味のある方にはマスト・アイテムですね。また、如何にもパンクらしいごちゃごちゃしたアートワークもグーです。 A1 “Robot In Hospital” A2 “Clockwork Art” A3 “Nostalgic Boy” A4 “Paranoia Place” A5 “Heavy” A6 “M & S” A7 “Part-2” A8 “Patient No. 1984” B1 “殺したい (House Of Wax)” B2 “Old Cheaper” B3 “Nothing” B4 “Like Iran” B5 “1/3” B6 “Paranoia Place (Live)” B7 “Part-2 (Live)” B8 “Nostalgic Boy (Live)” B9 “Robot In Hospital (Live)” [trailer] https://youtu.be/fSlZXCY0rAw?si=I8So0LnPuiCAtJcf “Robot In Hospital” https://youtu.be/xIfmzg7IFxc?si=DlKlbE9FwILwn11O #Bolshie #1979UnreleasedStudioTracks+Live #Base #Punk #Tokyo #1979 #JapanesePunk #石田健司 #横山知幸 #田島一史 #岩井誠 #KenjiIshida #TomoyukiYokoyama #KazuhitoTajima #MakotoIwai
Punk Base 3500円Dr K2
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Cold Beat “War Garden”
これも謎物件です!Cold Beatって誰?ってところからして不明です。どうも、通販の説明文をちょっと読んで、思わずポチったものかと。なので、ちょっと調べてみます。Cold Beatとは、米国CAのSan Franciscoで結成された男女4人組だとか。そうして、2013年に、彼等の最初のレコードである12㌅EP ”Worms” c/w “Year 5772”をメンバー(Hannah Lew)が運営するレーベルCrime On The Moonから出していますので、結成は恐らくその前辺りと思われます。翌年には、ファースト・アルバム”Over Me”をやはり同じレーベルからリリースしていますが、この時は、LP, CD, カセットと言う3種類のフォーマットでリリースされています。その後、2018年には、Eurythmicsの曲のカバーを含むミニ・アルバム”A Simple Reflection”もリリースして、界隈では話題になっていたとか。その後も順調にアルバムなどをリリースしており、本作品”War Garden”は6枚目のアルバムになります。メンバーの変遷について明記している資料は無かったのですが、アルバム”War Garden”に関しては、Hannah Lew (Vo, B), Kyle King (G, Kbd), Sean Monaghan (G), Luciano Talpini Aita (Synth)が参加しています。その他には、Jackson Blumgart (G)やSusie Leni (Drs)も一時期、在籍していたようです。また、今回、彼等が影響を受けたバンド/事柄として、YMO (特にアルバム”BGM”), 仏のAir, A.C. Mariasやベルリンの壁の崩壊などを挙げています。以上が調べた範囲でのCold Beatの流れになります(もっと知っている方がいましたら、ご連絡下さい!)。 それで、本作品”War Garden”を紹介していこうと思います。内容は、A面5曲/B面6曲から成ります。その前に、このアルバム・タイトルについて紹介します。このタイトルは、第2次世界大戦中に国民が自分で野菜や果物を植え、自給自足を奨励した「勝利の庭園」にちなんだものとのことで、それはパンデミック間でも共通するものと彼等は考え、メンバー同士でネットを介して遠隔操作で本作品を作製した経緯によって付けられたものであるとのことです。このネット利用のやり方で、先行シングル”See You Again”を作り上げ、そこに希望を見出したとのことです。正にデジタル・ネイチャーらしい発想ですね。それと、映像作家でもあるVoのLewは、自宅の庭を使って、示唆的なミュージック・ビデオを作製し、庭の手入れが制作に直結する程、重要であったとの逸話もあり、本作品だは「庭」がキーワードとなっているようです。それで、本作品の全体の印象は、一言で言ってしまえば、ドリーミーなシンセ・ポップなんですが、単にシロップ漬けのポップ・ミュージックではなく、そのからはみ出すようなアイデアやコンセプトが感じられ、また、それが彼等の魅力にもなっています。思ったのは、BlondieやMy Bloody Valentine (MBV)なんかの影響もあるのかなぁと言うヴォーカル・スタイルですね。所謂、ウィスパー・ヴォイスなんですが、メロディなんかにもちょっと影響を感じますね。それと、シンセ・ベースの音色の選び方やギターなんかもキチンと要所要所で使っているのも印象的でした。 それでは各曲を紹介していきます。 A1 “Mandelbrot Fall”は小気味良いシーケンスと甘い女性ヴォーカルとコーラスが心地良い曲で、それにシンセ・ソロも良い感じです。 A2 “SOS”は疾走感のあるストレートなマシンビートとシーケンスにウィスパー・ヴォイスが気持ち良い曲で、何となくMBVを思い出しました。 A3 “Tumescent Decoy”のシーケンスやヴォーカルには、何となくチャイナ的メロディを感じます。 A4 “Weeds”はメリーゴーランドのようなシーケンスに乗って、控え目なギターも入ってきて、多重録音されたウィスパー・ヴォーカルが気持ち良いです。 A5 “See You Again”はややダウンテンポの電子バラードで、ギターとシンセとヴォーカルがトロトロに混ぜ合わさっていきます。 B1 “Arms Reach”では、やや強めのビートとシーケンスに乗って、ウィスパー・ヴォイスが流れていきます。 B2 “Year Without A Shadow”は、雰囲気は変わって、四つ打ちキックとイタロ・ディスコなシーケンスを背景に、LewがDebbie Harryのように歌っています。 B3 “Rubble Ren”では、変則的なシーケンスで始まり、そこにヴォーカルが乗る、ちょい実験的な曲です。 B4 “Part The Sea”は、疾走感のあるビートと叙情的なシンセの上で、ふんわりとLewが歌っています。 B5 “Leaves And Branches”は、正にドリーム・ポップの王道な曲ですね。シナ・ロケの”You May Dream”のようで、パーフェクト! B6 “New World”も四つ打ちで、キュートなシンセのリフとメロディアスなヴォーカルが印象的な曲です。 とまあ、こんな風に極上のシンセ・ポップなアルバムなんですが、これが、ネット利用だけで作られたとは思えない位、完成度が高いです。また、重いテーマを扱っているようですが、それを上手くオブラートに包んで提示している点も高評価です❗️ただし、ヴォーカルはシューゲイザー風なので、歌詞は聴き取り辛いです。でも、これからも伸びると思いますので、皆さん、要チェックですよ‼️ A5 “See You Again” https://youtu.be/EGQVoqsA8rw?si=kuQJNp4Apq-Z4h8f [full album] https://youtu.be/uwNfDtYvik0?si=b7qJeIfFU19P3tRy [BandcampのURLも貼っておきます] https://coldbeatsf.bandcamp.com/album/war-garden #ColdBeat #WarGarden #LikeLTDRecords #USUnderground #SynthWave #MinimalWave #Electronic #SynthPop #6thAlbum #Synthesizers #Vocal #HannahLew #KyleKing #SeanMonaghan #LucianoTalpiniAita #DigitalComposition
Synth Wave / Minimal Wave Like LTD Records 1100円Dr K2
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Can “Live In Cuxhaven 1986”
またまた買ってしまいました。独クラウトロックの王者Canのインスト・ライブ・アルバム第3弾です。今回は、”Live In Cuxhaven 1976”( 「クックスハーフェン」と発音)で、現段階では最新作となります。バイオグラフィーは以前にも描いてありますので、そちらをご参照下さい。メンバーは鉄壁の4人で、Holger Czukay (B), Jaki Liebezeit (Drs), Michael Karoli (G), Irmin Schmidt (Kbd, Synth)から成り、ヴォーカルはいません。片面に2曲ずつ収録されていますが、明確なタイトルが無いことからも、本作品が、全て即興で演奏されていることが分かります。どの曲もそれぞれの楽器から放出される音は「有機的な生物」のようにウネウネと自立して絡まり合い、独自のグルーヴを生み出しています。LiebezeitのメトロノームのようなハンマービートとCzukayのミニマルとフリーの間を行き来するベースライン、控えめながらのカッティングとソロを弾きまくるKaroliのギター、そして要所要所を攻めるSchmidtのキーボード、どれも完璧です。ただ、個人的に難を言えば、Karoliのギターがちょっとガツンと来ない気がするんですが、これは曲の長さとかも関係するかもですね。 それとB1には唐突にVoか少しだけ入ってきますが、誰でしようか?彼等は、このライブの前後に、名作”Flowmotion”を作製しているのですが、その為の布石だったのでしようか? しかしながら、それは別にしても、この4人でのジャムセッションによる即興ライブは、Inner Spaceでの作業に何らかの影響を及ぼしているのではないかと思われます。ただ、今回は1枚だけで、しかも片面に2曲ずつと言うことから、少し食い足りないところもあるのがちょっと残念ですが、それでも、彼等のテンションの高さは感受できます。皆さんも、Canのライブでの底力を知る上で外せない作品と思いますので、ファンのみならず初心者の方も是非とも聴いてほしいですね‼️しかしながら、このインプロ・ライブ・シリーズはまだ出るのでしようか? それなら、長尺のものを希望します❗️あと、アートワークが統一されていて、これもまた唆られますね。 A1 “Live In Cuxhaven 1976 Eins” https://youtu.be/Q8G92PHqo24 #Can #LiveInCuxhaven1976 #SpoonRecords #MuteRecords #KrautRock #Improvisation #LiveAlbum #FreeRock #HolgerCzukay #JakiLiebezeit #MichaelKaroli #IrminSchmidt
Krautrock / Psychedelic SPOON Records / Mute Records 4700円Dr K2
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Normil Hawaiians “Dark World 79-81”
これも、殆どジャケ買い(ちょい視聴買い)に近いブツです。このバンドのことは買うまで、何も知りませんでした。なので、ちょっと調べてみました。大体、大きく言って、1979年-1981年までが初期で、1981年-1986年までが後期になります。バンドは1979年に、英国LondonのOrpingtonで結成されますが、Guy Smith (G, Vo)だけが中心にいて、その他のメンバーは割と出たり入ったりしていたみたいです。それで、今回はその初期のセルフ・コンピ・アルバムなので、初期のメンバーを紹介しておきます。Guy Smith (G, Vo)の他には、JimことJames Lusted (G, Vo), Janet Armstrong (Vo), KevことKevin Armstrong (G), Colin Donaldson (B), Chris Westerman (Drs), Nick Rose (B), Sue Leeves (Back-Vo), Sarah Harley (Back-Vo), The Famous Delfonso (Sax), Roger Smith (Vln), Brian Kealy (Drs), BertieことStephen Berlin(Vo)が関わっていましたが、これも流動的で、バンドと言うよりも一種の「集団」みたいなものだったそうです。なんかCrassみたいな感じでしようか? それで、本作品の内容ですが、まあ流動的なメンバーの為か、曲によっては、SaxやVlnが入ったり、また女性Voだったり、コーラスが入ったりと同じパンドのアルバムには直ぐには思えないですが、そこら辺がNormil Hawaiiansの魅力なのかなとも思いました。ただ、基本の演奏は、パンク〜ポストパンク辺りの元気一杯の演奏ですね。Kbdが余り入っていないのが、ちょっと残念ですが、ギターのカッティングなんかからは、B面の方がよりポストパンクっぽい曲が多いように思えます。また、A4 “In Heaven”でのピアノに合わせての合唱らしき歌もグタグタで良いです。因みに、今回の参加メンバーも紹介しておきます。Nick Rose (A-G: A4), Guy Smith (Back-Vo: A4, B1), Janet Armstrong (Back-Vo: B6), Jim Lusted (Back-Vo: A3), Sarah Harley (Back-Vo: A4), Sue Leeves (Back-Vo: A4, A7), Colin Donaldson (B: A1-A3), Jim Lusted (B: B6), Lol Henderson (B: A7), Nick Rose (B: A4, A7, B1, B2-B5), Brian Kealy (Drs: A7, B1, B2, B6), Chris Westerman (Drs: A1-A4), Jim Lusted (Drs: B4), Kev Armstrong (Drs: B6, B7), Guy Smith (G: A3, A7, B1, B4, B6), Jim Lusted (G: A3, A4, A7, B1, B3-B5), Kev Armstrong (G: A1, A2, B6, B7), Guy Smith (Kbd: B7), Nick Rose (Organ: A6), Jim Lusted (Perc: B7), Guy Smith (Piano: B1), Kev Armstrong (Piano: A5), Raymondo "The Famous Delfonso" Archer (Sax: A3), Roger Smith (Vln: A4), Bertie Marshall (Vo: A5, A6), Guy Smith (Vo: A3, A6, B1-B7), Janet Armstrong (Vo: A2, A4), Jim Lusted (Vo; A1, A6, B1-B5)となっています(またCDの方が収録曲が多いです)。これだけ多数の人間が関わっていたら、曲調もさぞかし変わるだろうとは思いますが、アルバムを通して聴いてみても、それ程違和感はないですね。それにしても、こんなグループがいたなんて、私は全然知らなかったので、今回は本当に勉強になりました。もし、知らない方がいましたら、本作品は格好の入門盤になりますので、是非とも聴いてみて下さい❗️ A4 “Ventilation” https://youtu.be/meA8H87HeDE [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_lBZNeOGEAVdRjvHYe9_BTo3e5RsbJ2eyI BandcampのURLも貼っておきます。 https://bandcamp.normilhawaiians.com/album/dark-world-79-81 #NormilHawaiians #DarkWorld79-81 #Upset!TheRhythm #UK #PostPunk #Collective #Punk #GuySmith #SarahHarley #SueLeeves #ColinDonaldson #LolHenderson #BrianKealy #ChrisWesterman #NickRose #KevArmstrong #Raymondo"TheFamousDelfonso"Archer #RogerSmith #BertieMarshall #JanetArmstrong #JimLusted
Post Punk / Punk Upset! The Rhythm 1600円Dr K2
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V.A. “391 | Selezione 2”
伊のSpittle RecordsのシリーズVoyage Through The Deep 80s Underground In Italyの第二弾です!特に、地域別と言う訳ではないのですが、CDでリリースされている”391”シリーズは地域別になっていますので、気になる方はそちらも要チェックですね。 それでは各曲を紹介していきます。 A1 Marginal Note “Rain Tells Stories“ : Gabrielle Bruzzolo (Perc, G Harmonics)とChristian Patat (G, Kbd, Vo)のデュオで、Trevisoで活動。1989年作、チャカポコしたデルソルなリズムの合わせて、カリプソな男性ヴォーカルが乗ると言う曲です。ラウンジ・ミュージックとネオ・アコのミッシング・リンク。 A2 Cauchemar “Fuga“ : Enrico Arias (G), Maurizzio Liguori (Kbd, Programming), Marco Tullio (B), Alberto Pietropoli (Sax)から成る4人組で、Bolognaで活動。1986年作で、ドラムはLinnDrumだろうか?最初はシンセのメロディが良いなと思っていたら、結構、ギターとか弾きまくってます。またサックスもムーディで、良い感じのインスト曲です。良質なラウンジ・ミュージックかな?Tuxedomoonにやや近いか! A3 Alphaville “Tonino Spara (La Polizia Risponde“ : メンバーはFranco Bolelli (Ghost Writing, Scratch Box), Luca Majer (Tapes, Drum-Box, B, G), Paola Vanzetti (B), Tonino Curagi (Alto Sax)の4人組で、Milanoで活動。1983年の曲で、ラウンジ・ミュージックのような落ち着いたインストの音楽に仕上がっています。こんな音楽も伊の地下音楽だったんですね。 A4 Angelo Vaggi “The Two Sides Of The Moon“ : Angelo Vaggi (Synth, Samples, B, G)で、JFK (Vo)が参加。Vaggiは、1970年代に活動していたFourth Sensationと言うバンドのメンバーでもあります。Milanoで活動。1988年作、細かいシーケンスから始まって、突如、結構カッコ良くて、ダンサブルなドラムやギターなどのバックに、演説(? これがJFK[ケネディ大統領]ってこと?)のサンプリングから成る曲に変わります。 A5 Mr. Andrew “New York“ : 本名Andrea Piccitto (Vo, Synth, Programming)で、Bolognaで活動。1983年の曲で、ミニマルなシーケンスとドラムマシン、可愛らしいシンセのリフに、やや粗暴な男性ヴォーカルで、宅録感が溢れていますが、メロディは秀逸で、全体の印象はシャレ乙ですね。 B1 Modelli Prodotti “Jessica“ : Aldo Bruschi (G, Synth, Vo, Beat-Box), Riccardo Castald (Drs), Marco Lavagetto (Synth, Tapes, Vo)のトリオで、Genovaで活動。1982年作の未発表曲。ディレイの掛かったシンセの上昇するパルス音を中心に進行するやや実験的な音楽で、個人的には松武秀樹氏の”Loop”を想起しました。 B2 East Wall “Guardami Ancora“ : 元Kirlian CameraのKbdだったFabrizio Chiari (Kbd)とWilma Notariとが1982年に結成したダーク・ウェーブ・デュオ。後にKirlian KameraのAngelo Bergaminiのアレンジとシンセのヘルプでリクルートしてきています。1985年にシングル“Eyes Of Glass”でデビューし、独で成功を収めています。1991年には、メンバーは、Fabrizio Chiari (Kbd), Tiziana Wells (Vo, Synth), Gianni Defelici (Kbd)でバンドとなり、Parmaで活動。その年に、アルバム”Silence”をセルフ・リリース。タイトル曲は元々Kirlian Cameraの曲で、定番のRoland, Yamaha, Oberheimのシンセで作製されています。1977年の曲。これまた結構、ダンサブルな電子音とシーケンスによる展開が面白いです。マリンバのリズムや伸びやかな女性ヴォーカルもグッドです。 B3 Lynx Avenue “Inside Memories“ : Massimo Gusella (Drs), Paolo Milani (Sax), Michele Perli (Vo), Michele Piovesan (G), Giovanni Reginato (B), から成る5人に、今回はSteve Dal Col (G)がゲスト出演しています。Bassano Del Grappaで活動。1984年の曲。これまた、オシャレで良質なラウンジ・ミュージックで、ムーディなサックスまで入っています。また、途中で転調するアレンジも見事です。 B4 Opium Club “I.C.E.“ : Omar Codognotto (Synth, Drum Machine)とGiampaolo Diacci (B, G)のデュオで、VeneziaのMestre地区で活動。1989年作、ピアノみたいな音でシーケンスを組んで、結構、カッコ良い、勢いのあるインスト曲に仕上げています。ギターのカッティングもフリーキーでカッコ良いです。 B5 La Cosa “9/8“ : Thomas Baierline (Sax), Tony Bek (B), Guiseppe Belluardo (Drs, Perc), Michele Calzavara (Kbd, Synth), Lorenzo Monguzzi (G, Vo), Piero Mucilli (Piano)の6人組で、Milanoで活動。1989年の曲で、細かいドラムとスラップ奏法も使うベースの上に、ゆったりとした爬虫類系の男性ヴォーカルやサックスが乗るスタイルで、落ち着かないラウンジ・ミュージック?とも言えるかな。 第二弾も中々、楽しめました。こちらの方が、ラウンジ・ミュージックっぽい大人し目の曲が多かったですが、この時代だからこそ、そう言う音楽も地下で活動していたのだと思います。また、日本のD.D. Recordsなんかとの共通性もあって、興味深かったです。やはり、どの国も1980年代の地下音楽は面白い❗️さあ、皆さんも聴いてみて下さい! B3 Lynx Avenue “Inside Memories“ https://youtu.be/SDMAQPCbvAA B5 La Casa “9/8” https://youtu.be/ez6pn3DbGA4 Bandcampのリンクも貼っておきます。 https://spittlerecords.bandcamp.com/album/v-a-391-selezione-2 #VariousArtists #391|Selezione2 #VoyageThroughTheDeep80sUndergroundInItaly #SpittleRecords #1980年代 #Compilation #PierpaoloDeIulis #GianlorenzoGiovannozzi #391Project #MarginalNote #Cauchemar #Alphaville #AngeloVaggi #Mr.Andrew #ModelliProdotti #EastWall #LynxAvenue #OpiumClub #LaCosa
Synth Wave / New Wave / Rouge Music Spittle Records 3000円Dr K2
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V.A. “391 | Selezione 1”
伊Spittle Recordsが放つ、1980年代伊地下音楽への航海Voyage Through The Deep 80s Underground In Italyシリーズの第一弾が、”391 | Selezione 1”です。そもそも、この391プロジェクトは、1983年に始まっています。伊の奥地の何もない街Ascoli Picenoから来た2人のティーンエイジャーPierpaolo De IulisとGianlorenzo Giovannozziが、伊の地下音楽をスナップショット的に集めたコンピ・カセットをやろうとした計画のことなんだそうです。そのタイトルは、Francis Picabiaが編集していた雑誌”New York Dada”と同様にして、伊の端っこの方の地方都市別に存在する○○ウェーブとかポスト・パンクのバンドの音楽を集める意図で、当時のイタリア・フリンジ・ミュージック・シーンを地域別にまとめてみて、その地図を作ろうとした目的も含まれていました。多分、彼等は、1977年のパンクの勃興以降に芽吹いた新しい音楽/ロックのアイデンティティを最も明確に表せられるじゃないかと考えた訳です。いざやってみると、膨大な数の音源が集まったのは良かったのですが、計画自体は1985年に頓挫してしまいます。その直前に、丁度、Marche地方とUmbria地方の分から成る最初の2巻分はリリースされていました。そうしている内に、Spittle Recordsの新しいシリーズと一緒に、彼等2人がやったプロジェクトを上手く結び付けられないかとの提案があり、それで、2人は、30年以上経って、まだ未発表の伊のディープな地下音楽を掘り返すべく、391プロジェクトを再開したと言うことで、今回、LP2枚分の音源をリリースすることができたと言う訳です。 ちょっと、前置きが長くなりましたが、それぞれの内容について紹介していきたいと思います。今回は、”Selezione 1”収録分です。 A1 The Gam Ones “Take Me Soon“ : VeniceのLivorno地区で1983年に結成されたバンドで、メンバーは、Fabrizio Marinari 'J. Inox' (Vo), Stefano 'Steve' Lunardi (G), Rolando 'Roli' Calabrò (B), Sergio Adami (Drs), Mirco Pacini (Perc)。Livornoで活動。1984年の曲で、ダンサブルなポストパンク調の伸びのあります。 A2 VCO “Radiomad“ : VeniceのMestre地区のNew Waveで、Gianni Visnadi (Electronics, G, Objects)とMassimo Zennard (Kbd, Synth, Vo), Pippo Monad (B)のトリオ。VeneziaのMestre地区で活動。1981年の曲で、リズムボックスにスラップ奏法のベースの組合せから成り、こちらもダンサブルです。ラジオ音やシンセ音を使っているところが一味違うようです。 A3 Next “Living In Tobruk“ : Andrea Bartoli (Drum Machine, Programming)とGiulio Curiel (Synth, Programming, Vo)のデュオでTriesteで活動。1984年の曲で、1984年の未発表曲で、ピコってるドリーミーなテクノポップです。最初期のDepeche Modeっぽい。 A4 Reverie “The Only Tam-Tam In Town“ : Marcello Luce (Synth, Programming, Vo), Ivan Calligari (Synth), Vladimiro Duna (Vo)のトリオで、Bresciaで活動。1986年の曲ですが、こちらは硬派なビートが効いたEBM的なシンセウェーブです。ヴォーカルスタイルを含めて、少しHuman Leagueっぽいかな? A5 Shaming Borsalino “Dea No” : Vincenzo Vasi (Vo, B, B-Synth, Drum Programming, Lyrics), Piero Mambelli (Programming, Lead G, Kbd), Roberto Bucci (Rhythm G), Valerio Vasi (Perc)の4人組で、Riminiで活動。1986年の未発表曲で、ミディアムテンポで、じっくり聴かせる良質なポップミュージックです。 B1 XIF “Your Game“ : Ugo Solenghi (Vo, Lyrics), Ivan Cattaned (Electronics), Valter Cattaned (Electronics)のトリオで、Parmaで活動。1989年の曲。リズムもシンセで作り込んでいると思われる、ちょっと変わったシンセウェーブで、「数学的」な曲。ヴォーカルも語り口調です。 B2 Centro Uh! “Japanese Match (抜粋)” : Angelo Pretolani (Vo, Drum Machine, Lyrics), Roberto Rossini (Kbd, Vo), Marco Canepa (Kbd, Tapes, Sound Engineering)のトリオで、Genovaで活動。1981年作。逆回転ヴォイスから始まり、ホワイトノイズとアジテーション調のヴォーカルの絡みへ、更にパーカッションとシンセの絡みへとなる、やや実験的な曲です。出来れば全部聴きたかった。 B3 Catene Della Cresima “Zilpha Marsch” : Massimo Braghieri (Kbd, Programming)とAlberto Callegari (B, G, Programming)のデュオで、Piacenzaで活動。1987年の曲です。Braghieriは、現在、彼はLondonを拠点にDJやプロデューサーとして活躍しています。ここでの曲は、ポップと言うよりもインダストリアルのように重めのリズムと変調ヴォーカルが特徴的です。 B4 Celery Price “Tra Il Mare E la Notte“ :メンバーは、Francesco Pirro (Kbd, Programming), Graziano Marchetti (B), Marco Sabatini (Vo), Mauro Pettirossi (Kbd)の4人組でOsimoで活動。1988年の曲で、ゆったりと流れるようなアンビエント色が強いシンセ音ですが、後半はビートもあって、スポークン・ワード的ヴォーカルとマッチしています。この時期になると、リズムはヒップポップ調ですね。 と言う訳で、Selezione 1の方を聞いてきましたが、驚いたのは、どれも音が良いと言うこと。まあマスタリングにもよるのでしようが、こんな良い音で、当時の音楽を聴くことができるのには感謝です。多分、音源を集めていた2人の趣味もあるとは思いますが、バンドらしい感じの曲が少なく、宅録派(実際にはライブもやっていたんでしようが)の曲が多かったのは、個人的には楽しめました。こう言う企画が世界で行われて、再評価されることを強く望みます‼️ A1 The Gam Ones の他の曲”Wild Game https://youtu.be/Jd3sLr5eAzg Bandcampのリンクも貼っておきます https://spittlerecords.bandcamp.com/album/391-selezione-1 #VariousArtists #391|Selezione1 #VoyageThroughTheDeep80sUndergroundInItaly #SpittleRecords #1980年代 #Compilation #PierpaoloDeIulis #GianlorenzoGiovannozzi #391Project #TheGamOnes #VCO #Next #Reverie #ShamingBorsalino #XIF #CentroUh! #CateneDellaCresima #CeleryPrice
Synth Wave / New Wave / Post Punk Spittle Records 3000円Dr K2
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Khanate “To Be Cruel”
このバンドは、私が唯一聴けるメタルものです!そうです、Khanate(「カネイト」)です。メタルと言っても、ドゥーム・メタル或いはスラッジ・コアなんですが、何と解散してから13年振り位にいきなり、新作がリリースされたのを知って、早速、ポチりました。以前の作品はCDで持っていたのですが、今回はヴァイナルで購入しました。先ず、Khanateのバイオグラフィーを紹介しておきます。Khanateは、元OLDのメンバーの鬼才James Plotkin (B, Synth)とAlan Dubin (Vo)が、Blind Idiot GodのTim Wyskida (Drs)とBurning Witch或いはSunn O)))のStephen O'Malley (G)を誘って、2000年にNYCで結成したバンドです。O'Malleyは、同様のドゥーム・メタル・バンドBurning Witchを1995年からやっていましたが、その流れを汲んで、更に極端化したバンドがKhanateです。そのサウンドは、通常1曲10分を越える、極端に遅いテンポと重層化したフィードバック塗れのギターとベースのノイズに、Dubinの拷問を受けているような金切り声のヴォーカルと言う「地獄の歩みより遅い」ものでした。Khanateのデビュー・アルバムは、2001年に、セルフタイトルで、Southern Lord Recordsからリリースされ、2003年には、セカンド・アルバム”Things Viral”が同レーベルからリリースされています。そうして、2005年には、名作と言われたサード・アルバム”Capture & Release”をHydra Headよりリリースしており、このアルバムに至っては、曲が長尺の為、2曲しか収録されていません。その後、2009年には、より即興的要素が強くなった4枚目のアルバム”Clean Hands Go Foul”をHydra Headよりリリースしています。しかしながら、このアルバムのリリースの前の2006年9月24日に、Plotkin曰く「やる気のないメンバーがいる」と言う理由で、既に解散していました。2009年に、DubinはRock-A-Rolla誌で、数回程、フェスに参加する」と公言し、再結成されたみたいですが、その時は、1年位でした。しかしながら、2023年5月19日に、彼等は、本作品であるアルバム”To Be Cruel”をデジタル配信し、同年6月にフィジカルもリリースし、オリジナル・メンバーで復活しています。 以上がKhanateのバイオグラフィーになりますが、本作品の内容についても紹介します。曲は片面ずつ1曲で、全3曲です。2枚組LPですが、2枚目は片面のみのプレスになっています。録音は2017年10月〜2019年に行われて、ミックスダウンは2020年に行われています。もう少し詳しく言うと、ギターとドラムは2017年10月に英国WoburnのOrgone Studiosで、更にベース、ヴォーカル、パーカッションは2018年春〜2019年の間に米国NY QueensのThousand Caves Studioで録音されており、シンセは2017年〜2019年にかけて、Plotkinwotksで録音されています。そして、2020年に、米国NY BrooklynのCircular Ruin Studioで最終的なミックスダウンが行われたとのことです。そうやって出来たアルバムですが、別々に録音されたと言う違和感は然程感じません。やはり鉄壁のメンバーだからでしようか。LP1A面”Like A Poisoned Dog” (19:20). LP1B面”It Wants To Fly” (21:43), LP2C面”To Be Cruel” (20:09)と言うめちゃくちゃな長尺の曲ばかりです。音の方は、これ全編、超スローテンポな曲で、もはや、リズムと言う概念が吹っ飛んでいます。そこに、ドローンのようなフィードバック塗れのギターとドローンを奏でるベース、それに、喉が切れているようなヴォーカルとが混ざり合い、究極のスラッジ・コアなサウンドになっています。「地獄の歩みより遅い」とは、このアルバムに適してますね。それから、豪華なブックレットには歌詞も掲載されていますが、こちらも救いが無いですね(褒めています)。なので、気分が鬱な時は聴かない方が良いかも❗️まあ、元気一杯の時にも合いませんが。とにかく、危険音楽ですので、取り扱い注意⚠️です‼️ 以前の作品です。“Dead” (music video) https://youtu.be/8v-06_X6k3k [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_ntp_AxLZIO2mXJF9n_jSlz0d96Wnb3_iM #Khanate #ToBeCruel #SacredBonesRecords #NewAlbum #DoomMetal #SludgeCore #US/UK #2023年 #JamesPlotkin #AlanDubin #TimWyskida #StephenO'Malley #VerySlowTempo #Feedback #Screaming
Sludge-Core / Doom Metal Sacred Bones Records $35.75Dr K2
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Smegma “Infringements”
またまたSmegmaの登場です。今回は、限定230部のアルバム”Infringements”を紹介します。Smegmaのバイオグラフィーニは既に書いてありますので、そちらを参考にして下さい。 それで、本作品の内容に入る前に、参加メンバーを書いておきます。Craig, Iso, Dennis Duck, Ju Suk Reet Meate, the Revenged Todd-Eater, AOS, Amy (Amazon Bambi), Chuck-o-Fats (D.K.), Teed Bumsとその他と言う雑多なメンツ(皆、ニックネームなので良くは分かりません)が参加しています。録音は1974年5月〜1975年5月と言う1年間掛けて、米国CAのPasadenaとTempleで行われたとされています。なので、蔵出し音源と言うことになります。まあ、誰が何を演奏しているかなんて野暮なことは、ここでは書きません。それで、A面2曲、B面1曲と言う長尺の曲が収められています。もう、その音楽は、最早「Smegma節」と言う緩〜〜い自発的即興演奏からなっており、まあ、正直言って、好き嫌いは分かれそうですね。いつ始まって、いつ終わるのかも明確ではない演奏ですから。即興演奏における通常の意味での「緊張感」はゼロに近く、寧ろ、ソファーに寝っ転がって、ぼーっとして聴いても良いような副交感神経優位の「適当な」音楽です。それでも、A面の後半とかには、途中にスリリングなインタープレイも含まれています。まあ、通常のヒーリング・ミュージックやフリージャズでもないのですが。そこら辺のポイントを突いてかる辺りが、Smegmaなんでしようね。そんなSmegmaの初期音源をちゃんとリリースしたAlga MarghenとPig Face Recordsに感謝です❗️ただし、230部限定ですので、見つけたら、即買いですよ! 本作品はYouTubeに上がっていなかったので、1976年のジャムセッションを貼っておきます。 https://youtu.be/mI150wG-NTA #Smegma #Infringement #AlgaMarghen #PigFaceRecords #Avant-Garde #Improvisation #SlowAvant-Garde #LosAngelsFreeMusicSociety #1974-1975 #Craig #Iso #DennisDuck #JuSukReetMeate #theRevengedTodd-Eater, #AOS #Amy(AmazonBambi) #Chuck-o-Fats(D.K.) #TeedBums #Others
Avant-Garde / Experimental Alga Marghen / Pig Face Records 3597円Dr K2
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Jan Van Den Broeke “Time And Desire”
これも所謂「謎物件」でしょうか? ただ、ベルギーのEE Tapesが出していたので、このJan Van Den Broekeのことは全然知らずに購入しました。Broekeもベルギー人で、建築家兼音楽家兼視覚芸術家と言うことで、本名名義での音楽作品は、このアルバム1枚だけで、あと2枚はJune11やAbsent Music, The Misz, Canto De Mudoなどのソロユニットやデュオでの作品がそれぞれ数枚ずつ程リリースされています。彼は元々の名前はJean-Pierre Van Den Broekeだったのですが、ちゃんと法的にJan Van Den Broekeと改名してきます。彼はどうも1980年代初頭より音楽活動を開始しており、その時は怒れる若者だったようで。しかし、音楽への執着は衰えず、音楽の無い生活なんて考えられない、夢が無ければ、人生なんて無意味だと言っています。それでサブユニットの簡単な説明ですが、The Miszは1983年辺りに彼とDries Dekockerの2人でやっていたシンセ・ウェーブ・バンドです。June 11は、2003-2004年にやっていた新しいユニットで、アンビエントと歌物のギャプを埋める音楽を目指して、エレクトロニクスとアコースティックな楽器やサンプラーを使っていたらしいです。そしてそれは、唯一無比のサウンドとのこと。実は、本作品は、このJune 11名義の曲が殆どを占めています。一方、Absent Musicは元々はレーベルの名前でしたが、1980年代を通してやっていた実験的ミニマル・ウェーブ・プロジェクトの名前にしています。1980年代には、Broekeは、The MiszとAbsent Musicの2本立てで活動しており、カセット作品も2本出しています。コンピ・カセット”Mad in Belgium 2”や”Cortisol”及びHomi Sexpies Project”に参加して、Absent Musicは終わりました。ただ、後になって、EE Tapes (2012年と2022年)やStrom (2017年)はAbsent Musicのセルフ・コンピを再発しています。そして、Broekeは、Helena Legaz, Anneleen de Causmaecker, Philippe Van Keymeulenと共に現在、やっているのがCanto De Mudoで、本作品にも1曲だけ、この名義の曲が収められています。また、彼等はライブも地元ベルギーGentで稀ながら行っており、ギター、サックス、クラリネット、カリンバ、パーカッション、エレクトロニクスそしてフィールド録音を組み合わせた、インストのシュールな音楽をやっています。初めは、Brian EnoとLhasa de Selaの曲を演奏していたそうです。とまあ、Jan Van Den Broekeは色んな音楽をこれまでやってきていることが分かると思います。 それで、本作品についてなのですが、先述のように10曲中9曲がJune 11名義で、B5だけがCanto De Mudo名義となっており、2006年〜2021年のテイクがコンパイルされています。全体的には、非常にゆっくりした落ち着いた調子の曲が占めており、ある種のアンビエントとも言えるがもしれませんが、スポークン・ワードのようなしっとりしたヴォーカルも入っています。June 11名義の曲(A1-A5, B1-B4)では、Jan Van Den Broeke (Electronics, Vo, Sampler, Rainstick, G)の他に、Hilde De Clercq (Perc, Shaker, Cajon, Darbuka), Drita Kotaji (Vo), Helena Legaz Torregrosa (Clarinet), Stephan Barbery (G), Philippe Van Keymeulen (Soprano Sax, Rainstick, Darbuka, Baritone Sax), Stefan Thaens (Clarinet), Waander Devillé (B), Jacob D'Hollander (Electronics)が参加しており、Canto De Mudoの曲(B5)では、Jan Van den Broeke (Electronics, E-Bow G, Sampler)とPhilippe Van Keymeulen (Baritone Sax, Projector, Marbles) 及びHelena Legaz Torregrosa (Vo, Field Recording)のトリオでの演奏が収められています。基本的には、Broekeが電子音やサンプリングした音や声を担当しており、他の(ゲスト)メンバーがアコースティックな楽器などやヴォーカル(主にDrita Kotaj)が担当して曲作りをしています。先述のように、アンビエントと歌物の間に位置する音楽ですが、単なるラウンジ・ミュージックになっておらず、どちらかと言うと、音による風景画を観ている(聴いている)感覚に近いと思います。凄く繊細な音楽ですが、そこには強い抑制が働いているようです。個人的には、A2 “I'm Harriet (A Free Woman)”, A3 “La Vie Est Un Rêve”, B1 “Memories 2”辺りが好みですねぇ。もし、アンビエントの一歩先を見据えてみたいリスナーさんには良い指標となるでしょう‼️是非聴いてみて下さい! “Je Trébuche Pas #2” (アルバム未収録曲) https://youtu.be/i_wZLkLB6Ys [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_mTauIe1-lLm30oumElu_SWtJLVKC2O4FQ #JanVanDenBroeke #TimeAndDesire #EETapes #LimitedEdition #350部 #June11 #CantoDeMudo #SelfCompilationAlbum #2006-2021 #Experimental #Ambient #Electronics #AcousticInstruments #Song
Synth Wave / Ambient EE Tapes 1900円Dr K2
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The Jars “Make Love Not War: EarlyBay Psycho-Pop 1979-1982”
このバンド、知ってる人は相当、米国地下音楽のマニアだよ!その名もThe Jars❗️私が、このバンドを知ったのは、彼等が1980年に出したシングル”Time Of Assassins”をほぼリアルタイムで買って(DUで100円投げ売り)、気に入っていたからなんです。所謂、パワー・ポップなんですが、英国のYatchsと同じように、オルガンの使い方が抜群だったので、当時、愛聴していました。その当時でさえ、誰も評価していませんでしたが、40年以上のかけて、セルフ・コンピ・アルバムが出ようとは思ってもみませんでしたので、即ポチりました。ここで、先ず、彼等のバイオグラフィーを書いておきましょう。The Jarsは1978年にスピンオフ・バンドの更にスピンオフから生まれたバンドです。最初は、FlipperのTed Falconi (G)も在籍していた米国SFのバンドSSTが解散して、SSTのMatt Markham, 後にThe Sparksに加入するJim Goodwin, Marc Time (Drs), Mik McDow (G), Armin Hammer (B)で、Irene Dogmatic & the Beauty Killersが結成されますが、2回ギグをやって解散してしまいます。そこで、1978年に、Time (Drs), McDow (後のDow: G)とHammer (B)が、J.D.Buhl (Vo)と元Pagan Road Managerの はらGary Nervo (Organ)を誘って、The Jarsが結成されます。バンドのメンバーは皆、新しい音楽好きで、Rocky Elickson, Angry Samoans, The Dickies, The Flamin’ Groovers, Dead Kennedys, The Sonics, The Mutantsなんかとベイ・エリアで対バンをして活動を始めます。1980年に, VoのJ.D. Buhlがソロ活動の為、脱退。この時点でデモテープは作製されていましたが、ライブの予定も入っていたので、Mik Dow (G)がリードVoになります。Dowは4弦しか張っていないギターを弾き、Hammer (B)がストイックなビートを弾き、Time (Drs)がパンクロックのような性急なビートを叩き出し、NervoがFarfisaのオルガンでぶっ壊れたガレージのようなリフを弾くと言うスタイルになります。この頃、SFのSubterranean RecordsのSteven Tupperが、The Jarsに注目し、その関係でシングル”Start Rite Now”/ “Psycho”/ “Electric Third Rail”をSubterranean Recordsより出します。その後、TimeとNervoは次のシングルを出す為に、レコード屋University Recordsを始めます。それで、セカンドシングル”Time of Assassins”をそこからリリース。シングルはローカルヒットになります。1981年になると、J. D. Buhlの新バンドThe BelieversにいたMichael Montalto (G)が加入し、5人組になります。それで、彼等はFantasy Recordで、幻のファーストアルバム"Teenage Rebellion"の録音に掛かり、その時には、Hammerはこのレーベルの録音エンジニアになっています。また、このアルバムにはDave R. Driver (Trumpet)やEsther Cutshall (Chorus), Barb Wire (Chorus), Laura Rand (Chorus)もゲスト参加しています。しかしながら、英国の音楽が流行っていた為か、この時の録音音源はどこのインディーレーベルからもリリースされず、1982年にバンドは各人それぞれの活動を始め、分裂してしまいます。以上がThe Jarsのバイオグラフィーとなります。 本作品はそんな粋の良いThe Jarsのスタジオ録音とライブ音源をコンパイルしたアルバムになっています。正に、1970年のガレージと1980年のパンク/ニューウェーブとの良いとこ取りをした軽快なサーフ・パンクなサウンドになっています。この作品の中には、既にシングルでリリースされていた曲も含まれていますが、もう”Time of Assassins”/“Jar Wars”には涙がちょちょぎれますね。とにかく、Nervoのオルガンが良い味を出しており、ビート感もあって、何でこれがそんなに売れなかったのか?不思議な位、ポップです。また、カバー曲も秀逸で、The Sonicsの”Psycho”やSilver Apples の”You And I”、それにMike Curbの”Teenage Rebellion”なんかもレパートリーにしています。とにかく、ご機嫌なナンバーが続きますので、このアルバムは買っておいて損はないですよ❗️絶対、カッコ良いですから! “Baiting The Hook” live (アルバム未収録) https://youtu.be/CLAmnL_V6RQ [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_mq7F0JWo_lKUMtqHTCvcgoTEpllEO3h4U #TheJars #MakeLoveNotWar #SonomonicRecords #Garage #PowerPop #NewWave #SelfCompilationAlbum #Organ #SanFrancisco #BayArea #MarcTime #MikDow #ArminHammer #GaryNervo #MichaelMontalto #SST #IreneDogmatic&TheBeautyKillers #TeenageRebellion
Garage / Power Pop Sonomonic Records $18.52Dr K2