Manuel Göttsching ”Inventions For Electric Guitar”

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元々はAsh Ra Tempelの6枚目のアルバムとして作製されたのが、結局、Manuel Göttschingだけで作製されてしまい、Ash Ra Tempelと言うよりもGöttsching氏のソロとして知られるようになったのが、本作品”Inventions For Electric Guitar”です。因みに、私の持っているのは、リマスターされた再発盤です。彼はギターとエフェクター(恐らくディレイ)だけを用いて、本作品を作製しています。特にA1 “Echo Waves”やB面の“Pluralis”では、ギターの低音・中音で、延々と同じような短いリフを引き続け、まるで人力シーケンサーのようです。そこに如何にもなギターソロを被せると言う音の構造を作り上げています。ギターのカッティングなどでリズムを作っているところも得点高いですし、特にB面では、恐らくディストーションなどで加工したギターの音色がシンセのそれと区別できないようにも思えます。またA2 “Quasarsphere”はリズミックではなく、アンビエント調のゆったりした曲もちゃんと収めています。なので、一言で、このアルバムの音楽を言えば、人力トランス・テクノ或いは人力アンビエント・テクノとも言えるでしょう。また、このアルバムがリリースされたのが、1975年であったことも考えると、如何に彼が先進的であったのかが証明されているとも言えますね。そして、このアルバムは正にギターのための「発明」であり、それまで、誰もやらなかったギター奏法を組み合わせた特異な作品だと思われます。なので、ギタリストの皆さんも、そうでない皆さんも、ここに含まれているミニマルな「発明」を一度は体験してみることをお勧めします。

https://youtu.be/khejrbgdc4w

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