Diseño Corbusier “El Alma De La Estrella”

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これまたスペイン産のエレ・ポップ・デュオDiseño Corbusier(発音はよくわかりませんが、「ディセーノ・コルブッシャー」でしようか?)のセカンド・アルバムの再発盤です。それで、何でこれに気付いたかと言うと、Neo Zelandaの再発アルバムを聴いている時に、 Neo ZelandaことAni Zincが、このバンドのメンバーであり、またAuxilio De Cientosと言うレーベルも共同運営していたのを知ったことがキッカケで探し出した次第です。Discogsによるとトリオとのことてすが、クレジットではJavier G. MarínとAni Zincのデュオとしか記載されていません。結成は1981年、スペインのグラナダでです。当初は、William Burroughsのカットアップ手法を取り入れて、テープ・ループを使った実験的ポップなファースト・アルバム”Stadia”を1983年にリリースします(このアルバムは後に米国の再発専門レーベルDark Entriesからリイシューされています)。その後は、自身のレーベルからカセット作品を出していましたが、Marinが「踊れないリズムは売れない」と言われたことから、Cabaret VoltaireやDAFを聴き、(プリミティブな)Electronic Body Musicへとシフトします。なお、結成当時、Zincは心理学を学ぶ学生で、全くのアマチュアでしだ。そんな彼女はある日、ラジオから流れてきたYoko Onoの”Remember Love”を聴いて、ショックを受け、音楽に目覚め、テープの切り貼りをするようになります(これはNeo Zelandaの所に書くべきでしたね)。そんな訳で、本作セカンド・アルバム”El Alma De La Estrella”を1986年に自身のレーベルからリリースします。MartinはKorgのシンセとRoland SH-101シンセに加えて、Dr-55と言う小さなリズムボックスにリアルなパーカッション・サウンドを鳴らせる独逸製リズムマシンMFB-512とを使ってバックトラックを作っています。それに対して、ZincはVoとその変調操作を担当しています。しかしながら、このアルバムは1000枚も売れず、その為、配給を手伝っていたNuevos Mediosは国外の方が売れるのではと考えましたが、当時はその国外への流通ルートが確保できなかったとのことで、手を引いたとのことです。そうして、Zincは心理療法士の職に就き、Marinも音楽に興味を失い、このデュオは自然消滅してしまいます。
それで、内容なのですが、確かにシーケンサーを使い、マシンビートが前面に出たエレ・ポップな音楽であり、それと同時に、浮遊するようなフィーメル・ヴォイスや不明瞭な変調ヴォイスみたいな音も聴取されます。と思ったら、シンセのホワイトノイズをパーカッシヴに鳴らしたりする曲や、テープループを上手く取り入れた曲或いはダブ的な曲もあったりと、単なるポップミュージックではなく、一癖も二癖もある独自のポップ路線を貫いています。個人的には、A面の曲に中期Cabsの影響を感じ、インダストリアルな要素も強く感じました。そんな彼等の実験的エレ・ポップな音楽を今からでも良いので、聴いてみましょう❗️

https://youtu.be/mMDDpzCyGYQ

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