あぶらだこ “あぶらだこ (木盤)”

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まあ、私があぶらだこのようなバンドを聴くことは意外に思われるかもしれませんが、それなりに興味があったので、試しに買ってみたんです。その時はあんまりピーンときませんでしたが、もう一度、聴き直してみようと思い、再度、聴き直している訳です。その前に、あぶらだこのバイオグラフィーを簡単に紹介しておきます。この時のメンバーは、長谷川裕倫 (Vo, Piano), 和泉明夫 (G), 小町裕 (B), 吉田達也 (Drs; ヘルプ)の4人です。1981年頃に、長谷川氏 (G)と和泉 (Vo)が所属してたバンド「変態クラブ」がその前身で、最初期の頃は、ハードコア・パンク・バンドの代表と見なされていましたが、自主制作レーベルADKからのアルバムはパンク的であるものの、既に微妙なユーモアや構築性は感じられています。この時に1985年にドラムの丸井義則(通称マル)が脱退。メジャー移籍後のファースト・アルバムが、本作品である「あぶらだこ(通称「木盤」」です。ここでは、日本屈指の変拍子ドラマー吉田達也がヘルプで参加しています。その後、1986年に正式なドラムとして伊藤健一が加入、その後、1998年に、ギターが和泉に代わって大國正人に加入して、現在に至ります。彼等はミュージシャンでもあり、その前に会社員(一般職)としても働いているので、バンドの収入には生活を左右されなく、故に、このような難解な音楽をマイペースで続けられるのだ言われています。また、アルバムは全て「あぶらだこ」なので、区別する為に、ジャケ写から「青盤」とか「釣り盤」と呼ばれています。また、歌詞が難解だと言う意見は常に付き纏っており、メジャー移籍後のセカンド・アルバムでは、レコード会社側が「音楽が難解過ぎて出せない」と言われて、そのアルバムは自主制作盤としてリリースされています。因みに現在のメンバーは、長谷川裕倫 (Vo: 通称ヒロトモ)、大國正人 (G)、小町裕 (B: 通称ヒロシ)、伊藤健一 (Drs)になっていますが、長谷川氏と大國氏はKito-Mizukumi Rouber としても活動しています。
そんなあぶらだこですが、今回は、メジャー移籍のファースト・アルバム「あぶらだこ(通称『木盤』)を紹介します。メンバーは先述の吉田達也氏がヘルプで参加したメンツです。A1「Farce」は、 いきなり、ドンドコした土着的リズムで始まり、変拍子や唐突なリズム・チェンジ、転調はたまた、パンクロックの突進性などをまぶした、他のどのバンドとも似ていない独自のサウンドになっています。長谷川氏の歌詞は難解と呼ばれますが、個人的には、P-Modelの”Perspective”の歌詞に匹敵すると思います。ただ、長谷川氏の歌詞は、その字余り具合が、変拍子が適しているのだと思います。とすると、あの歌詞があって、初めてあぶらだこの演奏が成り立つようにも思えます。あと、長谷川氏のヴォーカルは変な声なんですが、これに関しては好き嫌いが分かれそうですが、これもわざとそう言うそう言う発声法をやっているのだろうか? あと、この楽曲を成り立たせる上で、小町氏のペースが肝かも知れない。確かにギターやドラムの反則的演奏も凄いのだが、それを支えているのは、やはりペースなのではないだろうか?ちょっと上手く言えないのだが、ドラムとギターを繋いでる車軸のような音で、ペース本来の役目を果たしているとでも言うのだろうか?他のアルバムを購入した、もう少し考察してみたい。A面最後の曲での長谷川氏のピアノは効果的ですね。そんな変わった「あぶらだこ」ですが、今は活動休止中みたいなので、この機会に、是非聴いてみてはどうでしょうか? 因みにB5”翌日”は名曲❗️

https://youtu.be/y4nNZ_1yQcU

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    オマハルゲ

    2023/01/22

    青盤だけ持ってます。

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