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- Merzbow “Milanese Bestiary” / The Haters “Drunk On Decay”
Merzbow “Milanese Bestiary” / The Haters “Drunk On Decay”
この作品は、伊の伝説的ノイズ・ミュージシャンM.B.ことMaurizio Bianchiに対するトリビュート盤として、作製されています。片面は日本のノイズ・オリジネーターMerzbow(秋田昌美氏)、もう片面は米国のノイズ・ゴッドThe Haters (G.X. Jupitter-Larsen)によるスプリット・アルバムの形を取っています。それぞれのバイオグラフィーは以前に書きましたので、そちらを参照して下さい。それで内容ですが、Merzbowサイドは3曲から成り、1983年に 秋田昌美氏がミラノで実際にM.B.と会った思い出に基づき、Moogなどのアナログ・シンセとリズムマシン及びエフェクト(主にディレイ)を用いて、まるでM.B.のカバーをやっているが如し❗️恐らく、同時期に伊と日本でメール・アートで繋がっていた経験をリスペクトしていたからだと思われます。曲名にも”Regel”や”Industrial Murder 1983”と言うM.B.のアルバム名を使っていることからも想像できます。アナログ・シンセによる分厚く、うにょうにょした電子音が有機的に動き回ります。一方、The Hatersサイドは、丁度G.X.がその頃やっていた”Drunk On Decay”と言うパフォーマンスの”Toast To MB”ヴァージョンが収録されています。恐らくは金属製のじょうろをグラインダーで摩擦した音をコンタクトマイクで拾って増幅した轟々たるノイズに、うっすらとM.B.の音を忍ばせているかのような仕上がりになっており、それで片面1曲に仕上げています。それでも、全然飽きさせないところが、流石と思いますね。両者ともアプローチは違うものの、単にM.B.トリビュートに終らず、一つのノイズ・ミュージック・アルバムとして成り立っているところは両者の「M.B.愛」によるものでしようか? 限定で黄色盤ですが、見つけたら、是非ゲットして下さい。それだけの価値がありますよ❗️
Merzbow “Anal Vatican”
https://youtu.be/HHcA2zM0aSs
The Haters “Drunk On Decay” (original version)
https://youtu.be/49rHOz5I8D4
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