Art Bears “The World As It Is Today”

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出ましたよぉ〜、Art Bearsの12㌅EPにして、彼等の代表作”The World It Is Today”❗️このグループは、1978年に、Henry Cowが5枚目のアルバム作製中に、歌詞のある曲を作りたい3人か分裂して生まれたバンドです。メンバーはChris Cutler (Perc, text)とFred Frith (G, B, Vln, Kbd)そして歌姫Dagmar Krause (Singing) です。1978年から1981年の間に3枚のスタジオ・アルバムを出していますが、全てChrisが設立したRē Recordsからリリースしています。先述の通り、Henry Cowのアルバム録音中に生まれたバンドなので、クレジットがややこしいのですが、既に録音されていた”Hopes and Fears”はArt Bears名義で、残りのHenry Cowのメンバーはゲストとしてクレジットされています。まあそう言うイザコザがあったので、Art Bearsだけで作った、真のファースト・アルバムが、1979年にリリースされた”Winter Songs”になります。ちょっと話が前後しますが、Art Bearsは1978年にRock In Opposition (RIO)に参加し、1979年4月には欧州ツアーを敢行。その時には、元Slapp HappyのPeter Blegvad (G, B, Vo)とAksak MaboulのMarc Hollander (Kbd, Clarinet)をヘルプで呼んでます。ツアーから帰ってくると、次のアルバムにして最後のアルバムである本作品”The World As It Is Today”の制作に取り組み、1981年にリリースされますが、結局、解散してしまいます。その2年後に、再結成され、Berlin Jazz Festivalで西ベルリンで演奏し、1984年2月.には東ベルリンでも演奏しています。ザックリ紹介すると、Art Bearsの活動はこんな感じなんですが、歌詞は時として極めて政治的(社会主義的)であったりしています。まあ、それは置いておいて。
本作品についてですが、そうですねえー、Slapp Happyとの共通点はDagmarのヴォーカルの上質なくりーむのような声質を活かした曲になっており、恐らくはオーバーダブしているのでしょうが、Slapp Happyよりはやや難解な曲が目立ちますね。それから、珍しくDagmarが叫ぶ声(“Freedom”)も入っており、そこも新展開になっているようです。やや短い曲が多いので、各曲の間が無いような錯覚に陥りやすいですね。それとミックスダウンや録音にも凝っていて、その謎解き(?)も楽しいです。因みに、小さなブックレットが付いているのですが、これはChris Cutlerによるモノです。そんなArt Bearsの円熟期のアルバム、是非聴いてみてちょ!

A1 “The Song Of Investment Capital Overseas” (2:37)
A2 “Truth” (2:56)
A3 “Freedom” (3:24)
A4 “(Armed) Peace” (2:30)
A5 “Civilisation” (4:39)
B1 “Democracy” (2:22)
B2 “The Song Of The Martyrs” (4:08)
B3 “Law” (0:50)
B4 “The Song Of The Monopolists” (1:48)
B5 “The Song Of The Dignity Of Labour Under Capital” (2:27)
B6 “Albion, Awake!” (4:02)

https://youtu.be/EHO64WTf5pk?si=isOwarijDq2xp-zZ

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