DIN A-Testbild “In Die Zukunft, 29.6.1979”

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私はこのバンドのこと、全然知りませんでした!❗️が、しかし、Suezan Studioが初期の音源を再発していたので、気にはなっていたのですが、ようやく入手しました。DIN A-Testbild (以下、DATと表記する)は、1978年にベルリンで、Mark Einsと後にMalaria!を結成するGudrun Gutによって結成されたバンドで、翌年には、レコードと一緒にゴミがパックされたシングル”Abfall/Garbage”をリリースしています。その後、Klaus SchulzeのレーベルInnovative Communicationからファースト・アルバム ”Programm 1”をリリースしています。その後、Markのソロユニットになったり、友人のZiggy Schöningとのデュオになったりしたいました。”Programm 4”は長い間、欠番になっていたみたいで、2017年にようやくリリースされています。1980年代には、DATと言うかMarkは、Rosa von Praunheimsの映像作品”Rote Liebe”や、David Vostelの映画 “Ginger Hel “に音楽作品を提供していたり、主演男優として参加していたみたいです。その後、2005年に、Markは、Nutty NormanとRalf ZimmermannらとDATを再開し、2006年ネットレーベルTestbild Musicを始めて、”Programm 5/Sample Attack”をリリースしています。2009年には、ハンブルクのレーベルBureau Bと契約し、2010年にアルバム”Programm 6 Collage”をリリースしています。2019年には、MarkはTom PaschkeとのデュオでDATとしてのアルバム”Programm 7”をリリースしています。
まあ、こんな感じでやってきたDATですが、本作品は初期のライブ音源をパックしたもので、かなりパンク寄りの音楽をやっています。この時のDATのメンバーは、Ralf Zimmerman (Dr), Nutty Norman (B), Frank von der Beek (G,Vo), Genee Romee (G), Mark Eins (Synth, Vo)で、ゲストとしてMalaria!のBettina Köster (Sax)とGeisterfahrerのMatthias Schauster (Tape)が参加しています。音は、独逸らしい電子パンクな内容ですが、歌詞は全部独逸語と言う訳ではなく、英詞の曲もあります。荒削りですが、だからこそ面白いとも言えますね。例えば、A4 “Alright”は、The Damnedがカバーした”I feel alright”(元はStoogesの曲)の更なるカバーのようにも聴こえますし、B5 “Hiroshima”では「ヒロシマ」と叫ぶだけではなく、「トーキョー」とまで叫んでおり、これはAlex von Borsigのカバーかな?とも思えます。まあ、時代はパンク勃興期ですし、それに加えて独逸の「電子音楽」或いは「クラウトロック」の影響もあったと思えるので、この異形の音楽が生まれたのだと思います。この貴重な音源をリリースしたBlitzkrieg Pop! Recordsに感謝です(とは言っても高いですが)。もし、興味を持たれた方は、DATの作品を聴いてみて下さい。

“DNS of Time” (本作品はYouTubeにあがってない)
https://youtu.be/DKdAfnmAoNk

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