Conrad Schnitzler “Conal”

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またまたまた出ましたよ、Conrad Schnitzler先生のアルバム”Conal”です。もう何枚目か数えるのも大変なのですが、大体16, 17枚目みたいです。今回は、ノルウェーのレーベルUniton Recordsからのリリースで、A面B面1曲づつの長尺の曲が収められています。バイオグラフィーは散々書いてきましたので、省略します。この人も一種の天才なんだろうなぁ。兎に角、Conrad節に貫かれた電子音が縦横無尽に飛び交っており、たっぷりと彼の音世界を堪能できます。ピロピロした電子音に通奏低音、そこに嵐の如き鋭い電子音が絡まり合って、何とも言い難い、が、しかし、直ぐにConradの音楽と分かる曲と思います。しかしながら、彼の音楽の抽象性とは一体何だったのだろうか?それは、電子音にしかできない音を(他の楽器では出来ないこと)を作り、更にそれらを組み合わせることで、言語化以前の脳のプリミティブな部分に作用する音楽なんでしょう。感覚野に作用する音楽ですね。それを直感的に理解し、音楽を作り続けたことも正直、凄いとも思います。1981年と言えば、世間ではポストパンクやニャーウェーブが台頭してきた時代ですが、そう言うことにも目もくれず、作り続けることこそ我が使命とばかりに唯我独尊の道を進んだ彼は真に非商業的アーティストなのでしょう。この作品を聴いて、そんなことに思いを馳せました。なので、いろんな解釈のできる、彼の音楽を是非体験してみて下さい!

A “N1” (20:29)
B “N2” (20:43)

https://youtu.be/tKDzTcOROFI?si=LirRvRrmGrAlpuPD

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