Merzbow “Hyper Music 2” from “Lowest Music & Arts 1980-1983”

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Merzbow、怒涛のLP10枚組”Lowest Music & Arts 1980-1983”を紹介したいと思います。もう皆さんはMerzbowが秋田昌美さんのストレート・エッジ・ノイズ・ユニットってことは知ってますよね?それからMerzbowと言う名前が、有名なダダイストKurt Schnittersの作品”Merzbau”の誤記から取られたことや高校生時代にドラマーとして色んなバンドをやっていましたが、大学の頃に、高校の同級生の水谷聖さんと一緒にMerzbowを始めたことも知っていますよね?それで、秋田さんは当初からプログレ、フリージャズ、ヘビメタ、初期の電子音楽から影響を受けていたらしいですが、同時にダダやシュールレアリズム、フェティッシュ・カルチャーにも影響を受けていたそうです。そんなMerzbowが最初にやっていたメール・アート/ミュージックのレーベル(?)がLowest Music & Artsであり、その後はZSF Produkt(「ズスフ・プロダクト」と読む)に移行して、膨大な数のカセット作品をリリースしていく訳です。今回はその初期の音源(発表済み、未発表のもの、リマスターしたものも含めて)をLP10枚に収めてあります。私の最初のノイズ・カセット体験がこの頃のMerzbowだったので、このボックス・セットは本当に有り難かったですし、またどうしても入手したかった音源集でもあります。
先ず1枚目のLPは”Hyper Music 2”です。”Hyper Music”と言うカセット作品はありましたが、これは1980年に録音された未発表音源となっています。秋田さんのソロでもあります。本LPを作成するに当たり、2012年7月にデジタル・リマスターされています。内容は、ホワイト・ノイズと(オープンリールの?)ハウリング音、それに引き攣ったVlnや缶のような或いは他のジャンクや打楽器(?)を使って、無造作に配置されたノイズがA面、B面ともに各1曲づつ収録されています。ジリジリするような、ある種意志を持たない、放置されたノイズ(そう、カッコいいとか大音量でカタルシスが得られるとかではなく、遺棄されるべき雑音としての「ノイズ」です!)を堪能できますね。音楽と非音楽の境界線がなくなります。それをLo-Fiな録音で作品化したのがMerzbow、秋田さんです!

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