A.T.R.O.X. “The Night’s Remains”

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A.T.R.O.X., このバンドは全然知りませんでした。なので、今回、初めて聴きますし、少し調べたみました。この作品でのメンバーは、Max Marchini (B, Kbd, Toy, Perc), Pier Luigi Andreoni (Vo, Kbd, Drum Machine, Perc, Vocoder), Marino Benvisi (G, Perc), Alberto Andreoni (Vo, Kbd, G, Perc), Francesco Paladino (Vo, Perc)とクレジットされています。バイオグラフィーを書こうと思ったんですが、1982年の伊のアングラ・シーンなんて、早々分かるはずもなく、調べた範囲で書いておきますね。このA.T.R.O.X.は、伊の前衛音楽グループThe Doubling Ridersやニューウェーブ・バンドLa PattonaのメンバーてあったFrancesco Paladino & Pier Luigi Andreoniが活動初期に率いていた同国の80年代初頭のポスト・パンク/ニューウェイヴ・シーンの伝説的なバンドであるようで、本作品も元々は、Trinciato Forte Recordsからの盤を2015年にSpittle Recordsがリイシューしたものです。Roger Enoとの共作も知られるマルチ奏者/作曲家のPier Luigi Andreoni、現在も活動を続けるその盟友なFrancesco Paladinoがメンバーであったこともあり、読み直しの進んだ伊の地下音楽シーンの中で、ミニマル/エクスペリメンタル/シンセ・ポップの代表のような存在でした。本作品、彼等のファースト・アルバムであり、典型的ニューウェーブから逸脱し、早くからシンセを導入、伊のバンドらしい越境的なアヴァン・ポップと独自のイマジナリーな音が融合した記念碑的アルバムと言われてます。そんなこととはつゆ知らず、購入した訳です。内容を私は個人的な感想から言うと、そんなにシンセ・ウェーブな感じはなく、寧ろ、ミニマル・ウェーブな感じが強いですし、当時一番安かったDR-55と思われるチープなリズムボックスを使っており、宅録感満載の音作りを始終しているようです。少しだけ、仏のDDAAなんかを思い起こさせました。しかしながら、この時期に既にニューエイジと言うかアンビエントな音作りをしていたのはちょっと驚きました。こう言うポップミュージックって矢張り普遍なものなのですね。もし、機会が有れば、手に取って聴いてみて下さい❗️(因みに、Atroxと言うノルウェーのプラック・メタル・バンドもあるので混同しないように!)

“Carnival Foods”
https://youtu.be/SA2Zouna9BA

“The Night’s Remains”
https://youtu.be/EWpjWvkazNQ

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